豆腐小僧双六道中ふりだし

何とまぁ、可愛らしい妖怪がいることだ。
豆腐を持ってうろうろするだけという まったく無意味な存在である豆腐小僧が自我を持ち成長していく物語。
でかいだけの鳥頭、臆病でのんきで物知らずな小僧が色んな妖怪たちに助けられて旅をする。
その道中に出会う妖怪たちが自分たちの存在理由などを小僧にレクチャーするくだりで、この本を読んでいる私たちも妖怪のルーツや意義などを知ることが出来る仕組みにもなっている。
語り口調も、豆腐小僧をはじめとする妖怪たちのキャラクターも愉快。