uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

表大雪縦走4色制覇 その1

要旨

大雪山系に黒岳、緑岳、赤岳というのがある。カラーシリーズだ。位置的にも日帰り縦走にちょうどよい。これに白雲岳を加えて黒白緑赤の4色を制覇しにいこう。

計画

土曜前泊、日曜決行の予定だったが、金曜の朝に天気予報を見ると日曜日は全道的に雨予報。まあ日曜日が雨なのはしかたない。天気には勝てない。だが問題は、前日の土曜日。どうみてもピーカンです。本当にありがとうございました。
ピーカンの大雪…だと…半日ほど悩むふりをしてみたが結論は予報を見た時点で決まっている。土曜日に日帰りを強行だ。

行程

0200 自宅初
金曜日は定時でそそくさと帰宅。早めに仮眠を取る予定だったが寝たのは22時ごろ。睡眠時間3時間半で出発。

0534 黒岳ロープウェイ山麓


深夜の12号を快走し5時過ぎに層雲峡へ到着。若干早かった。上空は雲が広がっているが、車中から遠目で見た限り山頂は露出していたし、早朝の雲は日が昇るとともに晴れることが多い。問題ないだろう。
好天続きでもう少し混んでいるかと思ったが、団体観光客を含みゴンドラちょうど一杯ぶん。登山客と観光ハイカーが半々くらいか。紅葉にはまだ1〜2週早く、高山植物は終わっている端境期なので、天候のわりにはすいている。9月初旬はねらい目だ。すでに秋なので空気は澄んでいるし。

0632 黒岳7合目登山口


0600運行開始のロープウェイとリフトを乗り継いで7合目へ。リフトは0630からと聞いていたが、ロープウェイが運んできた客が到着したら、すぐに営業を開始した。
ここから山頂まで標準タイムで1時間。天候によっては軽装でも登ることができるが、山麓駅にいた観光客は5合目ハイキングまでかな。勾配がきつくなる7合目からの登りで、体が慣れていない状態からいきなりなので意外にきつい。

0719 黒岳山頂

0720 北大雪@黒岳山頂

0724 旭岳方面@黒岳山頂


休憩無し50分、休憩込みでも50分。そりゃそうだ、休憩してない。今回のコース、間隔がちょうど1時間ほどなので休憩を取ったのはすべて山頂。
表大雪の玄関口である旭岳と黒岳。黒岳山頂からは北大雪・東大雪の荒々しい山並みと、神々の遊ぶ別天地カムイミンタラの広大な景色を同時に見渡すことができる。ロープウェイから1時間ほどで神々の住む世界へ飛び出せる、それが表大雪の魅力。5時頃は濃くかかっていた雲も徐々に晴れ、青空が広がりはじめている。いやがうえにもテンションが上がる。無茶な行程を決行した甲斐がありそうだ。

0742 黒岳石室へ

0746 黒岳石室分岐


黒岳から一歩踏み出し、高山台地へ躍り出る。北海道唯一の営業小屋、黒岳石室の前が北鎮岳経由の御鉢北回りコース、北海岳経由の御鉢南回りコースの分岐点。北海岳方面へ進む。

0755 徒渉


御鉢平から流れ出る赤石川源流を渡る。この先は何度か渡渉を繰り返しながら進んでいく。この時期水流は多くないので危険はない。一見清流のように見えるが、この水は御鉢平の有毒成分を含んでいる。煮沸しても飲用不可。上流は魚も棲まない。

0844 北海岳山頂

0845 御鉢平@北海岳山頂

0845 黒岳方面@北海岳山頂

0845 トムラウシ方面@北海岳山頂


休憩無し1時間50分、休憩込み2時間10分。
山頂は御鉢めぐりコースと白雲岳方面への分岐点。御鉢平が眼前に広がっている。真ん中にある黒い水たまりが有毒温泉かな?日本全国の野湯ファン垂涎!…なわけない。あれに入るのは命と引き換えだ。

0937 白雲岳分岐


しばらく下り基調の道を進んでいくと白雲岳分岐。ここから登り基調に変わる。
大雪は入口さえ登りきってしまえば、ゆるやかな勾配の台地が広がっている。ときおりある標高差数100メートルの凸部が各山座。今回もっとも標高が低かったのが黒岳で、2000メートルを割っている。他はすべて2000メートル超え。


つづく。