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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。

2018-10-30

[]論文

  • 母乳とミルクは腸内微生物の類似性と違いを育む

Breast milk, formula nurture similarities, differences in gut microbes

29-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/wuso-bmf102518.php

違いの健康帰結は不明 Nature Medicine

60人の赤ちゃんの便検体402の細菌DNAを解析。母乳を与えられた場合とミルクとでは細菌の種類は類似するが合成するアミノ酸に違いがあった。豆乳を与えられていた検体もあったがその場合は著しく異なっていた。

  • 我々の微生物は飢えている、そしてそれはいいことだ

Our microbes are starving, and that's a good thing

29-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/du-oma102418.php

高タンパク質食、抗生物質は腸を煮えたぎる湿地にする

我々の身体には無数の微生物がいるがこの微生物叢との関係はユートピアてきなものではなく敵対的なものである。宿主は微生物を栄養(窒素)不足に維持し腸に閉じこめている。しかし現代的食事や抗生物質は微生物の味方をして我々の優位を脅かす

Nature Microbiology'

  • 豊かな人は貧しい人よりそれほど長生きではない

IRL rich people don't live that much longer than the poor

29-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/uoc-irp102618.php

コペンハーゲン大学の経済学者が余命を計算するのに収入の変動を考慮する方法を発見

PNASに発表された知見は収入による寿命の差が膨大であるという先の知見に疑問を提示する。現実の人生では人々は常に豊かなままあるいは貧しいままではない。2016年の研究では高収入の人(上位20%)は低収入の人(下位20%)より40才時点での平均余命が6.5年長いと推定していたがこの研究では2.2-2.4年

  • ジカ殺虫剤でミツバチがリスクに

Honeybees at risk from Zika pesticides

29-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/uoe-har102918.php

ジカウイルスを封じ込めるために散布される殺虫剤で米国の養蜂家の最大13%がコロニー消失の危機にあると新しい研究が示唆する。Exeter大学Penrynキャンパスの生態学と保全センターの研究者がJournal of Apicultural Researchに発表した。

(海の彼方の英国から、小頭症の赤ちゃんが心配な米国の人に家畜であるミツバチを大事にしろというのが「生態系の保全」なのか?)

2018-10-29

[]論文

  • プロバイオティクスは必ずしも「善玉菌」ではない

Probiotics are not always 'good bacteria'

25-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/uota-pan102518.php

テキサス大学の技術者らがチップ上のヒトの臓器を使って疾患の発症メカニズムを研究することを可能にした。PNASに発表。「チップ上の腸の炎症」モデルを用いて腸の炎症が始まるときに腸のバリア撹乱があることを確認した。またプロバイオティクスについての常識にも疑問を提示する。腸のバリア−腸上皮が傷害されるとプロバイオティクス細菌は他の有害細菌と同じくらい有害である

  • 牛乳中エストロゲンは成人の健康に脅威となることはありそうにない

Estrogens in cows' milk are unlikely to pose a threat to adult health

26-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/esoe-oic102318.php

European Journal of Endocrinologyに発表された新しいレビューによると、天然に牛乳中に存在するエストロゲンは成人には安全である。妊娠可能性とがんについて検討した。エストロゲンが有害影響を生じる濃度は牛乳から摂取する量よりはるかに多い。

(欧州内分泌学会のプレスリリース。それはそうなんだろうけれど、この学会があるかないかのBPAの作用は用量がどんなに低くても問題だと主張していることとどう整合性があるのか、というのは疑問。)

  • 経口クルクミンは血管手術後の炎症削減に何の利益もない

Oral curcumin shows no benefit in reducing inflammation following vascular surgery

29-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/cmaj-ocs102318.php

CAMJに発表された大規模RCT。606人の腹部大動脈瘤の手術予定患者を1日2000mg二回4日間クルクミン経口投与あるいはプラセボに無作為に割りあてた。術後の炎症や合併症に差はなかった。二次解析で術後の腎障害はクルクミン投与群のほうが多かった

エディトリアルは「科学はこのようにして進む。期待された化合物が何もしないことより良くなかったことがわかるのは残念なことだが、それは毎日のようにおこっている」と述べる。「ナチュラルヘルス製品はほとんどの場合あるかなきかの根拠に基づいて先に販売される。そして良い科学は通常有効性を示すことができない。ナチュラルヘルス製品はより高度な科学的試験基準を満たすべきで、雑誌は公衆のためにそのような質の高い研究を推奨すべきである。そしてナチュラルヘルス製品の提供者は規制されるべきで、質の高い科学が間違いを証明した場合には彼らの宣伝が間違っていることを認めるべきである」

2018-10-24

[]論文

  • 背の高い人は「細胞が多いため」がんリスクが高い

Tall people at greater risk of cancer 'because they have more cells'

24 Oct 2018

https://www.theguardian.com/science/2018/oct/24/tall-people-at-greater-risk-of-cancer-because-they-have-more-cells

報告によると身長とがんリスクの関連は単純に細胞が多いからであることを示唆

サイズの問題:身長、細胞数、がんリスク

Size matters: height, cell number and a person's risk of cancer

Leonard Nunney

Published 24 October 2018.

http://rspb.royalsocietypublishing.org/content/285/1889/20181743

身長が10センチ増えるごとにがんリスクは10%増えるがその説明にはいくつかの説がある。細胞数仮説を23のがんで調べてみたところ、予想が正確に支持された。予期せず強い関連があったのは悪性黒色腫で追加の影響が示唆される。肥満の影響は身長とは無関係であった

(身長は変更不可能な要因なので心配してもしょうがない、でもアジア人有利なのは認識すべき)

  • 気候影響の少なさに関しては、菜食の方が地元産に勝つ

For a lower climate footprint, vegetarian diet beats local

23-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/iifa-fal102318.php

EUの食生活由来の温室効果ガス排出についての新しい研究がGlobal Food Securityに発表された。生産、土地の使用の変更、国際輸送を考慮すると平均的EU市民は年に1070kgのCO2に相当する食品由来の足跡となる。その75%以上が肉と乳製品である。この研究では輸入飼料で育てられた肉を食べることの負荷の大きさが強調されている

  • 新しい研究はニューヨーク州の家庭に有害農薬が潜んでいることを発見

New study finds harmful pesticides lurking in NYS homes

23-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/cu-nsf102318.php

JSM Health Education & Primary Health Careに発表されたニューヨーク州の田舎の家庭内の拭き取り検体を用いた農薬成分調査

(プレスリリースは煽り文句だらけだが例えば0.000019 マイクログラム/平方メートルという量が何を意味するのかは不明。これを根拠に家は掃除しやすいように堅いタイルのような表面にしてこまめに掃除しろと言っているが。

https://www.jscimedcentral.com/HealthEducation/healtheducation-3-1042.pdf

  • 根拠がないあるいは安全でない治療費のための医療クラウドファンディング

Medical crowdfunding for treatments unsupported by evidence or potentially unsafe

23-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/jn-mcf101818.php

ソーシャルメディアを使って医療費の支払いを援助してもらう医療クラウドファンディングは保険制度の不備を埋める可能性もあるが同時に科学的根拠のない無効なあるいは危険な治療法のためにお金を集める可能性もある。この研究は5つの治療法(がん治療のためのホメオパシーあるいはナチュロパシー、脳傷害の高圧酸素療法、脳や脊椎損傷の幹細胞療法、慢性ライム病の長期抗生物質療法)についてのクラウドファンディングを調べ、2015年11月以降1000以上のクラウドファンディングで680万ドル以上が集められたことを同定した。JAMA

Medical Crowdfunding for Scientifically Unsupported or Potentially Dangerous Treatments

https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2708098

  • 研究はインドの未熟児と低体重の赤ちゃんの複雑な原因を解析

Study analyzes complex causes of premature and low-birthweight babies in India

23-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/uoi-sac102318.php

水くみに使う時間、共同便所、ハラスメントが強い要因

PLOS ONE

  • 「ヒマラヤの金」が危機に

'Himalayan gold' on the brink

23-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/ssoe-go102318.php

ヒマラヤ全域で生重量あたりの値段が金より高い冬虫夏草が、現状の収穫と気候の傾向が続けば消えるかもしれない。PNAS

1990年代に催淫薬、不能の治療薬、SARSの薬として科学的根拠無く注目され世界的に需要が増加した。その後健康効果への信仰は増え市場価値は110億ドルに膨れあがり収穫量は持続不可能なレベルになった。違法取引が多く公式記録は信頼できない

(写真。北京では1kgあたり14万ドル以上で金の3倍)

  • オーガニック食品の摂取頻度とがんリスクの関連

Association of Frequency of Organic Food Consumption With Cancer Risk

Findings From the NutriNet-Santé Prospective Cohort Study

Julia Baudry, et al., JAMA Intern Med

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2707948

68946人のフランス成人で、オーガニック食品を多く摂取する人たちの間でがんリスクの低下が観察された。この結果が確認されれば、一般人にオーガニック食品を食べるよう薦めるのが期待できるがん予防対策になるかもしれない。

調査方法は16の製品について、オーガニック食品の摂取頻度を全く食べない、たまに、いつでも、で答えてもらうというもの。それを0-32ポイントのスコアにして計算した。

参加者の78.0%が女性、平均年齢44.2才。フォローアップ期間にがんと診断されたのは1340で最も多いのは乳がん459、前立腺がん180、皮膚がん135、大腸がん99、非ホジキンリンパ腫47、その他リンパ腫15。

(4分割なので各群17000人ほど。オーガニック食品スコアが高いほど女性の割合が多く、職業、学歴に差があり、家庭の収入が多いなど、全ての項目(年齢も身長も)で有意差がついている。有意差がついたと言っている非ホジキンリンパ腫の症例数はオーガニック指数の少ない方から15、14、16、2。非ホジキンリンパ腫が単一の病気のことではない(ホジキンリンパ腫以外という意味)ことを考えると高所得のオーガニック食品愛好家だけに他の要因がある可能性のほうが高いと思うけど。これはINRAとINSERMが如何に強固な先入観をもっているかを如実に示すもの

欧州はこういう人たちが政策を導いている)

エディトリアル

がん予防のためのオーガニック食品−投資に値するか?

Organic Foods for Cancer Prevention—Worth the Investment?

Elena C. Hemler et al.,

https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2707943

この研究にはサンプルサイズの大きさ、前向きデザイン、フォローアップ期間の消失の少なさなどの強みはあるものの相当な弱点もある。最も重要なのはオーガニック食品の質問が妥当性を評価されていないことである。従って実際に何を計っているのかは不明である。オーガニック食品の摂取量を評価するのは難しいことで悪名高く、自己申告は最初の表で明らかなように交絡要因が多い。もう一つの重要な限界は、この論文全体を通じて、著者らは自己申告によるオーガニック食品の摂取量の多さが農薬暴露量の低さの指標だとみなしていることである。しかしその根拠はない。現段階ではオーガニック食品と摂取とがんリスクの関連は不明である。この研究はさらなる研究の理由にはなるかもしれない。

がんリスクとオーガニック食品の関係は不明であるものの、体重や運動、食事ががんリスクを下げることについては膨大な根拠がある。全体的な健康のために、慣行栽培の野菜や果物を食べることのメリットは農薬リスクを上回る。消費者は農薬が心配だからと慣行栽培の野菜や果物を避けるべきではない。確固たる根拠をもって、慣行栽培だろうとオーガニックだろうと野菜や果物をより多く食べるように薦めるべきである。

  • 「この種のものでは初めての研究で」世界中のヒトの排泄物からマイクロプラスチックが発見された

Microplastics discovered in human stools across the globe in 'first study of its kind'

22-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/sh-mdi101518.php

フィンランド、イタリア、日本、オランダ、ポーランド、ロシア、英国、オーストリアの8人。調べた全ての排泄物にマイクロプラスチック(5mm以下のあらゆるプラスチック)が検出された。最も多かったのはポリプロピレンとPET。平均では10gの排泄物から20個。

(食べてもそのまま出るだけという話?学会発表のプレスリリースだがリンクが充実している)

吸われた大麻の肺の健康への影響はわかっていない:さらなる研究が必要

Effects of smoked marijuana on lung health unknown: More research is needed

22-Oct-2018

https://www.eurekalert.org/pub_releases/2018-10/cmaj-eos101618.php

CMAJ (Canadian Medical Association Journal)

大麻は比較的安全な薬物で無数の健康上のメリットがあると各種メディアが宣伝しているが、健康上のメリットが過剰宣伝され薬物の害が過小に言われていると懸念する人たちもいる。1964年以前のタバコがそうだったように。大麻はTHC以外はタバコに類似する。

大麻が合法化されたので大麻を巡る謎と神話を解き明かすさらなる研究が必要である。