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東京大学自転車部競技班の練習日記

2015年09月15日火曜日

[] 16:31

ツールド北海道2015 完走(66位)

完走を目標として臨んだが、正直可能性は低いかと思っていただけに、完走することができてとても嬉しかった。多くの方々に褒められ、こんなに嬉しいのは初めてかもしれない。

1st Stage

翌日の十勝岳ほどの難所はないので、このステージだけはなんとか完走したいと思って臨んだ。序盤早々に逃げが決まったようで、ペースがかなり緩む。こんなにも緩むのかと驚いた。レース前は最初のタカス峠から千切れるんじゃないか、などと心配していたがゆっくりだったので全く問題なかった。その後少しのペースアップはあるものの大したことはなく、心配していた二つのKOMもそんなにペースが上がらず、きつかったものの比較的余裕をもってクリアすることができた。

集団のペースが一気に上がったのは二つ目のKOMの後の下り基調の平地区間から。集団は2列から1列の棒状になり、必死でくらいついていく。更に、下りきった後くらいからのコーナーが連続する区間ではクリテのような立ち上がりで、きつい。ひいひい言っている間に登りが現れ、集団からちぎれてしまう。しかしここで、ある程度の人数がちぎれ、その中には林、そして浦の姿もあったので一安心。雰囲気的に完走行きのグルペットだったが、ここから千切れたらどうなるか分からないとも思い、必死でついていく。グルペットの中では自分が一番にきついくらいのようで、登り区間では本当に必死だった。なんとかゴールまでついていくことができ、完走を果たした。ゴール後は疲れてぶっ倒れた。

この日は逃げが早々に決まってペースが落ち着き、完走が見える終盤になってから集団のペースがあがるという展開だったので、自分の完走は展開に恵まれたのかなというふうにも思われた。一方で、登り区間では意外と自分と同じくらいの力の選手も多いということを感じ、2nd Stageの完走が見えてきたようにも思った。クリテ区間で集団の後ろの方にいたのはミスだったかとも思ったが、林によると前の方に位置取るのは難しく結構足を使ったようなので、仕方なかったと思われる。

2nd Stage

最初の35kmほどはアップダウンコースでコーナーも多いこと、なかなか逃げが決まらなかったことから速いペースでレースが進行した。きつかったがポジションを時々前にあげつつ、頑張ってついていった。下りでポジションを上げて集団の先頭まで行く場面もあった。その後はまたしても一気にペースが緩む。心配していた横風はなく、また、千切れる可能性があると考えていた十勝岳前の登りもゆっくりとしたペースで進んだ。補給区間の少し前でペースが上がったが、緩いペースのうちに前の方に位置取れていたので余裕をもってこなせた。

補給区間のあと、一気にペースが上がる。頑張ってついていく中、少し前で中切れが生じる。この時はまだ少し余裕もあったことで中切れするなよ、と思って他の学連選手と前を追う感じになるが、そのペースも上がらない。一人で前に一気に追いつこうとやってみるかとも一瞬思ったが、周りの学連選手は自分より強い選手ばかりで彼らが追わないのだから、と自重した。ここでオールアウトしてはいけない場面だったし、ちょうどこのグルペットのペースがきついながらもオールアウトせずについていけるくらいのペースで十勝岳を登り切ったので、良い判断だったと思う。

昨日と同様、これは完走行きのグルペットだろう、しかし遅れたらもう駄目かもしれないということで必死でついていくことに。十勝岳下り途中の登り返しが辛い。そしてその後の下りで中切れがおきてそれを埋めるためのローテーションにも加わったために足を少し使った状態で次の登りへ突入し、本当にきつかった。完走するぞ、したら俺は凄いぞ、となんとか自分を奮い立たせ、ちぎれそうになってはダンシングでなんとか追いつくということを数回繰り返した。最後のKOMもきつかったがこれを登り切れば完走だと思い頑張った。ゴールの少し前の登りもなんとかついていくことができ、そのグルペットでゴールできた。本当に嬉しかった。

この日も結果的に見れば、中切れが起きて自動的にグルペットが形成されたことで完走がしやすくなったという展開に恵まれたもののようにも思われた。しかし一方で十勝岳では浦より強かったようにも思われたし、多くの実業団選手や学連の強豪選手のグルペットに入ることができ、途中中切れを埋めたりするなどもしたことで、登りに関しては完全に自信がついた。ただ、Stage3は長い登りのないステージ。当初は一番完走しやすいステージと思っていたが、長い登りがないゆえにグルペットがうまいこと形成されなさそうであり、Stage1の平坦区間がめちゃくちゃきつかった自分にとっては厳しいステージになるとも思われた。

3rd Stage

いかにも厳しそうな昨日のステージを完走したのだから今日だって行けるとポジティブな気持ちで臨んだ。最初のKOMでアタックがかかったらしくペースが上がり、数十人単位で千切れていったが、自分はメインでクリア。千切れてもいいとは思ったが、それなりに余裕もあったのでここは行くっしょとついていった。これもまた自信になった。その後はペースがかなり緩む。おかげで、レインウェアをチームカーから受け取ることができた。

下りきってからしばらくすると、ペースアップが始まる。2列から1列の棒状が続く展開。2日間の経験を踏まえ、特に70km地点くらいからのクリテのような区間ではペースが上がることを予期していたので集団の前の方に位置取ろうとしたが、列の中に入ることができず、結局チームメイトのいる最後尾近くまで戻ることになった。立ち上がり等を利用して下がっていったのでそこまで無駄足ではなかったと思う。その後もずっと集団が棒状となる展開。後ろの方はペース変動の影響を受けやすいので前に上がりたいところだったが、この日は前2日以上にチームごとに固まっている傾向が強く、ずっと最後尾付近にいることしかできず、非常にきつかった。下りも勾配が緩いために全然休めなかった。とにかく、ここでちぎれたら完走できないと思ったので、必死で自分を心の中で褒め称えながらついていった。

そして、終始休むことができないままに、最後のKOMの登りに入る。KOM残り1kmの看板が見え、これを登り切れば完走できる、と思うも余力がなく登り切る前に千切れてしまう。自分より先に千切れた数人の選手同様に、その後の下りなどを利用して集団復帰を試みようとするも、落車。チームカーが来たので代車に替え、ゴールへ向かう。冷静さが足りず、途中でまた落車してしまうが、完走できそうなことが分かってきて落ち着きを取り戻し、最後は林と同じグルペットに合流してゴールした。モエレ沼公園が見えて林と目を合わせたときには嬉しくて思わず奇声が出るほどだった。ゴールラインを通過した瞬間もまた格別の嬉しさだった。本当に嬉しかった。


東京大学チームとしても浦と林と自分の3人が完走することができ、チーム史上最高の結果となり、本当によかったです。このような素晴らしい結果が残せたのも、サポートしてくれた人たちがいたからだと心から思っています。準備の段階から、そして期間中は本当に大変だったと思いますが、選手が必要としていることを何でもやってくれた、植田、谷さん、和泉、それから2日目のレース後からサポートに回ってくれた秋山、貫名ありがとうございました。おかげさまで食う、寝る、レースをするのみという生活ができ、レースで最大限の力を発揮できたと思います。三宅監督、チームカーの運転と迅速な対応、アドバイスや自信を持たせてくれるような言葉、本当にありがとうございました。また、北海道まで駆けつけて力強い応援をしてくださったOBの方々、さらに、今回の出場にあたってご寄付をいただいたOBの方々、本当にありがとうございました。power gelをご提供いただきましたpower bar社様、michelin pro4やボトルなどをご提供いただいております日直商会様にも感謝致します。

[] 19:12

パワマ

20秒は長い、10秒は短い、105分は長い

[] 19:31

ソリア、SFR

両方ともなんだか中途半端。きつかったけど終わった後の充実感がなかった。ソリアの目標出力を上げてみよう。

[] 19:32

ローラー ソリア→メディオ

ローラーの取説見たらパワマよりソリア出力低かったことが判明。なのにたれた。まずい。

[] 19:37

こんばんは。最近試合に行くたびに髪の色が抜けてぱさぱさになっていきます。笑 マネージャー植田です。

11-13日のツールド北海道にサポートとして行ってきました!本当に、自分の中で大きな意味をもつレースになりました。

日記を書こうと思ってパソコンや各種ケーブルを持って行ったのですが、結局試合期間中は余裕がありませんでした…そしてきのうは一日中寝ていました…更新を待っていてくださった方ごめんなさい!長文ですがよろしければお付き合いください。

9日

到着日。わたしは飛行機で移動しました。悪天候だったため、フェリーの皆さんは揺れに苦しんだようです…レジを運んでくださってありがとうございました。

浦さんは集合時間よりかなり早く空港に行って飛行機の写真を撮っていたということをここにご報告いたします。笑 新千歳空港についてからもふらふらーっと展望台の方へ消えていきました。笑

10日

監督会議とドライバーズミーティングに出席しました。通訳の方がいらっしゃるのを見て本当に国際レースなんだなあと思い、出場できることのすごさを改めて感じました。

選手たちは試走に行ったのですが、途中でキツネに出会ったようでちょっとうらやましかったです。笑

宿でゼッケンとタグつけ、注意事項伝達、コースマップ再確認、補給作成、機材整備等をして就寝。

11日

レース1日目。台風の影響による豪雨が予報されていましたが、なんと天気は晴れ。よかったです…!

このツールド北海道には、当部OBでブリジストンアンカー所属の西薗さんも出場されていました!会場での一枚。

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スポンサーである日直商会さまよりELITEのボトル、CORSA HYGENE 550 クリアカラーをご提供いただきました!おかげさまで、ボトルを十分な数渡すことができました。ありがとうございます!選手たちも清潔なボトルを使えることに喜んでいました。個人的にもデザインが好みです。

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またいつものように、タイヤはご提供いただいたMichelin Pro4を使わせて頂きました。

そして、今回はPowerBar社さまよりPowerGelをご提供いただきました!(画像は公式HPよりお借りしました)

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レース中のドリンク以外の補給は全てこちらを用いました。糖の割合の説明を読んでなるほどやはり研究結果に基づいているのだなと思いました。また、一回しか補給区間のないこのレースでは、渡す時にその軽さ等も補給の取りやすさ・渡しやすさの面で重要になるため、少量で必要なカロリーやナトリウムが摂取できるという点でもとても優れていました。ありがとうございました!

出走前、那須ブラーゼンの佐野選手と話す浦さんと林さん。

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この日は補給場所までの移動にあまり余裕がなく焦りました…谷さん、運転本当にお疲れ様でした。補給所についたところで法政のサポートの方と大変さを分かち合いました。笑

補給所ではTEAM Ukyoのマッサーの方が自作サコッシュをほめてくださったそうで、嬉しかったです。笑 わたしはこの日は生駒さんにサコッシュを渡しました。成功すると安心と喜びとが混じった気持ちになります。

補給が完了してからはレジを運転して隊列の最後尾につき、ゴール地点へ向かいました。切られそうになっている選手が時折ちらりと見えたのですが、ユニフォームが判別できるほど近くなかったので、毎回東大ではないかとはらはらしていました。結果としてはちがいました、よかったです。

そしてこの日は5人全員が完走!!生駒さんの姿が見えないなと思ったら端の方で倒れていたし笑、秋山くん貫名くんは「明日も走ることに対する絶望…」といって笑っていましたが笑、すごくすごくうれしかったです!!!

この日から三日間通して、水田OBにtwitterアカウント(@utbikeracing)でレース実況を行っていただきました。ありがとうございました!

宿では洗車や翌日の確認、補給準備など。

12日

レース2日目。この日は曇ったり雨が降ったりと変わりやすい天気でした。

アップする貫名くんと生駒さん。このときはかなり天気が良かったのですが、出走直前にはぽつぽつと降り出していました…

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人数が多くて撮るのがなかなか難しかったのですが、出走前の林さん。貫名くんは下を向いちゃってますね。笑

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出走を見送った後、いろいろあってUkyoのマネージャーの方も乗せてレジで補給場所へ。この日はコース上余裕があったため、補給の前にすこしだけ応援ができました!

写真中央付近、浦さんと生駒さん。このあたりではもう路面は完全に濡れた状態でした…

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貫名くんと秋山くんは同集団の後方にいました。

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このとき林さんは落車で遅れていましたが、補給所までには集団復帰していたので一安心。あとから応援うれしかったと言ってもらって、応援したかいがあったなと思いました。

この日は浦さん秋山くん貫名くんにサコッシュを渡しました。ちゃんと各選手希望通りの中身のものを渡せた(たぶん)のでよかったです。ただ秋山くん貫名くんは補給所落車に巻き込まれていたらしく、後から聞いて青ざめました…ふたりは十勝岳付近で赤旗。逃げが速かったため、先頭との差が一気に開いてしまったようです。

浦さん生駒さんはそろってフィニッシュへ。姿が見えて思わず歓声を上げてしまいました。ふたりとも泥だらけで、それを見ながら選手は本当にすごいなと考えてばかりいました。生駒さんのアップの写真にはしっかりよだれが写ってます。笑

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林さんは少しあとのグルペットに乗って帰ってきました。一回メカトラで遅れて復帰に足を使っただろうなと思っていたので、ちゃんと帰ってきて本当に嬉しかったです。「東大の選手、向こうに倒れてるから行ってあげて」と教えて頂いて急いで向かったら、少し離れた駐車場に林さんが転がっていました。笑 「コーラ…」と言われたのでレジまで走りました。笑

終了後タイヤチェックをしたら、林さんの後輪にガラスが…パンクしないで走り切れて本当によかったです…

この日はサポート陣に疲労が色濃く笑、選手に心配されてしまいました。ごめんなさい。笑 元気にがんばれるようにがんばります(?)

秋山くん貫名くんがサポートに加わったこともあり、宿での作業はさくさくと進みました。貫名くんが洗車すると自転車がとてもきれいになるので、彼は洗車担当に任命されそうです。笑

13日

3日目、最終日。この日は朝から強めの雨。

出走前はいろいろと考えていました。特に浦さん林さんはこれが最後のレースだということを思うと、わたしは今までなにができたのかなあというなんともいえないセンチメンタルな気分でした。

サポートの人数が増えたため、チームカーとレジアスに分担。レジアスメンバーには和泉さんが追加されました。ツールド北海道公式twitterアカウントのツイートにちょくちょく「両側に"林"が…」「集団は"水田"地帯を走行中」といった表現が出てきて、和泉さんがそれに言及するので笑いました。

補給所にて、谷さんから補給を受け取る林さん。

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わたしは生駒さんに渡しました。距離が長い以上、補給のミスは致命的になりうると思って緊張していたので、三日間ちゃんと渡せてよかったです。

この後生駒さんが落車。ここまできて…と思いましたが、祈りつつ待ちました。

浦さんは集団ゴールで19位。生駒さんも続くグルペットでゴール。ゴールの瞬間と帰ってきたのをみたときはすこしうるっとしたのですが、「やった!!」と喜ぶ生駒さんとその隣で笑う浦さんを見て、わたしも嬉しくて笑いました。

ふたりが帰ってきて、その後フィニッシュラインを越える林さん。本当に本当に嬉しかったです。レース後に「(競技を)続けてきてよかった」という言葉をきいて、胸いっぱいでした。林さんが完走できなかったインカレ後にわたしがぽろぽろ泣いていたのを秋山くんが本人に暴露したので、なかなか恥ずかしかったです。笑

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サポートしてきた選手が結果を出して喜んでいる時が、いちばんマネージャーをやっていてよかったなと思います。

そして中野さんのご両親がレースを見に来て下さり、ゼリーとドリンクの差し入れを頂きました。ありがとうございました!お会いできてうれしかったです!

芝生を横切ってサポートカーに向かう途中、浦さんが公園を見ながら「モエレ沼だ〜」と言っているのを隣でききながら、ああツールド北海道おしまいだなあと思いました。そして浦さん生駒さんがシクロワイアードの方に取材を受けました。おまけでわたしもちょこっとだけお話ししました。さて記事になるでしょうか。笑

閉会式後、出場選手5人で。いい写真だと思います。

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今回、3人がチームから完走したことで、チーム順位がつきました。これは東京大学自転車部競技班として初の快挙です。帯同サポートとして呼んでもらって活動できたこと、またこの結果をチームの一員として喜ぶことが出来ることを本当に嬉しく思います。(今回の日記は嬉しかったと書きすぎな気がします、ボキャブラリーが貧弱です。笑)準備期間は当番校であったインカレや、自分がかなり迷った進振りの時期とも重なり、大変だったのですが笑、やってきてよかったです。生駒さんの日記を読んでまたちょっとうるうるしました。笑

また、このツールド北海道で浦さんと林さんは引退になります。今までわたしが行った試合にはほぼ必ず浦さんか林さんが出場していたので、そのふたりがこれからはいないんだと思うと淋しくてしばらくは慣れられそうにないです。たぶんこれから試合に出なくなっても、変わらずとても大きな存在です。本当にありがとうございました。ときどきは見に来て下さいね。笑

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今回のレースに出場するにあたって、たくさんのOBのみなさまに支えていただきました。心より、深く感謝致します。本当にありがとうございました。わたしは選手ではない以上、結果という形でお返しすることは出来ないのですが、別の形で部に貢献できればと思っております。これからもどうか当部をよろしくお願い致します。

また、ツールド北海道については、過去に出場した際の部としての準備記録が残っており、それを参考に準備を進めてきました。記録は、間違いなく部の財産です。残してくださったOBの皆様に感謝いたします。

当日も小藤OB、恒松OB、宮崎OB、水田OBが応援に来て下さいました。応援は選手たちのみならずサポートにとっても励みになりました。ありがとうございました。またレース終了後、みんなで恒松OBにジンギスカンをごちそうになりました、ありがとうございました!おいしかったです!

また最後に、OBでありながらチームとして一緒にサポートとして入ってくださった谷さんには大変お世話になりました。わたし自身は初参加ゆえわからないことが多かったのですが、そのたびに教えて頂いたおかげでなんとかサポートを形にすることができました。ありがとうございました。

たくさんの人に支えられて頂いていることを実感し、とても幸せな立場だと感じています。

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ツールド北海道はわたしにとってとても大きな経験でした。もうすこしうまく文章にできればいいのですが、こんなに長い文を書いたのに書ききれません。笑

さて、東大のカリキュラム上もっとも余裕がある2年夏学期と夏休みが終わりました。ツールド北海道の終わりとともに夏の終わりを感じています。今後は学部に進んで余裕がなくなってくるのかもしれませんが笑、部に貢献できるよう頑張ります。これからもどうぞよろしくお願いします!

[] 20:34

ツール・ド・北海道2015

奇跡的に出場が決まったこの試合。これまで味わった悔しい思いを晴らす絶好のチャンス。そして引退前最後のレース。

とはいえ大会直前の1,2週間の練習だけで力をインカレDNFレベルから北海道完走レベルまで伸ばすのは現実的ではないので、練習と並行してそれ以外の面も徹底的に詰めた。

自分は特に長距離ロードレースでは脚が攣って集団から脱落することが多いので、クリート位置をかかと寄りにして特によく攣るふくらはぎの筋肉を使いにくくし、ストレッチで関節の可動域を広げサドル位置を動かすことで大臀筋をメインに使えるようにし、また補給はMeitanのツーランとカリウム・マグネシウム含有のザバスピットインリキッドとスポーツようかんを用意。さらに大会期間中はレース中もレースしていないときも意識して水分を多くとった。これで攣ったら素直に実力が足りなかったと諦めもつく。

大会2日前に北海道入りし、ステージの要所を車で下見。十勝岳の下りだけは自転車で試走した。パスタをおかずに白米を食べるカーボローディング生活も開始。準備は万端。

9/11 第1ステージ 旭川市〜東川町 188km

コースは前半が平坦基調で、後半は細かいアップダウンが続く。途中2つのKOMの勾配も5%と緩めで難易度の高いステージではないが、なんといったってUCIレース。完走できる自信は正直五分五分。

レースはスタートしてすぐに逃げが決まり、サイクリングペースに。途中で落車があったが片足のクリートを外して切り抜けBSアンカーのフランス人の後ろについて楽に復帰できた。

ふー危なかったとか思ってたらその後の平坦路でどこかのチームが逃げとのタイム差を埋めはじめペースが上がる。集団内で耐えてたが、学連レースのノリで緩んだスキにポジションを上げようとするとプロチームに押しのけられ入れてもらえない。正直脚よりもこっちの精神的なダメージの方が大きかった。。

KOM2つはちょいキツイぐらいで楽に越えられた。まわりの選手より少し余裕を保って登れてることに気づいてちょっとテンションが上がりどんどんポジションを上げたりした。

しかしその後のアップダウン路で集団はさらにペースアップ。何個目かの丘でちぎれてしまうがまわりに選手が数人いたのでまとまる。後ろから生駒が追いつき前から浦が降ってきて東大3人がいる10人ほどのグルペットで25kmほど走り先頭から8分遅れでゴール。180km越えのロードレース初完走でわりと嬉しかった。脚はちぎれる直前にもがいたときに大腿四頭筋がピキッときたぐらいで攣ることもなかったので良し。登りに多少余裕があってもその後のことを考えてできるだけセーブするように走ろうとだけ反省し、パスタをたくさん食べ脚にリカバリーオイルをたっぷり塗って寝た。

9/12 第2ステージ 美瑛町〜美瑛町 162km

今大会最難関のクイーンステージ。途中に800mUPの十勝岳を含む山岳162km。とにかくこの日を乗り切れば完走できると心を奮い立たせ出走。

しかし前日うまく眠れなかったことが響いたのか、開始5kmの直角左コーナーで落車。この日だけでなく3日目も連日の疲れや緊張による寝不足で試合中何度か危ない走り方をしてしまい、周りの選手には迷惑をかけてしまった。すみませんでした。

立ち上がってすぐに確認したが、幸いなことに体・自転車ともに影響なし。チームカーの車列を使って集団を追いかけるが、ペースが上がってるのか全開に近いパワーで追っているのになかなか追いつけない。20kmほど走ってようやく追いついたが、集団はやはりペースが上がっていて一瞬でちぎれてしまう。

十勝岳までできるだけ力を温存しようと決めて出走したのに落車したときには軽く絶望したが、十勝岳の前でちぎれている状況にさらに絶望。しかし走るしかない。何度も心が折れたが沿道の応援を糧にして追い続け、サイクリングペースまで落ちていた集団になんとか復帰。奇跡だと思った。

そして徐々に不穏な空気に変わっていく集団とともに十勝岳の麓へ。序盤からハイペース。すでに脚を消耗している自分にはきつくすぐにちぎれてしまう。

少し前にちぎれた選手が何人か見えていたが、この坂で無理に追うのは後半もたなくなるリスクが高いので自分のペースで淡々と登る。追いついてきたチャンピオンシステムの選手がいい感じのペースを刻んでいたのでこれにくっつく。ダンシングも混ぜながら無心でついていき、頂上を迎える頃には10人ほどのグループに。

下りはアイサンの選手に主に引いてもらい、その後は均等にローテ。平坦の2列ローテや最後のKOMやちょっとした丘がきつく何度かちぎれかけたが、あと1kmだけ長く走ることだけを考えてもがいて乗り切る。

そして・・なんとか先頭から15分差でゴール。十勝岳の頂上で14分差だったので半ば諦めかけていたがこれは逃げとのタイム差で、その後は開き続けたわけではなかったためなんとかなった。最初から最後まで昨日の比じゃないほどきつい地獄のような1日だったが、なんにせよこのステージを乗り切った!

9/13 第3ステージ 旭川市〜札幌モエレ沼公園 200km

いよいよ最終日。最初のKOMで総合の逆転を狙うチームが攻撃してくる可能性があるのと、中盤の勾配は緩いもののかなり長い丘が注意ポイントだが、基本的には平坦基調のステージ。雨と距離さえなんとかなれば札幌への道は開ける。前日の疲労に蝕まれた精神を和泉に借りたWalkmanで奮い立たせる。

案の定最初のKOMでアンカー勢が攻撃を仕掛け集団はバラバラに。後で知ったが西薗さんだったらしい・・ペースがえげつなかった・・。外人選手がおしゃべりしながらちぎれていくのを見て、このあとで緩むんだろうと予想し、それでも集団から遅れすぎないようにペースで登りきって、下りで集団復帰。同じくちぎれていた浦と一緒に胸をなでおろす。

その後はサイクリングに。楽なのでありがたいが朝から降る雨でかなり冷えて寒い。

今日はもうプロ選手に押しのけられるのは嫌なので集団の後方(というか最後尾)で生駒か浦の後ろについて走ることにしていた。チームでまとまってると周りも譲ってくれるし。

やがて集団のペースが徐々に上がり始める。途中コーナーが連続する地帯があり、本当なら前の方でクリアしたいところだがそうもいかないので後方でひたすら耐える。悲鳴をあげる大腿四頭筋をなだめすかしながらなんとか抜け、長い丘へ。

大臀筋を使って登りたいが、この2日でもうスカスカ。集団後方特有の加減速も相まって我慢の時間に。170km地点のKOMまで集団にいれば完走は固いと信じて170kmまでの距離をひたすらカウントし続けて乗り切る。

そしてKOM。ペースはやや上がる。ちぎれる選手もちらほら。どこから湧いてきたのかよくわからない力でなんとか集団内で乗り切る。

そして札幌までの平坦路へ。スピードは上がり続け、残り20kmのところで耐えきれずちぎれる・・。

そこからはなんとかグルペットに入り距離を消化していく。残り15kmの看板を見たときの「これから家から大学行くぐらいの距離走らないといけないのか・・」っていう絶望がやばかった。

しかしそうこうしているうちに5km、4km、3km、2km、と距離は減っていき、そしてついにモエレ沼公園!!ここで一緒のグルペットにいた生駒と顔を見合わせ思わずニヤリ。

最後の直線は一人でゆっくり走った。この時間が永遠に続けばいいのにと思った。ガッツポーズでもしようかと思ってたけど、胸がいっぱいで腕も上がらずそのままゴール。

ようやく何かを成し遂げられた。ここまで長かった。3年目のインカレは自分でもかなり自信があったのに体調不良とメカトラでDNF。直後のトラックレースで落車してから調子がおかしくなりITTは1年前よりひどいタイム。さすがにこれはおかしいとカイロプラクティックで体の歪みを直してもらい、練習を積んで3月の神宮ではグループ1でゴールスプリントまで絡めた。

なのに・・・ここから長く体調が安定せず練習もままならない日々。あっけなく終わった個人ロード後にそれでも頑張ろうと決意したのに直後の練習で事故って前歯骨折。もう自転車が嫌になって1ヶ月練習しなかった。

それでもチームメイトや先輩方、そして他大の同期が引き留めてくれて、練習を再開したのが7月も半ば。さすがにインカレはダメだったが、なんとか北海道には間に合った。本当に自転車を続けてよかった。自転車がいい思い出で終わることができてよかった。自分のDNFやゴールを見て泣いてくれる先輩・後輩をもつことができた自分は幸せ者だ。

結局ただ集団にぶらさがって完走することしかできない選手どまりで、思い描いていたような強い選手になることができなかったし、もう少し力があればロードレースも走ってて楽しいと思えるのかなと少し後悔。けどこればかりはどうしようもないか。自転車を通じた失敗の経験を今後の人生に活かせたらと思う。

このような舞台に立たせてくれたOBの方々、北海道まで応援に来てくださった恒松OB、小藤OB、宮崎OB、水田さん、連日チームカーの運転からサポートへの指示までしてくださった監督、3日目は走れない悔しさでいっぱいだろうにサポートしてくれた秋山・貫名、ボトルを提供してくださった日直商会様、PowerGelを提供してくださったPower Bar様、EC90を貸してくださった中村謙太さん、スプロケを貸してくださった都倉さん、東京から応援してくれたみなさん、連日連夜怒涛の働きをしてくれた谷さん・和泉、そして何より今回一番働いてくれたであろう植田、本当にありがとうございました。

自分はこれで引退です。引退後も自転車続けたりするのかなとか思ってたけれど、こんな地獄のようにきついスポーツはもう金輪際やりません・・とかいって、時間がたったら性懲りも無くまたレースにでたくなってるかもしれません。笑 後輩の皆さんそのときは暖かい歓迎をお願いします。

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以下個人的にはなりますが、今まで応援・支援してくださったOBの方々、練習メニューの相談に乗ってくださったBluewych柿木克之さん孝之さん、Michelin Pro4をはじめとする素晴らしい製品を提供してくださった日直商会様、デザイン性と高い機能を兼ね備えたBollé社製サングラス6th Senseを提供してくださったブッシュネル・アウトドア・プロダクツ・ジャパン様、北海道に連れていってくれた最強の同期浦、なぜか入部当初から馬が合い後輩の中で一番仲良くしてくれた和泉、部の裏方の仕事を支えてくれた福田、他の女の子と間違えて勧誘したっていうクソみたいな始まりから部車の危機を救ったり北海道の総サポートを務めるまでになった最強のマネージャー植田、いつ行っても暖かく歓迎し自転車を完璧に整備してくださったなるしまフレンド小峰さん、毎週末のレースにきてくださり親身にアドバイスしてくださった三宅監督、引退してからも研究の合間を縫ってサポートや応援に来てくださった谷さん水田さん、何度か事故して救急搬送されるたびに心配をかけそれでも最後には部活を続けることを支援してくれた両親、他大の同期として一番仲良くしてくれ、また自転車を再開するきっかけをつくってくれた慶應の朝比奈、そしてその他自転車を通じて出会うことのできたすべての人に感謝しています。

[] 22:20

昨日 ローラーメディオ、HIIT

今日 ローラーメディオ

ローラーに乗るのが嫌になってきた。どうやって気持ちを作ればいいんだろう。

a-cana-can 2015/09/15 23:03 お疲れさまでした!
先輩をもうるうるさせる内容に感銘(;_;)
周りの方々への配慮も忘れない、素晴らしいです。

また次のレースでも、頑張ってくださいね!

生駒生駒 2015/09/17 18:37 >a-can様
ありがとうございます!
再び北海道に出場するのを夢見て、精進していきます!