超エリート官僚

 長い連休も明け静かな週末にはいります。先の国会衆参両院での超エリート官僚の参考人招致での答弁をテレビ放送で見ていると、彼の冷静な対応とゆとりさえ感じ取られる表情には、いささか「え!なんで」と少々驚きました。時折コップの水を手に取り飲み干していましたが、ご立派でした。(皮肉です)国家公務員倫理を原点から学習し直して欲しいと痛切におもいました。
出世欲に取りつかれた非凡な人間が最高の官僚の立場に出世し、この名誉ある立場を時の権力ある政治家に意のままに利用されて、自分自身のモラルに蓋をして、家族から子々孫々自慢されて生く姿を想像してしまいます。過去を振り返ってみると、どんな時代も過度な出世欲に邁進しすぎる人は時の支配者に上手く利用されて、罪人になるか、運良く波風が立たない人生で終わることが出来るか、どちらか、彼はどんな終末を迎えることが出来るのかしら。そう考えて、彼の顔を見ていると、本人もこのジレンマを多少なりとも感じ取っているかも知れないと哀れみを感じてしまいます。