みなみけ おかえり

uroborosu2009-09-13


公式

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一期みなみけ考察



TVアニメ第3期シリーズにあたる。2009年1月から3月までテレビ東京系にて放送された。
2期とは対照的にオリジナル要素が少なくなり、単行本未収録の話を導入するなど大半が原作に沿った話となった。
一方でOP前やED後に話を挟むなど、1期や2期とは違った手法を採っている。
学校や3姉妹の家、冷蔵庫などは2期の一部の回と同じものである。
また第2期シリーズと同じく正月の話から始まっているものの、必ずしも放送時期に季節を合わせず1期と同様に季節が進んでいく構成である。
なお『おかえり』では季節が1周以上したが、登場人物全員が1期・2期と同じ学年のままである。

三期?
いいえ、二期です。

みなみけおかえりは上の引用文にもあるとおり、キャラデザを見れば一目瞭然なのですが、原作の桜場コハル先生の絵を出来るだけ忠実に再現しています。
最初は原点回帰としては良いなと考えていたのですが、やはり静止画で見るあの絵と、動く場合では違和感バリバリ…。

ちなみにおかえりの制作会社は黒歴史おかわりを制作したアスリード
別にアスリードが全面的に悪いと言いたいわけではないのですが、おかわりで勝手な眼鏡野郎を出したり、髪にはは変にグラデをかけたり、エロゲキャラみたいなキャラデザにしたり、演出の面で原作愛好者をよく理解してなかったりetc...の制作など、とにかく頭を抱えざるおえないような大罪を犯してきたわけですから、このおかえり自体にもかなりの不安感はありました。

しかしスタッフの大幅入れ替え、監督、シリーズ構成のスタッフを入れ替えたと言うところでこの作品自体に磨きが掛かったようで、一制作会社として不安は残るものの、スタッフを入れ替えたところでどこまで面白い作品になったのかというのが、おかえりの見所ではないのかと。
アバンタイトルを先に挿し込み、そこからAパート、Bパートと続ける斬新なつくりがありましたが、アニメのチャレンジとしてはなかなか面白い試みだと思いました。
おかえりではOPが無駄にカッコいい所為で原作のまったり感を全面的につぶしているような節があったのですが、おかえりでは一期のみなみけのOP作詞スタッフを起用しての制作。
全く同じじゃん!というツッコミもあったかもしれませんが、原作愛好者としてはこれ以上ボウケンして欲しくなかったので、どう考えても大正解でした。

ストーリー展開も出来るだけ原作を忠実になぞってくれていたので、安心してみることが出来たのですが、話が進むごとに妙な違和感が。

なんじゃこりゃああぁぁああ!!

一話ごとに作画スタッフによって絵柄が変わるのはまぁ、他のアニメでも多々あることなのですが、このアニメで売りにしているのは原作絵の忠実なる再現。それによるアニメーション。
となると原作の絵を見ている視聴者としては違和感をどうしても感じてしまう。
絵柄の統一性がないというのは致命的ではないのでしょうか。
単に影の付け方が違う、顔の輪郭の線が微妙に違う程度の間違いなら一向に構わないのですが、おかえりでは影どころか、その人自身の絵柄が全面的に出てしまっている。
特に12話。細田さんの作画はとても好きだ。
だが、それ故に細田さん自身の特徴的な色と言うものが強くにじみ出てしまっている。
となるとこのアニメとしては相応しくないのではないかと。
しかし上手い人を問題にしたいのではなく、この12話で一番問題だったのはBパート。
アバン、Aパートは細田さん担当でBパートからは違う人が手がけていました。
それも、はっきり言ってしまうと「作画が上手くない人」。
これは流石に問題なんじゃないかなぁ…。
原作の話ごとに区切っているのなら、せめて一話ごとに作画スタッフを入れ替える等の配慮をするべきだった。


全体的に方針としては成功。
しかし実行するには生半可な計画だけではいけないと言うことがよく分かった。
まぁ話自体は面白かったけどね。