変態仮面 アブノーマル・クライシス

あの変態仮面が…というか鈴木亮平のムキムキワガママボディが帰ってきた! レイトショーで見てきました。一人で行ったんですが、隣はカップル、前は男子3人組という完璧な布陣! これでビールがあれば言うことなかったけど体調が万全でなかったので自重しました! ちなみにキンプリ(通常上映)の後にみちみちスケジュールでハシゴしてきた。キラキラした気持ちの後でHKはどうだろう…って思ったけど、これはこれでありだった!
前作は「あの変態仮面が実写になる」「鈴木涼平がムキムキ」といったインパクトで出落ち、というと聞こえが悪いですが、とにかくインパクトでゴリ押しできる内容だったと思う。そして続編となる本編。別作品でほっそりと減量した姿を見せた鈴木亮平が、またモリモリになって帰ってきた。素直にすごい。すごいというかもうヤバイの域に達している気がする。でもインパクトというものは、だんだんと薄れてきてしまうもの。それがどれだけ変態的なーーー頭部に女性のパンティを装着し、身にまとうのはブリーフ1枚だという衝撃的な姿をしても、免れることはできない。だから本作は、変態仮面に変身する前の、生身の「色丞狂介」が登場するシーンに、多くの笑いを持ってきていたように思う。
前作のヒロイン・愛子ちゃんと恋仲になり、同じ大学に進学した狂介。今でも体に流れる正義感ゆえに、悪事を見かけると、恋人である愛子ちゃんのパンティを着用して変態仮面になってしまう。もちろん愛子ちゃんは、自分の恋人が変態仮面に変身すること…というよりは変態であることを快く思っていないのだが……。正義と変態、その狭間で葛藤する狂介だが、葛藤の中身が「変態」である。おおよそ大学の学食で、かわいい女の子との会話に「変態」などというワードを混ぜて話すものではない。しかもしごく真面目な面持ちで。その現実と、この作品の世界観のギャップが要所要所に入っていて、とても楽しかった。柳楽くん演じるキャラもいい味を出している。敵キャラが語る「変態仮面に勝つには、さらにすごい「変態」をぶつけるだけではダメだ」というセリフが、この続編たるアブノーマル・クライシスという作品を表しているように思った。
あと、私は映画に詳しくないのですが、今作は前作と比べ、有名映画のパロディが多かったように思う(前作はそんなに感じなかった) ここはぜひ詳しい人に元ネタを教えてもらいたい。流石にスパイダーマンはわかりましたが!