- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: DVD
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ということで、観てみました。実は内心ちょっと渋ったのです。監督がメルギブソン、題材がマヤだかアステカだか、これはもしやかなり難解で宗教だとか民族だとかガンガン強い価値観を醸し出してくるような映画じゃないかなと思ってだいぶ怖かったのです。人伝ですが、メルギブソン作品は何やらやたらと宗教がかっているらしくて、手を出していいものやら渋っていたのですが。とにかく観ました。(渋ってるくせに宇多丸さんが良いといえば観てしまうあたり宇多丸さんの影響を受けすぎていてあまりよろしくないかもしれません。影響されやすいなあ、俺。)
ふたを開けたら全然そんなことないっす。がっつりアクションっす。出てくる人たちの肉体のごとく、余分な脂肪が一切無いです。この世界はどういう世界か、どんな民族で、どんな人たちが出てくるのか、そんな説明は一切無いし、無くても全然問題なく観ていけるのです。安心してのめりこんでいられるのです。そして、アクションの見せ方が洗練されています。血肉踊る、生のアクションです。本当に血肉が踊っててR15だったりしますが。そのアクションも痛みがしっかり伝わってくるのでウソをついてない映像だな、と思いました。
役立たず(登場人物の名前ですよ)とジャガーの足(登場人物の名前ですよ)が中心となって成長するような話かなと思ってました。ところが、役立たずが役に立たないままあっさり死んでしまって、あれあれあれ???となりました。どんな成長を見せてくれるのかな、実はすごい力を秘めてて強いんだろうなとワクワクしてたんですけど。役立たずの扱いがすんごく不満!
ジャガーの足の妻子パートなんですが、子供が傷に耐えて成長する様子があって、その子供が母のために棒?を拾ったり、ジャガーの足のあとを継ぐって感じが伝わるのですが、妻は何? 2人目の子供をがんばって産んだだけ? それだけ? 産むのはすごいことだけど、なんかそれが伝わってこないんですよ。妻の扱いに不満です。
あとは、役者がもしかして素人なのか、私の見方が悪いのか、帝国のピラミッドの上にいた祭司や王などの演技が下手に見えました。目の動きがわざとらしいのです。それと、襲ってきた豹がウソくさい。まあ、これはしかたないか。
総合すると、アクションの見せ方がうまい! アクション映画としておすすめです。ところで、宇多丸さんのアポカリプト評を聞くことはもうできないのかな、どこかで聞く方法はありませんかね。かなり気になります。