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T lounge blog::東京大学工学部広報室 このページをアンテナに追加 RSSフィード

 学生の視点からの工学部・広報活動は「学生発!東大工学部のイマを伝える情報サイト・広報誌Ttime! WEBページ」をご覧ください。


2008-03-07

[][]工学体験ラボ第4回の映像配信 part2

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 昨年の夏に開催された高校生向けの工学体験ラボ(T lab)第4回「ナノマテリアル」の加藤隆史教授(化学生命工学科)分のセミナーと実験映像が公開になりました。ポッドキャスティングでも配信しております〜。

  東大.TV|東京大学工学部「工学体験ラボ」第4回

 今回の見所は、なんといっても液晶の相転移の瞬間でしょう! 実は、本番では加藤先生のセミナーの時にデモをして100インチモニタに映し出してくださったにも関わらず(しかもこんな苦労の結果だったのに……すみません)、撮影したビデオには上手く映らなかったんです。

 で、加藤先生と加藤研の西村達也助教、大学総合教育研究センターの類家さんが、がんばって新たにその「相転移の瞬間」の映像を入れてくださったんですね〜。ありがとうございます。本番でも温度によって顕微鏡下の液晶の姿ががらっと変わる瞬間を見た私ですが(しかも何度も見せてもらった。迷惑なヤツ)、改めて今回の映像を見て「ほおおお」と声を上げてしまいました。きれいなんです。この映像、実験「液晶の相転移」(rm形式)から見ることができます。

 もちろん、加藤教授のセミナーも必見。いつの間にか、世の中ブラウン管がすっかり消えて、液晶にとってかわられてしまいましたね……と、思うのは、私の世代だからでしょうか。今では、大画面の液晶テレビも(以前よりは)安価に手に入るようになり、今「これ」を見ている皆さんのモニタも液晶のものがほとんどでしょう。ケータイにせよ、パソコンの画面にせよ、PDAにせよ。すごい世の中の進歩です。そんな身近な液晶って、どんな仕組みをしているのでしょう? 「あれ、意外と単純なメカニズムなのね」と思うかもしれませんし「やっぱり技術の粋が詰まっている〜」と感心されるかもしれません。

2008-02-08

[][]工学体験ラボ第4回の映像配信 part1

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 昨年8月末に行われた、高校生向けの「工学体験ラボ(T lab)第4回」。こちらの映像編集を大学総合教育研究センターさんにお願いしていたんですが、無事ほぼ完成し東大.TVから公開となりました。

東京大学工学部「工学体験ラボ第4回」

 テーマは「ナノマテリアル」。初回は化学システム工学科の大久保達也教授による「ナノマテリアル概要」から、先生の専門であるゼオライトのセミナー、そして「ナノ状態になると、金の『金色』は何色に?」という実験など。ぜひぜひご覧ください。

 ふふふ、大久保先生、セミナーではちょっと緊張気味ですね。素で「ナノってなんナノ?」という駄洒落を言っております。実験では普段の先生らしさであるざっくばらんなところが出ていますが。こちらでTAをしてくださった大学院生の方は、なーんと元高校の理科教師。説明もわかりやすいはずだ。

 続いて、加藤隆史教授(液晶)、幾原雄一教授(電子顕微鏡)を公開予定です。どうかお楽しみに!

 この公開にあたって、大学総合教育研究センターの類家利直さま、そして重田勝介特任助教にはたいへん、たいへんお世話になりました。類家さんなんて、工学体験ラボ当日も一緒に見学して、様子を見てくださったくらいです。だからこそ、こちらの「趣旨」や「想い」を理解してくださったんだなと思っております。なにかと面倒な作業が多かったかと思いますが、本当にありがとうございました。

 そして、そして。こちらの動画は工学体験ラボシリーズのPodcastsフィードとしても公開されています。そろそろiTunesストアでも反映されるとか。ぜひぜひRSS登録してくださいませ。

 「高校生向け」とうたってはいますが、はっきりいってオトナでも専門外であればちょうど良いです。特に、今回の大久保先生のナノマテリアルの概観の話は、知っておくと賢くなった気になれるかも。それにしても、こうやって映像として残すって大事なことですね。私も確認のためビデオを見ながら「なーるほど、これはこういう話だったのね」と改めて納得したくらいですから(それはかなり問題だろう)。

2007-08-31

[][][]学生実験室・コレステリック液晶

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 先週土曜日に開催された第4回工学体験ラボの続きです。前のエントリーの大久保教授の実験もそうなのですが、化学生命工学科の加藤隆史教授の実験も、工学部5号館の学生実験室で行われました。

 私は工学部の応用化学科出身なので、工学部5号館の学生実験室はとても懐かしい場所です。進学振り分けで教養学部から各学部に配属されたばかりの3年生が実験して化学系のことをお勉強するところなのです。大久保先生の無機系のナノマテリアルの実験は「物理化学実験室」で、加藤先生の有機系の実験は「有機化学実験室」を使いました。有機化学実験室を見てびっくりしたのが、各学生の実験台に簡易的なドラフトチャンバーが取り付けられていて、立派になっていること! 加藤先生の説明で「体に悪い気体を吸わないように、取り付けられているんです」との説明がアリ。そ、そうか……私は体に悪い気体を吸いながら実験していたのね。うう。それ以外にも、学生実験室でも保護めがねが必須だったり、安全面には年々力を入れるようになってきたようです。ま、とにかく有機化学実験室は「お菓子作りのような」実験がたくさんあって、私的には楽しい想い出がいっぱいのところです。

 今回、加藤隆史教授が用意して下さった実験は「高分子液晶を使って温度センサーを作ろう」というもの。ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)という物質はもとは粉末状なのですが、加える水の量によって色(反射光)が変わります。そこで、各自お好みの色を目指して水を加え、サンプル瓶の中でガラス棒でよーくかき混ぜます。そして、ふたをしてじっと待つ。でも、この水溶液は完全にきれいな色が出るまで1週間以上かかります。というわけで、この各自作ったサンプルはお土産に。そして、家でドライヤーで温めたり、冷蔵庫で冷やしてみたりして色の変化を見て楽しんでください、とのこと。

 なぜ、HPCは濃度や温度によって色が変わるのでしょう? 今回、コレステリック液晶のはてなキーワードを作成したので、詳しくはそちらをご覧くださいませ。

 右の写真は、加藤先生がセミナーでも披露した「温度によって液晶が他の状態に変化する瞬間」を学生実験室の顕微鏡でも見ることができたのですが、それを観察している参加者の女子高生の方。たぶん、この表情は「瞬間」を見たときなんでしょうね。私も見せてもらったのですが、思わず「わ〜」と声をあげてしまいましたもの。

2007-08-29

[]第4回工学体験ラボ・移動中編

 第4回工学体験ラボ(T lab)では、T loungeから実験会場である工学部5号館*1、そして電子顕微鏡の見学のために弥生地区の総合研究機構に移動しました。

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 こちらは5号館に移動する最中の写真。化学生命工学科の加藤隆史教授に質問をぶつける参加者の方。こんな最中も教授に気軽に話ができる場があるのはいいことだな〜と。

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 こちらは、総合研究機構に移動する最中に、機械情報工学科の情報システム工学研究室家庭内日常生活支援ロボットHRP2に偶然遭遇した、の図。先日のエントリーでも紹介した稲葉雅幸教授の研究室の、ですね。やらせじゃないんです〜たまたま、なんです! 私がナマHRP2くんを見て大興奮して「写真撮らせてください!」と運搬していた稲葉研の学生さんに言ったところ、引率して下さっていた大久保達也教授が「工学体験ラボの最中で、いい機会だから高校生のみんなに説明してあげて」と。仕事を忘れて写真撮りに走る私はダメすぎます。しかも私が撮った写真はどれもHRP2くんだけを写してるし……。こちらの写真は学術研究支援員@広報室の片桐良一さんがおさえたもの。きちんと参加者のみなさまも入れていて、さすがであります。私は広報室の者として二重にダメダメだったのでした。

*1:応用化学化学システム工学・化学生命工学がある建物

2007-08-28

[]第4回工学体験ラボ・セミナー編

 先週の土曜日に開催された工学体験ラボのレポートを少しずつお伝えしていきますね。まずは、最初は講師の大久保達也教授・加藤隆史教授・幾原雄一教授のおはなしから始まりました。事前に大久保先生曰く「僕がナノテクの全体像の話から無機系のナノマテリアルのことを、そして加藤先生が有機系のナノマテリアルのことを話します。そして、幾原先生が測定という観点から横から串で刺す、ってイメージかな」とおっしゃったとおり、そのような流れのセミナーとなりました。

 まずは、大久保先生。「ナノテクノロジー、ナノマテリアル」大枠の話から、ゼオライトのことまで。

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大久保先生が手に持っているのは懐かしのフロッピー。10年位前まではこのメディアが主流だったんですよね〜。しかも、今考えてみたらこれは1メガしか容量が入らない! 「小さいもの」を扱う技術が発達したおかげで、携帯電話に入るようなSDカードにもギガバイト単位で情報が取り込めるようになった、と。ところで、高校生の皆さまはフロッピーという代物はご存知なのでしょうか?

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そして加藤先生のお話。有機系のナノマテリアル、その中でも私たちの生活に密着している液晶を中心にセミナーをしてくださいました。固体・液体・気体と3種の状態があるけれども、液晶は「第4の状態だ」と。そして、前日・当日にスタッフの皆さまが頑張って準備して下さった「液晶が温度によって他の状態に転移する状態」の顕微鏡からの映像も披露!

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最後は、幾原先生が「小さいものを測る」電子顕微鏡のお話を。後ろのスライドに、なんだか懐かしい「面心立方構造」とか「六方最密構造」なんて用語が見えますね。ナノメートルは10億分の1メートル。原子の大きさはだいたい0.1ナノメートルのオーダーなので、それだけの分解能を持つ顕微鏡があって、それを測定するワザがあるからこそ、ナノの世界を解明することができるのです。

【おまけ】

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「どんな高校生でしたか」「勉強の中だるみをどう乗り切りましたか」「どうして東大教授になったのですか」という参加者の方からのキビシイ質問に困りながら答えをひねり出す三先生方。