夢のあとさき おいしいコーヒーのいれ方Ⅹ

というわけで、1巻発売から12年弱、物語の中でも3年が経過しているにもかかわらず、
一向に進展してくれないもどかしいシリーズの10作目でございます。
しかし、あらすじ紹介や帯の文句はちょっといただけないですね。
意外性で勝負するようなお話ではないのですから、
内容の想像がつくようなのは避けた方がいいと思うのですが。


今回は情けない勝利の姿が延々と描かれていて
読んでいて鬱になったのですが、
うまくいかない時は悪いことが重なっていく、と思ってしまうのは
こういう感じなんですよね。
視野が狭くなって普段なら何でもないことでも流せないほど余裕がなくなる。
ま、でも最後の一線を超える前にちゃんと気づいてよかったです。


一応2人の関係は一区切り、と言えますが、
それで取り巻く何かが変わる、と言うわけでもないですから、
まだまだ大変なのはこれからですね、特に勝利にとっては。
今後の苦難を楽しみに次作を待ちたいと思います。
でも、1年は長いよなぁ(´・ω・`)