uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

トムラウシ登山 その2

0535 十勝ダム


0430起床。薄曇り。朝食と洗顔後、0530出発。キャンプサイト頭上にあった十勝ダムのダム湖、東大雪湖を見学。
かなり大きな湖で、何回も橋を渡り、横ぎりながら進んでいく。湖を越えると平坦な快走路。奥地へ続く一本道で人家などなかろうと思いきや、牧場や集落がぽつぽつと点在。こんなところに住んでると大変だろうな。最も近い都市は帯広だが、片道7〜80キロほどの距離がある。
やがてダート区間に入り、終点がトムラウシ温泉。そこから、すれ違いができる場所がほとんどない、荒れた林道に入る。雨裂や穴がボコボコと開いており、4駆じゃないと厳しい道。FFセダンにはかなりの試練だ。

0634 エゾライチョウ


地面を走るずんぐりした鳥に遭遇。たぶんエゾライチョウ。本州のライチョウとは違う種類。

0652 登山口


思いのほか時間がかかったが、短縮登山口に到着。林道では平均15km/hくらいしか出せなかったと思う。
これまでの酷い道がうそのように、広々とした駐車場。4〜50台は停まっている。1台2名として、100人はここから入山している計算だ。おそらくほとんど山中泊か、ごく早朝の出発だろう。山頂までにゆっくりペースのグループを何組か追い越したが、コマドリ沢の登りまでは1組しか見なかった。

0737 カムイ天上


単調な森林を歩き、カムイ天上に到着。前トムラウシ山などが見渡せるらしいが、樹木が茂って眺めはイマイチ。一部展望の開けた場所もあるが、まだしばらくは森林帯が続く。

ヨツバシオガマチングルマ&エゾウサギギク?

不明(緑。つぼみ?)

0839 コマドリ沢分岐


ひと山超えて沢に出る。ここから登山道は俄然おもしろくなってくる。基本、すべて岩場。直径2〜3メートルの岩がごろごろしている場所から、30cmほどの岩が石畳のように積もっている箇所まで、岩、岩、岩の連続。コマドリ沢はまだ大きな雪渓が残る沢の源頭で、急勾配の岩登りが前トム平まで延々と続く、このルートでもっとも苦しい箇所。岩場の写真を撮っておけば臨場感があったと思うが、登りに夢中でとっていなかった。
それと大雪で岩場といえばナキウサギ。チューチューうるさいくらい、いたるところで鳴いていたが、姿を見ることはできず。岩の間をちょろっと駆け抜ける姿を一瞬目の端にとらえただけ。本当にナキウサギだったかはわからない。

ミヤマキンバイ&エゾコザクラ

0943 トムラウシ公園


カムイミンタラ。神々の遊ぶ庭。アイヌの人たちは大雪をそう呼んだ。自然が作り上げた、この世のものとは思えぬ絶景が、この地にはいくつも存在している。トムラウシ公園も、そのひとつ。大小の岩で構成された山間の鞍部に、秋まで残る雪渓の雪解け水が流れ、湿地帯を形づくっている。
山頂はおまけみたいなもので、今日はここを見に来た。安物コンデジには到底おさまりきらない、ものすごい景色だ。秋になるとここが色とりどりに草紅葉するというから、おそろしい。そんな景色を見たら、もう帰りたくなくなるに違いない。


つづく。