やっとこ陽線

前日比でプラス

綱島

出遅れ感を見直す動きや銀行株の決算発表を機に買い気も戻り堅調

日経平均            17,680.05 (△123.18)
日経225先物         17,690 (△130 )
TOPIX            1,731.54 (△ 20.87)
単純平均             455.83 (△ 5.16)
東証二部指数           3,956.81 (△ 14.36)
日経ジャスダック平均       2,014.75 (△ 10.39)
東証マザーズ指数          843.46 (△ 36.46)
東証一部
値上がり銘柄数         1,239銘柄
値下がり銘柄数          386銘柄
変わらず             100銘柄
比較できず            4銘柄
騰落レシオ           83.45%  △5.93%
売買高            21億4138万株(概算)
売買代金        3兆0748億4400万円(概算)
時価総額          553兆5744億円(概算)
為替(15時)          121.49円/米ドル

◆市況概況◆

 米国市場でS&P500指数がダウ平均に続いて最高値を更新したことや出
遅れていたナスダック指数が堅調となったことに加え、外国人売買動向(市場
筋推計、外資系13社ベース)が買い越しと伝えられたことなどから買い先行の
始まりとなりました。寄り付きの買いが一巡した後は、一時目先筋の利食い
りに押され軟調となる場面もあったのですが、底堅さが確認されると堅調な展
開となりました。昨日発表された銀行株の決算が思ったほど悪くなかったこと
で、買い安心感も出たものと思います。

 後場に入ると一段高となりました。昼の市場外取引は金額は大きく売り買い
の偏りはないと伝えられ、市場への影響はほとんどありませんでした。寄り付
きから目先筋の戻り売りや利食い売りに押されて上げ幅を縮小する展開となっ
たのですが、底堅さが確認されると先物にまとまった買いも入り一段高となり
ました。引けを意識する時間帯になっても目先筋の利食い売りや買戻しなどを
交え堅調となりました。

 小型銘柄もさすがに底入れ感も出てきたようです。朝方から日経ジャスダッ
ク平均が堅調となっていたことに加え、後場になると東証マザーズ指数も大幅
高となるなど底入れ感も出てきたのかもしれません。先物にはまとまった売り
買いが散見され、その度に指数が振らされる場面もありましたが、どちらかと
言うと買い気の方が強く、指数を押し上げる要因となりました。

 日経平均の17,500円水準を保ったことで、底堅さが確認され、17,600円をし
っかりと抜けて来たことで一段高となったものと思います。日経平均の17,800
円水準やTOPIXの1750ポイントを意識すると上値も重くなって来るのでし
ょうが、銀行株が一段高となり底入れ感が出て来れば今度こそ上に抜けて来る
のではないかと思います。

マネックス証券 投資情報部長 清水洋介)

◆個別銘柄◆ 

 銀行株を筆頭にほぼ全面高の中で自動車株は一服

アークランド (9842) 2,075円 △135 円 :100株単位
 安定的な業績拡大が見込める見通しから、国内証券が新規に投資判断を始め、
好感した買いが入り大幅高となりました。

NEC (6701) 632円 △43 円
 半導体事業の収益改善を見込み、2008年3月期決算が増益になる見通しだと
発表したことから、好感した買いが入り大幅高となりました。

カカクコム (2371) 276,000円 △35,000 円 :1株単位
 フェアバリューより割安だとして、国内証券が投資判断を引き上げ、目先筋
の買いを集めて大幅高となりました。

住友鉱 (5713) 2,810円 ▼15 円
 国内製造業が非鉄金属レアメタル希少金属)の価格高騰に対応し使用金
属の見直しに乗り出したと報じられたことから、軟調となりました。

島津製 (7701) 1,186円 △91 円
 三菱重工業(7011)から真空状態を作り出す「ターボ分子ポンプ」事業を譲
り受けると発表し、2007年3月期決算と2008年3月期決算も好調なことから、
収益拡大を期待した買いが入り年初来高値を更新しました。

トーモク (3946) 259円 ▼5 円
 段ボールの原材料の値上がりが響き、2007年3月期決算が減益となったと発
表したことから、嫌気した売りが入り軟調となりました。