ニューバランスの『M1400』
1ヶ月前に買ったばかりなのに、またニューバランスのスニーカーを買った。
今度は『M1400』を買った。買い物依存症だろうか。それはそうかもしれないが、別の問題として、私は興味を持つと同じジャンルのものを複数揃えていく傾向がある。気分に応じて使い分けたいし、1個壊れた場合もう1個がある、という気持ちもある。消耗品であるシャツなどもまとめて1週間分買う。そして古いものは全部捨てる。いままでそういう買い物をしてきた。大人になると自分の性格がわかってくるし、自分で自分に突っ込みどころを見つけるが、そうした性質は直せない。そういう性格だとしか言いようがない。
(→【スニーカーを買いに行く/ニューバランスの『M996』】)
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いままでは革靴だったら20,000円、スニーカーは高くても10,000円から14,000円くらいという金銭感覚を持っていた。それが先日ブログに書いたように、24,850円の『M996』を買った。「25,000円のスニーカー」なんて高価だが、25,000円を買ってしまうと、27,000円を買っても平気になってしまう。感覚が麻痺しているのか、金銭的な刺激に対して鈍感になっているのか。次は30,000円、40,000円となってしまうのだろうか。しかし今は良いものを得たい、という気持ちで自分を納得させる。
先日購入した『M996』があまりにも良かった、というのが前提にあった。『M996』は、最先端のウォーキングシューズと比べると外観も作りもずいぶんクラシックだが、10キロくらい歩いても、全然疲れない。中で足が動くようなこともなく、不要な締め付けもない。それに蒸れない。これはいったいどういう技術で出来ているのだろうか。私は『M996』に感心すると同時に、その上と言われる『M1400』は果たして、さらに上を行くのかと気になっていた。
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1000番台としての品番は2番目でありながら、発売は「M1500」の後にまわった歴史を持つ1足。
本来であれば「M1300」に続くはずが、当時の技術では量産できずに断念され、再開発後の1994年にリリースとなった経緯を持つ。
柔らかくフィットする履き心地は、当時よりランナーのみならず、立ち仕事の多いワーカー達からも多大な支持を集めた。
『ニューバランス』の公式サイトより
ファンは、蘊蓄に弱い。買おうか迷っている人を後押しするのが蘊蓄だ。『M1400』は、5年に1回発売される『M1300』などを除くと、ニューバランスのスニーカーのフラッグシップの製品の一つである。したがって、エピソードも豊富だ。
『M1300』に続くはずが、当時の技術的な制限から『M1500』の後になったとか、『ポロ』や『ラルフ・ローレン』のラルフ・ローレン氏が「雲の上を歩いているようだ」と履き心地について驚いたとか、私はとにかくこういうエピソードに弱い。
ニューバランスの公式サイトで色を見ると、ネイビーにグリーン系にベージュ系。それらの色のスニーカーは持っていない。どれを買っても被らない。幸いというか、不幸にもというか。ニューバランスという時点で被っているということはこの場合気にならなかった。
996シリーズと比べるとフォルムはぼってりとしている。アッパーのスエードが高級感を醸し出している。履いてみると、これはまた素晴らしい履き心地だ。横幅は「2E」とかではなく「D」なのでやや細身のはずだが、ぜんぜんきつくない。『M996』と甲乙つけがたい。やはり20,000円オーバーのスニーカーになると、差を見つけにくい。柔らかく包み込むような履き心地は共通している。強いて言えば『M1400』は、『M996』がフワッとしているのに対し、より弾力があるように感じたが、気のせいかもしれない。ベージュのスニーカーは持っていなかったが、デニムと合わせると、昔から履いていたみたいにこなれた感じになった。そして歩いてみると本当に「雲の上を歩いている」ようだった。
そんなわけで、こんな短期間のうちにニューバランスのスニーカーを手に入れた。一回に履けるのは一組しかないのに。しかも梅雨なのに。