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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん

2011-12-06

[]ジアシルグリセロール(DAG)油と体重減少に関連する健康強調表示の科学的立証

Scientific Opinion on the substantiation of a health claim related to diacylglycerol (DAG) oil and reduction of body weight pursuant to Article 13(5) of Regulation (EC) No 1924/2006

EFSA Journal 2011;9(12):2469 [17 pp.].

http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2469.htm

因果関係は確立されていない。

花王による。日本の特保で認められた試験がEFSAによって以下のように評価されている。

「7つの無作為化比較試験(RCT)が根拠として提出された。1つのRCTは方法論に大きな限界があり根拠とはならない。6つのRCTでのTAGの代わりにDAGを使うことによる体重への影響は一貫しておらず、DAGの用量と明らかに関係せず、試験の規模や期間、および効果があるという主張をサポートするメカニズムは説得力がない。これらのRCTのデータを含むDAGの体重への影響に関する未発表のメタ解析も提出された。このメタ解析には多数のバイアスの可能性があり強調表示の科学的根拠の追加情報にはならない。」

(個人的には本気で申請するとは思わなかった。却下されるのが明白なので、食品としての安全性確認だけに留めて効果は申請しない方が痛手が小さいという経営判断をするだろうと予想した。公式に却下された方が消費者にとってはわかりやすいので歓迎するけれど。)

2010-07-15

その他

  • Wellness Letter

August 2010

http://www.wellnessletter.com/html/wl/wlTOC.html?PHPSESSID=59f85f4c67db74688e913e31bf59bf7f

・携帯電話

インターフォン研究では、仮に脳腫瘍のリスクがあったとしても極めて小さいものであることが確認された。最も重要なことは車を運転している時に使わないこと。

・低血糖

インターネットでは「今日の社会では多くの人が低血糖でいらいらしたり疲れたりする」といった主張が見られるが、多くの場合低血糖の診断は自己申告であり健康な人に蔓延しているという科学的根拠はない。

・麻の実を痩身用として高価で売っている会社があるが、そのような効果はない。食べ過ぎれば当然太る。

など

  • 栄養研 健康・栄養ニュース第32号

http://www.nih.go.jp/eiken/info/pdf/kenkoeiyonews32.pdf

6ページ

これまでにクルクミンやアシタバなどの「いわゆる健康食品」の摂取による影響やジアシルグリセロールと難消化性デキストリンジアシルグリセロールと大豆タンパク質、ジアシルグリセロールとグロビンタンパク分解物あるいは中鎖脂肪酸を含む食用油脂とβコングリシニンなどの機能性食品併用摂取による影響についてラットを用いて調べました

【結果】

 その結果、いずれの実験においても健康影響に至る顕著な事象は観察されませんでした。有効性に関しては、「いわゆる健康食品」の有効性に疑問が残り、機能性食品では個別の効果は認められましたが、併用摂取による顕著な相乗・相加効果あるいは相殺効果などは認められませんでした。これらの結果より、必ずしも機能性食品の併用摂取が期待以上の効果を示さないことが推察されました。

(かなり控えめな言い方だけど。トクホの効果が栄養研の研究でも疑問視

このへんとか

http://www.jstage.jst.go.jp/article/bbb/73/6/1328/_pdf/-char/ja/

2009-09-30

[]食品中3-MCPDエステル

ILSIヨーロッパ

3-MCPD Esters in Food Products

http://www.ilsi.org/Europe/Pages/ViewItemDetails.aspx?ID=191&ListName=Publications

2009年2月のワークショップの報告書

本文は以下

PDF  51ページ

http://www.ilsi.org/Europe/Publications/ILSIEuropeReportMCPDEsters7Se09-1.pdf

要約

最近精製食用油や乳児用ミルクや母乳を含む脂肪含有食品から3-MCPDエステルが高濃度検出されている。他に2-MCPDエステルやグリシドールエステルも生じると考えられる。

3-MCPDエステルの毒性データはない。消化管でエステルが完全に加水分解すると遊離の3-MCPDに相当量暴露されることになる。油脂中に検出された最高濃度の3-MCPDが100%加水分解すると仮定すると、ミルクを与えられている乳児の3-MCPD暴露量がTDIの10-20倍になり、脂肪の多い食事をしている男性で5倍になる。

しかしながら構造的情報と予備的消化に関するデータからは、3-MCPDエステルは消化管でトリアシル-sn-グリセロール(TAG)と同じような挙動を示し、消化管のリパーゼはsn1とsn3の部位により親和性が高いため、食事由来のTAGからは2-モノアシルグリセロール(sn2-MAG)が生じる。sn2-MAGは腸細胞が速やかに取り込み、アシルトランスフェラーゼにより再エステル化されてリポ蛋白質粒子成分になる。3-MCPDエステルも同様であると仮定すると、sn1モノエステルからは遊離の3-MCPDが放出されるがsn2モノエステルは吸収されるだろう。 2-MCPDエステルもまたリパーゼの良い基質となると考えられる。

従って、3-MCPDのsn1モノエステルのみが完全に加水分解され、3-MCPDエステルの約15%しかsn1モノエステルが含まれないと仮定すると、上述のTDI超過は1/6となり、ほとんどの成人消費者については3-MCPDエステルの暴露量はTDI未満と推定される。

従ってこのワークショップでは3-MCPDエステルの毒性学的性質は消化管でのリパーゼによる加水分解速度に強く依存するであろうことに合意した。従ってリスク評価には、そのエステルを、3-MCPDやグリシドールの単純なプロドラッグ(代謝されて活性になるもの)とみなすか個別に評価するか明確にすることが必要である。

3-MCPDエステルは全ての精製植物油に検出される。最も低いのが精製菜種油(0.3−1.5 mg/kg)で最も高いのが精製パーム油(4.5−13 mg/kg).である。また3-MCPDはフライドポテトやトーストしたパン、パンの耳、ドーナッツ、ソルトクラッカー、ローストコーヒー、コーヒー代用品のローストチコリ、ローストオオムギ、ロースト麦芽などの熱加工した食品、コーヒークリーム、ニシンの酢漬けやソーセージなどの発酵食品などに広く検出されている。報告されている量は0.2-6.6 mg/kgで、遊離の3-MCPDよりエステル化3-MCPDのほうが濃度が高い。

EUでは加水分解植物蛋白質や醤油の遊離の3-MCPD最大量は2001年に0.02mg/kgと設定された。この規制値は3-MCPDエステルを含むようには設定されていない。

3-MCPDエステルは食用油脂の高温での精製、主に脱臭により生じる。生成メカニズムとして提案されているのはトリアシルグリセロールから環状アシルオキソニウムイオンが生じ、次いで塩化物イオンと反応して3-MCPDエステルができるというものである。3-MCPDエステル生成の主要因子は、塩化物イオン、グリセロール、トリ−、ジ−、又はモノアシルグリセリド、高温及び時間である。 特に油にモノアシルグリセロールとジアシルグリセロールが多いと3-MCPDエステルの生成が直線的に相関して増加する。クロロプロパノールの最も多い異性体は3-MCPDであるが、食品中にはより低温で2-MCPDも存在することがある。

植物油の精製時にはグリシドールエステルも生成する。グリシドールエステルについては毒性データはないがグリシドールは遺伝毒性がある発がん物質である。グリシドールエステルは3-MCPDエステルの生成経路における前駆体と考えられる。脱臭工程に塩化物イオンが存在しない又は少ない時にはグリシドールエステルで反応が停止すると考えられる。グリシドールエステルが存在するとエステルとしての3-MCPDの過剰推定の原因になる可能性があるが、測定方法による。従って標準的な合意された分析方法が必要である。

3-MCPDエステルへの暴露量を削減する可能性について考えると、消費者にできることはあまりない。従って生産者が工程を最適化したり製品から3-MCPDエステルを除去したり反応に関わるものを避けたりすることで量を減らすための対策をとる義務がある。

製品の質を落とさず3-MCPDエステル対策で精製工程を最適化するためには情報が不十分である。この問題については簡単な解決法はない。精製工程の最適化は、油に必要な純度とその他の加工汚染物質生成とのバランスをとりながら行う必要のある難しい課題である。3-MCPDエステル生成メカニズムをより理解することが必要である。

以下今後の研究課題

(遊離の3-MCPDのTDIは2 μg/kg体重

3-MCPDについては動物実験で発がん性がみられているが遺伝毒性はないとされている。遺伝毒性があるとなるとTDIが設定されない。

エコナは1,3DAGが売りだから、生成条件でも消化管での分解でも条件が悪い。)

大橋大橋 2009/10/01 10:52 バイオダイナミックは清々しいまでにオカルトですね.さらに言うなら,オーガニックよりも簡単に儲けられるでしょうね.オーガニックは栽培に手間が掛かりますが,バイオダイナミックは月の周期に連動すればよいだけなので簡単に栽培できるでしょうし.こういった詐欺的手法は許せませんし,健康を気にしてオーガニックからバイオダイナミックに乗り換える不幸な人がいないことを祈るばかりです.

また携帯電話と脳腫瘍に関しては,日本でも良く言われますね.産婦人科の院長が「携帯電話を使うと子供の脳の発達が〜」という内容で初産の人を対象とした講演をしていると聞いたときには,お医者さんでも信じてる人がいるのかと,ちょっとびっくりしたことがあります.

最後に,マーガリンが子供のIQを下げるかの記事なのですが,「FSAのスポークスマンは英国でのトランス思慕摂取量は推奨レベルより低いと言っている。」は,「トランス脂肪酸」ではないでしょうか.

uneyamauneyama 2009/10/01 18:47 ご指摘ありがとうございました。なおしました。
バイオダイナミックはオーガニックの一種で、オーガニックのコアな部分と言ったほうがいいかもしれません。不況や科学的報告書などで「化学物質」とか「栄養」とかの一般受けする部分が剥げ落ちてしまったため、より原理的な部分がむき出しになったという感じです。日本にも信者はいるみたいですが。

ShinoShino 2009/10/03 09:54 バイオダイナミックは、引用されている記事にもあるように、1920年代にシュタイナーが提唱したので、シュタイナー学校もあるドイツでは以前から一部に広まっています。毎年「月のカレンダー」とか「月の手帳」が出て、驚くほどびっしりと、この日に種や植物をどう扱うといいといったことが書かれているのです。趣味で野菜を育てる人がスピリチュアルな気分で月とシンクロ気分になる分には問題ないと思うのですが…商売になってしまうと何とも言えませんね…