女王蜂 『失神』

1stEP。
音源聴くの初めてだったけど、なるほどこりゃええわ、と思った。ケレン味と疾走感昂揚感が兼備された歌謡ロックで、キャラの立ったヴォーカルも、サウンドの構築も、いい具合にオリエンタリズム掻き回して、独特の世界観を醸している。メロディセンスの似た9mmとかより、俺は全然好きだわ。
「スリラ」「ギラギラ」というアッパーチューンはその本領だと思うけど、feat.篠崎愛、feat.志磨遼平という二丁拳銃携えたそれぞれの「売旬」は特に印象深かった。つか特に前者の異常なハメ方、この楽曲…というかむしろデュエット・ナンバ全般…における女性ヴォーカルの重要性を示してもいて、その化学反応は原曲を超えているのではないかと思います。志磨遼平というキャラクタの強いヴォーカリストを食う勢いです。本人の偶像性が楽曲と好相性なのはあるけど、それにしても意外な才能…歌手活動力入れてるのは知ってたけれども。
地味に「空中戦」のポップセンスも好きだった。結構器用ですよね。

失神

失神