2016年9月公開
監督:本木克英
脚本:土橋章宏
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あらすじ:参勤から1ヶ月が過ぎた。湯長谷へ帰り、交代となる。しかし、金がなくてまた走ることになった。参勤で陰謀を企てて失脚した松平伊豆守が老中として復帰し、湯長谷藩へ復讐しようとしていた。湯長谷では一揆が発生した。2日以内に戻らなければ藩がつぶされてしまう。参勤の倍の速度で交代しなければならなくなった。
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続編というのはだいたい駄作ですよね。
今作も無理やり作った感じがありました。アイディアにあふれていた参勤に比べると、派手な見せ場があるだけでアイディアがないように思います。
間に合うのか、間に合わないのか、ドキドキした参勤とは正反対の交代でした。
キャラそれぞれに得意な技があったのに、それを見る場面もほとんどありません。内藤政醇の居合抜きなんか一瞬しか見せてくれません。そういうところをもっと見せてくれたらよかったのに。弓の名人鈴木君の弓矢がよくよく見られましたが、他の方々だって達人だったじゃないですか。なぜ見せ場を作らなかったのでしょう。
相馬さんの知恵袋だって、大したことがなかったです。知恵を出せと言われて、参勤のときはあれほど悩んで考え抜いていた知恵があっさり出るし、出たもののなんだか感心できる知恵でもありません。
悪事を企む側の松平伊豆守も派手な動きを見せていたものですから、そりゃあバレますよ。だいたい、大岡忠相に捕まった坊主が大岡の口に引っかかってしゃべってしまうのは呆れました。あの場面が一番ひどいです。
あと、姫路城なんですけど。江戸城の天守閣は当時なかったですし。
前作が当たったからとりあえず作ったかのような今作は残念です。何がしたかったのか、前作に泥を塗っただけではありませんか。