ネタバレ注意。
いじめられっ子だった主人公が大学に入学し、「正義の味方研究部」なる自治組織で活動することで成長していく青春小説。
導入部から、ラノベでも安すぎるぞってノリで読むに堪え難く、放り出そうかと思ったぐらいだったけど、主人公の成長につれて叙述も落ち着いてきて、なんとか読みきることができました。演出として狙ってやってるんだろうけど、ちょっと阿漕ではあるし、リスクに見合っていないと思うw
物語の落とし所もいまいち納得がいかなくて、ラストの部内対決展開はどっちらけだったけど、よくある「階層否定のつもりが階層是認」の装置に見えた「正義の味方研究部」を否定したところは、批評性の最低限が守られていた(←偉そう)。
…やっぱ気持ち悪いもんな、こんな連中。
評価はC。
- 作者: 本多孝好
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: 文庫
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