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うたたね日和♪読書メモ このページをアンテナに追加

2016-05-18

 人生はすべて山に学んだ

人生のことはすべて山に学んだ 沢野ひとしの特選日本の名山50

人生のことはすべて山に学んだ 沢野ひとしの特選日本の名山50

最近、読書によるバーチャル登山が気に入っている。本書は未経験者が読んでも楽しめる登山指南本だと思う。沢野ひとしさんといえば、シーナさんのエッセイでは、ちょっとマイペースの不思議キャラ。だが本書では、随分イメージが違う。慎重で努力家、ゆるい線で描かれた温もりのあるイラストからは、じんわり山を愛する心が伝わってくる。
山男としての沢野ひとしさんが新鮮だった。他の著書も読んでみたくなった。

第1章北の山
第2章いつもの仲間の山
第3章私をつくった山
第4章通いたくなる山
第5章宝物が隠されている山
第6章人生の山
第7章短い夏の山
第8章これぞ日本の山

山登りの基本は歩くことである。休息も大切だが、休み癖を付けると前には進まない。そして疲れたからといって腰を下ろすのが逆に一番疲労の原因になる。(本文より)

2016-05-12

 遊園地の妖怪一家 九十九さん

九十九一家が遊園地に行ったら・・・?
想像以上のハプニングが連発。
中でも、やまんばあさんの食欲と恐ろしパワーには脱帽した。

 ぼくたちの相棒

生物学者と作家さんのハイブリッド(コラボ?)ユニークな構成だった。
主人公のジョージとレスターの視点を中心に、それぞれの犬、家族、友人との関わりが自然体で描かれている。ラストは切ないけれど、あたたかな感動に包まれた。
原文のタイトルより和訳のタイトルの方がしっくりきた。

2016-04-25

 これは王国のかぎ

これは王国のかぎ (角川文庫)

これは王国のかぎ (角川文庫)

中川千尋さんが挿絵の旧ハードカバー版は、それはとても素敵なのですが、
チクチクと丁寧に刺繍されたバクダッドのお城の表紙も、それはとても可愛くて・・・。
文庫本のために書き下ろされた短編もあるとなれば、購入してしまったのは仕方ないことでした。
年を重ねるに連れ、記憶力低下を嘆いていたけれど、いいこともありました。
ストーリーの詳細を忘れてしまっていたから、まるで初読のようにアラビアンナイトの世界を楽しめました。
今は、ファンタジーがざわつく心を和ませてくれるような気がします。
被災された方々に一日も早く日常が戻ってきますように。

2016-04-14

 魔法が消えていく・・・

主人公の少年・コンが住むウェルメイトという町は、魔法の力が集合してできた町。大きな川を挟んで東側、西側と分かれ、川の中洲には地下道で結ばれる島々が浮かんでいる。魔法を使うのに魔法の杖ならぬ魔法石が必要という設定が新しい。
もと泥棒のコンと魔術師のネバリー、用心棒のベネット(あるときは優秀な家政婦)の三人が、次第にお互いを信頼するようになり、最後は家族のような絆を築いていく過程がとても良かった。
ネバリーの日記と日記の末尾に書き加えられるコンのひと言が、二人の視点を変える意味で面白い。ひさしぶりにワクワクするファンタジーに出会えた。まだ回収されてない伏線がいくつかある。続編があることを大いに期待したい。

2016-04-13

 精霊の守り人 NHK大河ファンタジー

精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

1996年8月、私の読書ノート(手書き)に『精霊の守り人』は登場します。
まだインターネットというものを知らなかった時のことです。
児童書の扱いは、一部の名作といわれる本以外は「たかだか子供相手の軽い読み物」。ファンタジーなどは「荒唐無稽の絵空事」で済まされる時代でした。
そのときすでに、荻原規子氏、小野不由美氏に傾倒していた私は、もう一人、新たな和製ファンタジーの旗手が生まれたと確信を持ったのです。
20年後、この『精霊の守り人』がNHKの大河ファンタジーと銘打ち(その前にアニメにもなりましたが)テレビドラマ化されるなんて。できるものなら、当時の私に教えてあげたい、と思ってしまいました。
・・・というわけで
第1回オープニングの曲が流れた瞬間、不覚にも涙腺がゆるんでしまったのでした( ;∀;)
児童文学が「子供から大人までが楽しめる文学」であると認められた気がしました。児童文学の末端の末端で(落っこちそうになりながら・笑)、ささやかに創作し続けている者としての感動です。
ファンタジーが、実は最もリアリティーを大切にする分野であること。無いものから実存する世界(読者の心の中に)を構築することが、どれほど困難なことか。さらにそれを映像に表現する過程を考えると、途方もない気がしたのでした。
テレビドラマの脚本の段階で、上橋菜穂子さんも加わって、シリーズ全体の構成をじっくり話し合われたそうです。次回シリーズは来年の1月からということです。本は本、ドラマはドラマとして楽しんでいきたいと思います。そして、このドラマを観た子供たちが1人でも多く、本を手に取って、無限の可能性が詰まった物語を読む喜びに出会えますように、と願っています。