脳の栄養

 バカの壁の著者として有名な養老孟司さん、医師としての専門は解剖学であるが、脳の研究をライフワーク的に行っているとunizouの会社に講演にいらしたときにそう語っていた。
 その養老さんがJALの機内誌「SKYWORD」に連載されているエッセイが「旅する脳」、10月号でもう46回を数える。
 46回目のテーマは、「脳のために必要なのは十分な睡眠」というもの。
 別に取りたててめずらしいテーマでもないが、実はunizou、2次試験を終えてから、異常に寝つきが悪くなってしまった。そこで、このエッセイを読んで睡眠を改めて考えてみた。
 エッセイは、現代人はちゃんと眠れていないのではないか、だからこそ安眠のための「マイ枕」を作ることがブームになったりしているのではという書き出しで始まる。
 養老先生は、いつもうつ伏せ寝、就寝時間は決めていないが6時間は必ず寝るそう、それは試験前でも変えたことがないそうだ。
 人間の脳とは、他の動物と比べ大きいと言いながらも、体重の2%ほどしかない。でも体全体で使うエネルギーの2割近くを消費するほど酷使されているという。その意味でも十分な睡眠は体よりも脳のために必要不可欠だと養老先生は綴っていた。
 そして、イギリスのサッチャー首相は常時4時間睡眠だったという逸話について、養老先生は、公務の合間を縫って昼寝をしていたに違いない!とコメントしている。
 エッセイを読み終えて、unizouの寝つきについて考えてみた。
 2次試験後、我慢していたDVDを見まくる生活を送り、毎晩就寝時間は1時過ぎ。幸い仕事に支障はでていないも、ここまで起きていられ、睡眠も4時間程度でいられる自分が不思議だ。
 でも、待てよ。
 もしや2次試験後のわが生活、消費する脳のエネルギーは2割などおよそ届かない程度なのでは?だからこそ、4時間の睡眠で十分に足りてるってこと?
 妙に納得する自分。そして反省する自分。受験休みはこのくらいにしようと。