レーザーディスクプレーヤー(CLD-909 の OEM)の修理

故障していた DENONレーザーディスクプレーヤ LA-500C を入手して修理した。なお、どうやらこれは Pioneer の CLD-909 の OEM らしい。ただし、フロントパネルのボタンの配置などは DENON のオリジナルらしく、CLD-909 と外見は大幅に異なる。
症状としては、電源投入すると保守モードのような画面になり、画面にステータス表示がでて操作ができない。でも、たま〜に再生できることがある。で、いろいろいじくっていたのだが、トレイの扉の開閉を検出するマイクロスイッチのレバーの効きが悪いためらしいことが判明した(言葉では説明しにくいのでデジカメがほしい(笑))。トレイを収納して実際には扉が閉まっているにも関わらず、このスイッチがちゃんと押されず、そのため扉が開いていると判定して、CPU が故障と判断して保守モードに移行するようだ。保守モードの画面はなんだか良く分からない表示内容だが、ボタンを押すとどのボタンが押されたかを16進数のコード表示するし、あと、ジョグ・シャトルダイアルを回すと、うぃ〜んと、ピックアップが上下する。これはなんのためだろう。なお、推測だが、おそらく故障していなくても、扉を手で押さえて閉まらないようにすらば、保守モードの画面を見られるはず。
しかし、レーザーディスクプレーヤの扉は壊れやすいと思う。もう少し耐久性を高めることができても良さそうなものだけど。
修理後の画質は、期待していたほど抜群に良くはないが、それほど悪くはない。Web で調べてみたところ、この機種はコンポジット出力が「合成コンポジット」ではないらしく、気に入った。なお、多くの場合、「合成コンポジット」は利点ではなく欠点とみなされる。
フロントパネルに D.E.C と書かれたボタンがあり、オンにすると画面が暗くなるだけでイマイチ機能がわからない。取り扱い説明書を持っていないことと、レーザーディスクプレーヤーの新し目の機能はあまり良く知らないので、しばらく悩んでいたが、これも Web で調べると、Pioneer では D-EXT(ダイナミックエクステンション) と呼ぶ機能らしい。黒浮きを抑えるためのものらしいが、黒潰れするだけのように見える。たぶん使うことはないだろう(笑)。
あと、FL DISPLAY ボタンもあり、フロントパネルの蛍光管のオンオフができる。蛍光管のオンオフは個人的には必要性は感じないが、画面のスーパーインポーズのオンオフも連動するので、その点では便利そう。ただ、スーパーインポーズの回路をバイパスするとかそういうおおげさなものではなく、単にスーパーインポーズをオフにするだけのように思える。
音質は良く分からない。中のアナログ音声基板はゴツいけど。