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「小次郎つばめ返し」

家族のうた 第二話

本心を閉じ込め、相手の顔色を見ながら人に合わせ、
自分が傷ついていることも言えない大人ぶった子どもたちは、
知らず知らず自分を保護するためにいろんな言い訳を纏っているようです。
何層にもくるんでいた纏を、大きな子どもの正義に容赦なくを引っぺがされ、
「それで結局どうしたいんだよ」
と、丸裸な自分自身を直視することとなるのであります。
体裁や都合を見抜いて決して自分を譲らない正義が、
一度子どもに戻った彼らによって、どう変化していくのか興味のあるところです。


その一方で身を守るために薄いベールを幾つも纏っているのが、
大人自身と社会であるということであります。
おそらくドラマや映画作りにおいても、そうしたベールが存在し、
表現に自己規制をかけ、攻撃から身をかわしているんじゃないかと想像するのであります。
このドラマで正義は煙草をガンガン吸い、子どもを大嫌いだと言い、本気でどつく、
バカバカブスブス、ミジンコと言いたい放題で、自己規制外しまくり。
舞台挨拶の時に放送禁止用語を連発した挑戦的な役者を思い出すのでございます。
このドラマが「本当はどうしたいのか」を自覚したスタッフたちによってどう育っていくのか、
もう一つのワタクシの興味であります。


そして知らなければそれでも良い的な事ではございますが、
このドラマは、ネーミングやセリフにオダギリ的小ネタに溢れているのであります。
(前回ソッと胸にしまうといいつつ)
テレビ前で前回同様「あっ!」と叫んで、心臓の止まりそうなファンがいらっしゃった事でしょう。
遠い昔に投げたボールを、今、正義がしっかりキャッチした・・・みたいな。
それはもう大変な愛情が染みこんで染みこんで
マダムシンコのバームクーヘンのように濃厚な味となっております。
サイド的な楽しみとして、だれかリスト作ってくんないかな。