怪異談

utakichi2006-08-15

ラテンアメリカ怪談集』という題名ですが、どうやらいわゆる怪談ではないようです。

アルゼンチン、ウルグアイグアテマラキューバ、メキシコ、ペルーといった国々の作家たちの、不可思議なマジカルな短編小説のアンソロジー

パス(メキシコ)は『波と暮らして』、ボルヘス(アルゼンチン)は『円環の廃墟』。この二人の作家は知っていますが、あとは知らない作家ばかり。

明日からの旅行に持って行くのは、これに決めました。

*****オクタビオ・パス「波と暮らして」『ラテンアメリカ怪談集』より********

 その海を去ろうとしたとき、まわりを掻き分けるようにして、ひとつの波が近くに打ち寄せてきた。ほっそりとして、軽そうな波だった。他の波が海面に揺れる衣装の裾をつかみ、引き留めようとするのを振り切って、ぼくの腕の中に飛び込んだかと思うと、今度は跳ねるようにしてぼくと歩き始めた。。。。。

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サンデーズベリーベストと、サムデイマルシェです。どちらも二回目に発売の子だと思います。
双子ちゃんのよう。

 

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明日から二泊で海の近くの温泉に行きます。
海の近くの温泉には忘れたい思い出もまとわりついていますが、新しいものに更新してこようと思います。