やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「貴公子」鑑賞感想

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2024年4月日本公開

監督、脚本:パク・フンジョン

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あらすじ:コピノという差別的な呼び方をされている韓国とフィリピンの混血児、そのひとりであるマルコはフィリピンで地下格闘をしながら日銭を稼いでいた。病気で伏せっている母を救うために父を探していたが、ある日、父のほうから会いたいと連絡が来た。突然韓国へ飛ぶことになったのだが、その途上で奇妙な男と出くわす。笑みを浮かべながらおかしなことを言う彼に不信感を抱きつつ、到着した韓国でも彼に会った。だが、再び現れた彼はマルコの周囲の人間を次々と殺害していく。恐怖したマルコは咄嗟に逃げるのだが、執拗に追いかけてきた。果たしてマルコの運命は。

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 面白かったです。

 何を言ってもネタバレになりますが、追いかけてくる男はプロの殺し屋です。ただ、殺し屋にはどうやら重大な弱点があるようで。そういったところも含めて設定が面白いですし、逃げるマルコもボクサーだから簡単に捕まることもありませんし、最後までワクワクしました。雑な描写は多いので決して名作ではないけれど面白い映画です。

 愉快痛快です。出てくる奴らがどいつもこいつも悪党です。悪党どもにはヒトの心なんかありゃしません。そんでもって悪党には悪をぶつけるといった感じです。

 悪対悪に翻弄されるマルコ、そして、本作の着地はなかなかの宙返りでした。

 スタッフロール途中にもおまけがありますのですぐに鑑賞をやめようとしないでください。どうやら続編がありそうです。犯罪都市シリーズのような2作目、3作目を期待していいですか。

映画「ビニールハウス」鑑賞感想

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2024年3月日本公開

監督、脚本:イ・ソルヒ

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あらすじ:韓国で社会問題になっている、ビニールハウスで暮らす貧困層のひとりであるムンジョンはとある老夫婦の家政婦をしながら生計を立てていた。老いた妻は痴呆のために暴言や暴力が絶えなかったが、ムンジョンはそれでも笑みを絶やさずに世話し続けた。ある日、重大な事故が起きてしまう。その事故を隠したことでムンジョンはますます苦しい立場に置かれるのだが、果たして。

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 またしても鬱映画が来たぞということで、だいぶ構えていたのですが、なんだか、同情とは違う感覚で鬱にならずに済みました。ムンジョンの行動が間違っているとは思えません。この状況だったらそうなるよね、そうするよね、しょうがないよね、という感覚です。

 この映画に否定的な方々はムンジョンの行動がありえない、理解できない、そんなことにはならないとおっしゃるようですが、いやいや、本当に? 同じ立場で同じ状況だったらやっちゃうでしょう。

 こんな私がおかしいとでも? なんだか諦めの境地なのかな。

映画「劇場版名探偵コナン 100万ドルの五稜星」鑑賞感想(少しネタバレ)

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2024年4月公開

監督:永岡智佳

脚本:大倉崇裕

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あらすじ:函館の斧江財閥が所蔵するものを狙う怪盗キッドからの予告状が届いていた。コナンや偶然函館にいた服部平次が捜査に加わり、キッドを追い詰めようとしていた。一方で、函館の埠頭で日本刀によって斬られた遺体が発見された。その裏で暗躍する武器商人の存在もあり、函館の行方は混沌としていくのだった。

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 少しネタバレしますけど、平次の告白が成功するかどうかドキドキしましたね。成功してくれることを強く望んだのですが、あいつが邪魔しました。それが許せません。いや、まあ、服部平次の物語としてだいぶのめり込んで観たので楽しかったです。

 コナンの映画シリーズでは物語の主軸になっている大きな謎が明かされることはなかったのですが、今作ではまさかの謎があっさり明かされました。本作の試写会が「キッドによってフィルムが盗まれたので開かれません」ということで行われなかったそうです。ならば、よほど大きな謎が明かされるのではないかと言われていました。その謎とは、コナンの父とキッドの父が兄弟でした。いやー、どうりで顔がそっくりだー。コナンは父どうしが兄弟だということを知ってそうな雰囲気もありますが、いかがでしょうか。兄弟だよと明かされた瞬間は後ろを振り向いてみたかったです。見た? さっきの見た? という感じで。

 こんな大きな謎を明かすなら、コナンシリーズもそろそろ終幕に向けて動きだすのでしょうか。

 それにしても函館に関係する乗り物が勢ぞろいだったのでそれも楽しかったです。はこだてライナー道南いさりび鉄道のキハ、北斗、はやぶさ路面電車、まさかのナッチャンReraまで。はこだてライナーに傷をつけないように気を付けてほしかったですけどね。ラッキーピエロも登場したのは良かったですよね。セイコーマートも観たかったですけどね。

 平次の恋路を邪魔する奴が北海道のいたるところを飛び回っていたのは、1日で北海道を巡るネットミームぽくて笑いました。

映画「オーメン ザ・ファースト」鑑賞感想

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2024年4月日本公開

監督:アルカシャ・スティーブンソン

脚本:ティム・スミス、アルカシャ・スティーブンソン、キース・トーマス

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あらすじ:1971年、マーガレットはアメリカからローマの教会へやってきた。奉仕活動をしながら神に仕える毎日を送っていると不可解な死が続いた。やがて教会の恐るべき陰謀を知り、教会から抜けようとしたのだが、果たして。

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 この監督さんは本作が長編デビューだそうです。さらに、本作には黒人がいっさい出てきません。事前にネタバレを聴くと黒人がいなかったとのことで本当かよと思って、注視していたのですが確かにいなかったです。1971年のイタリアに黒人がいたのかどうかはよくわかりませんが、この頃のハリウッドは歴史物の作品ですら重要人物に黒人を起用するなどおかしなことが起きていました。それがなかったので逆に心配になりますね。叩かれたりしませんかね。

 本作はグロい場面も少しありますが、精神的に怖がらせる演出が多くてなかなか良かったと思います。びっくりさせるというよりもじわじわ来る恐怖です。いきなり化け物がみたいなやつが出てくるときもありますが、そんなものはごくわずかです。

映画「オッペンハイマー」鑑賞感想

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2024年3月日本公開

監督、脚本:クリストファー・ノーラン

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あらすじ:原爆を開発し、水爆開発に反対し、ソ連と関係を持っている共産主義者と疑われたオッペンハイマーの半生を描く。

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 エキスポシティのIMAXで鑑賞しました。面白いかどうかで言うと、そうね、IMAXとそうじゃないときがコロコロ切り替わるし、カメラの視点がコロコロ変わるのも気になって仕方ないし、時系列がごちゃごちゃで過去現在未来の場面を行ったり来たりするから、めんどくさい映画でした。

 核兵器は絶対反対です。存在してはならない兵器です。人類が破滅してしまいます。というわけで、トリニティ実験で成功した瞬間に泣きました。その後に実験成功を祝って拍手する場面でさらに泣きました。このとき世界は新たな段階へ入ってしまったのです。それが辛くて辛くて、たまらんですな。

 広島と長崎というよりも今の状況ができあがってしまったことが悲しくて悲しくて、どうしようもありません。広島長崎関係者ではないので投下による被害について何か言及すれば被害者ぶるなと叩かれるので何も言いません。

 オッペンハイマーよりも水爆を開発したテラーのほうがもっとヤバいやつです。開発させた為政者はもっとヤバいやつです。

 オッペンハイマーの何がすごいって、ブラックホールを発見したことじゃないですか。あそこで止まっていればなあ。ブラックホールの理論を語る彼は輝いていました。

小湊鐡道全駅下車 第4回(全4回)

上総鶴舞駅

上総鶴舞駅の謎の箱。

↑謎の箱を開けてみるとスタンプ台でした。

高滝駅。これにて小湊鐡道全駅下車となりました。

JR東日本エリアに来たらこれを飲まずにはいられません。以前とデザインが変わりましたかね。

↑ついでにJR京葉線新駅の幕張豊砂駅も下車。

小湊鐡道全駅下車 第3回(全4回)

↑上総川間駅

↑上総川間駅前のオブジェ。旅行鞄がコンクリ壁に埋め込まれています。

↑オブジェの裏。鞄の中にはレンガが埋め込まれています。何を意図しているのかしら。

里見駅

里見駅の犬。南総里見八犬伝かな?

↑キハ200形。塗装が剥げています。

月崎駅。駅前の売店でパンを買ったら店主に「こんな寒い日に何しに来たのか」と聞かれました。全駅下車しに来たというとめんどいので「乗りに来ただけ」と答えました。

月崎駅前の謎の小屋。屋根も壁も植物が茂っています。

↑謎の小屋の正体とは。