20世紀世界文学全集

池澤20世紀世界文学全集





河出書房新社創業120周年記念として、池澤夏樹=個人編集の〈世界文学全集〉全24巻が刊行されるそうだ。
2007年11月〜2009年12月に刊行予定だと…う〜ん初訳、新訳も結構あるなぁ、全巻買うかどうか。それが問題だ。

2~3000円台でさほど高くはないしなあ。第一回配本(2007.11.10予定)は青山南氏の新訳でジャック・ケルアックオン・ザ・ロード』である(未読なので買うか)。帯には藤原新也の写真が施されるらしい(全帯の担当なのかな?)。鴻巣友季子氏のヴァージニア・ウルフ灯台へ』新訳も第2集(2009年1月〜)に収録されるとのことで愉しみ。

編者池澤夏樹氏の言葉が〈世界文学全集 宣言〉として河出書房新社HPに添えられている。

…「文学全集」と呼ばれる教養のシステムがかつてあった。それをもう一度作ろうとぼくは考えた。

教養という言葉にはどうしても憧憬を隠せない自分は、どうせ買ってしまうのだろう。教養が権威を振るう時代があったようだが、権威であろうとなかろうと、教養という態勢はやはりあったほうがよい。物事の指標は有識者(嫌な響きだが)の力を必要とすることは否定できない。マイナー文学の全集(全集にならないのだろうが)もあればきっと愉しいだろうが、正統/異端といった価値判断で括りすぎるのも無味乾燥だ。そういえば、丸谷才一鹿島茂三浦雅士有識者による『文学全集を立ちあげる』という鼎談本もあったが、こちらは実現するのだろうか。


文学全集を立ちあげる

文学全集を立ちあげる