ギター経験が無い人にわかるような、MIDI打ち込みギター講座
ご無沙汰です・・
DTMも触れてない昨今ですが、放置すぎるのもなんなので新しい記事を始めて見ます
とりあえずMIDI編集ソフトでの「ギター経験が無い人にわかるようなギター反映の仕方」講座をやろうかなー、と
といってもDOMINO http://takabosoft.com/domino しか使ってないんでそれだけになってしまうんですが
というわけでここから始めますね
■■ 1 「どんな時でもストローク」■■
「譜面は読めるけど譜面のとおりにギターを打ち込んでもギターっぽく聴こえない」という時、いの一番に陥っているのが「音が全て同時に鳴っている」
ギターは基本的に弦にピックを振り下ろしたり上げたりして鳴らす楽器なので、複数の弦を鳴らすときどうしても時差が出来ます。
上の画像の右の、四角で囲まれ黒くなっている部分。ピアノロール音が上に行くにしたがって右にずれているのがわかるでしょうか。左で黒くなっている情報欄でも、左から二つ目の項目(Tick)の数字が「0,3,6,9,12,15」と「3」づつずれています。
ギターをギターらしく鳴らそうとするとき、こういった操作が必要なわけです。
DOMINOを使ってこれを表現するのは簡単で、普通にピアノロールを入力して右クリックで出るメニューの「ストローク」を選びます。
このメニューで左の「ストローク方向」右の「step(次の音までの長さ)値−固定値」を入力すれば、ストロークの時間差発音が反映できます。
この場合は「低音側から、step値3づつ」の変化を与えるという事です。
※ ちなみに、この「ストローク」操作は「同時に発音されている音(同Tick上にある音))」に適用されるものなので、例えば最初の画像のような「既にTickが3づつずれて配置されている音)」に上掛けして6にしようとしても効果はありません
「step値」に入力する数は大体聴感上好みの数字にすればいいですが、ここでギター未経験者にわかりにくいのは「低音側からとか高音側からとか、どうやって見極めるのか?」だと思います。
ギターはそれなりに演奏を(映像なんかで)目にするのである程度照らし合わせる事は出来ると思いますが、まずギターの弦は持った時「天の側が低音弦・地の側が高音弦」です。「腕を上から振り下ろした時(ダウンピッキング)音は低音側から鳴り、振り上げた(アップピッキング)時は高音側から」です。
そして基本的にオモテの拍の時ダウンです …が ここから「演奏時のダウンアップの使い分け」を解説しだすとこれが複雑な事になり・・「ギター始めればわかるよ!」と断じてしまいそうになります(汗)。
次記事ではそのヘンをなるたけ丁寧に、さらに打ち込みへの反映も同時に・・書ければと思います。
あれ?
前回の日記に書いてた僕の作ったやつの転載動画(今ニコ動に上がってる「SMILES and TEARS」の前のバージョン)ですけど、今見たら申告停止?されてるみたいですね。
僕はやってないんですけど、恐らく同じ人が上げてた別の動画がひっかかったかなんかで、アカウントごと停止されてるみたいですね。
お久・・し・・
ぶりです
ちょーっと、PCの不調を放置して壊してしまい・・予備PCのスペックではDTMソフトの挙動に不安があったり・・で放置となっていました
というわけで、前日記ではああ書いたものの
製作中の「BoyMeetsGirl」アレンジは、作業データは全てサルベージ出来ているんですが、SONAR(DTMソフト)を使用できないがために詰めの作業ができないのです。
故障前に作ってあった仮の統合データがあるんで、これを場の繋ぎに、製作中ver.として発表してしまおうかどうかを思案中・・なのですが。仮データなんで適当な部分もあるしノイズも乗ってるんですよねぇ・・。でもまあ、7割方UPしてしまう方のつもりではある。
早めに新PCのための金策を整えないと・・(汗)。
■
一応ずっと前から気づいてはいるんですが、僕がニコに上げてる
「【初音ミク】Ver.2 SMILES and TEARS(青春パンク?風)【MOTHER2】」 http://www.nicovideo.jp/watch/nm8377227 の前に上げてたバージョン(SONAR使用でなく、ほぼMIDI状態の演奏のもの。今は削除してます)がYOUTUBEにあげられているんですが→( http://www.youtube.com/watch?v=iUvZDZiLJL8&feature=player_embedded )
特に文句は無いし、掲載元も書いてあるし(まあ今は無いんですが)YOUTUBEという場もあってか外国の方のコメが寄せられてるのも興味深い・・んですが
どうせなら改良後の方も聴いて欲しいなー とは思う 絵へのツッコミもあって面白いです。自作ですよー→ http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=5594167
まあ、本来自分でYOUTUBEに上げるのが筋だしベストなんで動けばいいんでしょうが(汗) どうすべか・・
ところで
僕のSONARでのリバーブづかいが下手だったせいか、この旧版の方が初めと終わりのアコギの音・響きがいい感じなんですよね(汗)
BANDアレンジ 二手
(編集中 画像等後から挿入します)
前回 http://d.hatena.ne.jp/utoutouto/20110207/1297042559 では、曲に手をつける前のイメージ固めでした。 ここからはもう少し具体的な話にしていきましょう。
■■ コードの付け替え方 ■■
「アレンジなんだし、コードはそのままでもテンポ速くなって奏法ちょっとロック式にすればいいんじゃない?」
それでいい場合もありますが、ちょいと自分の手が入っているほうが意識や修行のためにもなるでしょう。
・簡単な付け替えコードの方法
コードには「トニック・サブドミナント・ドミナント」があり、過去記事では大雑把に「本城・架け橋・敵城」と説明しました
「ビコーズ〜」のキーはGで、アレンジでもそれを踏襲しています。キーGの場合上の順で「G・C・D」。また、Gと同じ音列を使うキーEmの場合はそれぞれ「Em・Am・Bm」で、これも対比・代理的に覚えておくとよいです。
シンプルロックな曲であれば、この3コードで作られてる場合もあります。そうしなきゃいけないわけじゃありませんが、なんとな〜くそっちに近づけて考えていくとよいかなーと・・・。
たとえば原曲の出だし&Aメロ前半のコード進行は「G Am Bm C」なのですが、この順序だった進行はイマイチメリハリにかけます(ピロウズのアナザーモーニングとかあれはあれで盛り上がりますが)。私的には「D」が無いと盛り上がりきらないような気がします ここでAmとBmを代理関係からCとDに置き換えると「G C D C」になり、スリーコードロックっぽい進行になるというわけです。
実際には、更に手を加え
このようになってます。二小節目の「Gsus4」は「C」感を出すために使われ、4小節目の「Cadd9」は、D音を強調して使ってCコードの中に盛り上げ部を作っているカタチです。
スリーコード「G・C・D」を意識に置いた上で、たとえば自分で知っているキーGのシンプルロック的な曲のコード進行を思い浮かべると、定番の使い方が有ると思います。
・C→D→G(サブド・ドミ・トニ) (上画像ではBmelo 二行目)
ダイナミックに気持ちよくトニックに向かう進行。つい多用してしまいます
・C→D→Bm→Em(サブド・ドミ・ドミm・トニm) (Bmelo 一行目)
C→Dの盛り上げ感を、Bmでキレイに保ちつつEmに持っていく
ちなみにキー・トニックがGなのにコード転回の起点をC(サブドミナント)にするのは、Bメロやサビで雰囲気を変えるのに多用される手法(手法というより、かなり自然になってしまう)です。 Bメロやサビの起点をCにすると、最終的にGに落ち着くための進行がスムーズになります。
許諾
またご無沙汰してます・・前記事の続きはまだ書きますが今日はとりあえずコレ
・ニコニコ動画で「浜崎あゆみ」らの楽曲が利用可能に
http://news.nicovideo.jp/watch/nw36943
えー、重要なのはハマサキさんではなく「avex楽曲」というところです
the pillowsは現在avexなんですけどそこのところどうなんですか!
・「レコード会社から利用が許諾された音楽原盤」
http://www.upload.nicovideo.jp/license_search/
検索・・マジで!(avex以前の楽曲はムリ)
・・と驚いたとはいえ、よく考えるとこれをすぐに利用してどうこう・・という企画は自分の中で持ち上がりそうになかった! MADとしてあの曲であの漫画の・という妄想はいくつか浮かびますが(パイドパイパーでワンピースとか、トーキョーバンビでディエンビエンフーとか?)
漫画側の権利は許諾されてませんしね。
せいぜい、オリジナル映像でPVを作るとか・・でしょうか あ、原作者が権利を主張してない(らしい)東方界隈はこれで盛り上がったりするのだろうか?
BANDアレンジ 初手
ここでは、自作の「Because I Love You」(以下「BILY」)のアレンジを通して、バンドアレンジの初歩の解説などをやっていきます
■■ 着想 ■■
まず最初に曲を選ぶわけですが、これはまあ、世の中の「そういうアレンジ曲」にも見られるように「激しめでない曲を激しめにする」事を念頭に置くのが無難でしょう。そういう曲が実際多くあるのでイメージや参考にも困りませんし。
ギター演奏の知識が有る事を前提で進めますが。ギターの「激しい演奏」というのにも色々有って、パンク・メタル・ギターロック・etc... この辺の選択は個人の趣味で。聞いただけのイメージよりはもちろん、実際に多少弾けたり譜面が複数有ったりするとよりよいです。
「BILY」は、その前に「SMILES and TEARS」をパンクバージョンで発表していたため「こっちはパワーコードよりストローク主体でギターバンドっぽく」を主眼に置いていました。
■■ 1 ■■
曲とジャンルを決めたら、まずは大体のテンポ・リズムパターン・奏法を選びます
・テンポ
先に述べたように、速くするのがセオリーではありますが「メロディも演奏も速くする」のか「メロディはそのまま、演奏で激しさを高める」のか。といった違いがあります。
例として、「BILY」ではメロディ部分はむしろ原曲より遅くなっています(MOTHR2内でのフォーサイドでのアレンジも同じですね)(すみません、確認したらどちらも早まってました;)。
これは、実際にメロディを(演奏や打ち込みなどで)速くして聞いて判断するとよいでしょう。「BILY」の場合、冒頭やサビのメロディが長音符気味ですが、”中盤のメロは速くなるとせわしない””むしろ、長音符の間を演奏隊が鳴るのがいいのでは?”という観点です。
※テンポは二倍以上になってますが、同時にメロディを「二倍の長さの音符」にしてあるので、実際はちょっと早くなった程度
・リズムパターン
ここでの選択肢は「原曲を活かす」か「無視するか」です。「BILY」原曲のリズムは終始一貫して
ピアノ「タツタ タツタ 」
ベース「ズズ ズズズ ズ」
の繰り返しになっています(↑画像参照)。結論から言うと、これは無視しています。
※↑ピアノ演奏の強調部を反映した場合
そのまま反映すると「タツタ 」だけで一小節に換算されるのですが。この四分のオモテ強調のリズムを活かすと単調すぎるきらいがあります。テンポ184という速さなので、単調=シンプルとしてそのまま押し切るのも無くはないのですが。
先にあげた「長音符の間を演奏隊が鳴るのがいい」という発想の方を活かすために、これは反映しない事になりました。
結論として、「ギターロックっぽいリズム」の中から「8分ストローク・シンコペーション」を選びました(実際の「BILY」のイントロ・Aメロで鳴っている「ジャージャジャージャジャジャ」の太字部分を「シンコペーション(リズムのズラしの一種)」と言う)
※これで小節中間ではギターの強調部がオモテからずらされ、メロディと重なりが減りました。強調部の重なりを減らすと、それぞれの楽器・パートが独自に動いてる感覚が拡がります
・奏法
奏法のメインは↑の「ストローク」にしはしましたが、かといって全体をストロークで通すのは単調です。なにか、ウリや印象になるような奏法をフィーチャーしたい。
奏法というのはそれこそ「パワーコード」「カッティング」「アルペジオ」「単音フレーズ」「速弾き」等多種多様ですが、曲のジャンルで選びましょう。どれかに限定せずとも、どんな技も多かれ少なかれ曲に使われてはいます。
これは、聞いてきた曲や学んだ譜面等で一定の先入観や偏りができます。それに身を任せるも、任せないもよし。「〜〜っぽいアレンジ」というのが明確なネタであれば、わざとらしくするのもよいでしょう。
「BILY」アレンジでは特定のバンドを目指してはいなかったので、Aメロ・Bメロ・サビで「あんまりコンセプトの無い、あくまで素人ギターロックレベル」のように選択してます。Aメロはストローク主体。Bメロはベースとシンクロしたアルペジオ風低音部と、二回目で入ってくる賑やかしな高音アルペジオ。
※赤部分が左ギターとベースのシンクロ スライドを絡めるためベースのポジションが高くなってますが
サビではあまり音を動かずカッティングキープ。ところどころパワーコードで音移動 といった具合。大したアイデアは入っていないのですが、Bメロ突入前の単音シンクロ(BILY動画で0:22〜23の部分)がかなり「かっこつけ」になってる分で助かっているかも?
※シンコペーションの位置でG音強調(ソ=画像では一番下の弦の”3”がそれ)がミソ。 単音フレーズながらコードD→Gへの移動感を出す狙い
次はバンドスコアを交えながらもうちょっと細かく解説したいです。