足場が組まれました


1週間前に写真のように足場が組まれ大量の部材が現場に搬入されてきました。雨天に備え積み上げられた木材の上にはブルーシートの覆いがかけてあるのですが、覆いの寸法が僅かに足らず木材が一部露出しているのを見ると施主の気持ちは俄かに穏やかではなくなります。法律上は天災地変や風水火災等の注文主にも請負人にも帰責出来ない事由により損害が生じた場合には危険負担法理に従うことは分かっていても、こんな些細な不手際も施主の癇に障るという訳です。猛暑のなかで額に汗する職人さんには心底頭が下がるのですが、現場と施主の許容範囲には歩み寄り難い隔たりがあるのも事実です。竣工まで現場との対話を欠かさないことが現実的なアプローチかも知れません。連日、施主の職人さんが基礎の上に床下の換気を目的とした緩衝材を稠密に重ね、土台となる木材をネジで固定していきます。この緩衝材は基礎パッキンと呼ばれる代物ですが今しか確認することは出来ません。日々変化する現場と対話すれば必ず新しい発見があります。あと半年余りは家普請を楽しめそうです。