うたたね日和♪読書メモ

本との出会い徒然に

 ひとりぼっちの幸せ

「チッチ、あなたを描いて50年。夫も、サリーももういない。そんな今の楽しみ方について書きました」(帯文より)
小さな恋のものがたり』は従妹が大ファンでした。詩の部分をきれいに切り取って、スクラップしていました。当時まだ私は幼かったのでチッチの純情にはピンとこなかったのですが、詩の言葉は素敵だなあ、って思ってました。
ハーイあっこです』は、新聞連載されていたのを読んでました。登場人物の中では、あっこのお姑さんが好きでした。モデルはみつはしさんのお姑さんだったのですね。

「私は過去の思い出から力をもらい、背中をおされています、。うしろを向いてみると、長い長い道が今に続いていることを発見。これでいいのだ。この道でいこうと、改めて元気が出てくるのです」(文中より抜粋)

 ヤング・シャーロックホームズvol.1 死の煙

ヤング・シャーロック・ホームズ1 死の煙

ヤング・シャーロック・ホームズ1 死の煙

「ある事情で夏休みをおじの家で過ごすことになった少年、シャーロック・ホームズは、その町で家なき子・マティと出会う。<中略>ある家の二階から不思議な黒い煙がたちのぼるのを見たという。深層の解明に乗り出したシャーロックは、やがて、国家をゆるがす闇の組織の壮大な陰謀にたどりつく。」(表紙解説より)
「選択の余地がいくらもないとき、、ひとは良い結果をできるだけ大きくするものではなく、悪い結果をできるだけ小さくするものを選ばなければならない<中略>大人になるということがそういうことだとしたら、それはあまり楽しいことじゃない」
じつは『シャーロック・ホームズ』は読んだことがないのですが、本家も読んでみたくなりました。児童向けの探偵物と思っていたら予想以上にハードボイルドなのでハラハラしました(笑)

 文・堺雅人 1

文・堺雅人

文・堺雅人

「なさけないハナシだが、新幹線や飛行機などの高速移動がどうも苦手らしいのだ、到着してしばらくは、カラダとアタマが別々になったような感じがしてしまう。カラダが移動したことはわかっていても、アタマのほうが追いつかない。<中略>アタマをのせた自転車がつくまでのあいだは、ずっとフワフワした気分がつづく」(タイトル『街』文中より抜粋)
上記の文章、わたしも「フワフワした気分}になってしまう性質なので、なるほど、アタマが移動のスピードに追いついてなかったんだ、とわかり、スッキリしました。

堺雅人さんといえば、今評判のTVドラマ『半沢直樹』ですが、毎回感心するのは、堺さんの剣道の佇まいがとても堂に入っておられること。きっちり剣道を基礎から学んだ人の姿勢です。学生時代からされていたのかな。それとも大人になって体得されたのだろうか。時代劇などで武士を演じられることもあるので役柄作りに稽古されたのかもしれない。などと、このエッセイを読んだあといろいろ妄想しております。

 旅猫レポート

旅猫リポート

旅猫リポート

「さあ、行こう。これは僕らの最後の旅だ」(帯より)
私はどちらかというと犬派なのだけれど、この物語の主人公ナナ(猫)には泣かされぱなしでした。忠義一方の犬ではこうはいかないでしょう。
それにしてもサトル・・・なんとも良い青年です。舞台化されるとのことですが『キャッツ』みたいになるのでしょうか。
タイトルから楽しい猫の旅日記的な内容を想像していたのですが油断しました(笑)