やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「寄生獣」感想(ネタバレ)


2014年11月公開
監督:山崎貴
脚本:古沢良太山崎貴
原作:岩明均
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あらすじ:深海から寄生生物が浮上してきた。それらは人間に寄生していった。母(余貴美子)と二人きりで暮らしている泉新一(染谷将太)も寄生されそうになったが腕をiPhoneのコードで絞めつけたことで脳を奪われずに済んだ。それ以来、泉新一は腕に寄生生物ミギー(阿部サダヲ)を宿して奇妙な生活が始まる。他に寄生された人間たちは脳を奪われてもはや人間ではなくなっていた。それらは人間を食い殺していった。連続する殺人事件に警察は捜査が進展せずにいた。
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 山崎貴監督作品ですし、感想文はどれだけひどい言葉を並べて口汚く罵ってやろうか! と思っていたのですが……俺のヤマトにあんなひどいことをした山崎貴を絶対許さない! と憎悪を抱いていたのですが……
 あれれ、そんなに悪くない……
 私は原作を読んでいません。映画公開より数ヶ月早く放送されているアニメは観ています。
 アニメはほぼ原作どおりらしいですね。
 そうなると、学校で惨殺事件を起こした男は映画だと島田という高校生として新一の高校に転校してきます。そして、女子高生に寄生生物だということがバレて惨殺するに至るのでした。そのとき新一のガールフレンド村野里美ががんばって薬品をぶっかけて島田は暴走するのでした。そのとき里美はけがをしてしまうのです。
 ちなみに島田を演じるのは東出昌大です。おいおい、アオハライドで主役を演じている人じゃないですか。同じ高校生役として。東出昌大は若いですが高校生には見えないです。身長も高すぎるし。
 里美を演じた橋本愛は、この映画で初めてかわいいと思いました。新一に対する態度がかわいいのであります。はい、かわいいのであります。
 あと、新一の母親を乗っ取る寄生生物は、母親の前は警察官の男として田宮先生(深津絵里)と行動しています。
 それと、学校の惨殺よりも先に新一は一旦死んでいます。人間離れした体で新一は里美を救うのでした。
 そりゃあもちろん、おかしいところはあるんですよ。水族館で一般人と行動を共にする警察官とか、コンビニ店員を食った寄生生物が店内のカメラに映っていたけどそれはスルーとか。車にひかれて死にかけている犬を助けた新一が、犬の死亡を確認するとゴミ箱に捨てた場面も唐突です。
 だいたい、警察が寄生生物捜査に乗り出していて途中から大きく進展していました。しかも、クライマックスでは特殊部隊(国村隼演じる刑事がSATと呼んだのはご愛嬌)が登場しました。これはダメですよ。警察だの特殊部隊だの出してしまうとゴミクズ邦画の仲間入りですよ。というわけで4月25日公開予定の寄生獣完結編はかなりのゴミ映画になる可能性を秘めています。
 ただ、寄生されているヒトを見分ける方法のひとつとして髪の毛を抜いたらウネウネ動くとか、それは面白いオリジナル設定だと思います。
 そもそも映像は無難な範囲でよくできているじゃないですか。
 さて、完結編はどうなるのでしょうか。新一のミギーが里美に目撃されました。警察も登場しています。国村隼が刑事を演じているから物語に深くかかわってきます。今作では学校での惨殺で終わっていますが寄生された母親の殺害は済みました。ただ、今後は大きく物語が変わるでしょう。
 4月25日の公開を怖がりながら待つとしましょう。
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緊急追記!
http://d.hatena.ne.jp/uraomotenoraneko/20141208