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uumin3の日記 RSSフィード

2008-11-20

個人テロ雑感 個人テロ雑感 - uumin3の日記 を含むブックマーク

 厚労省OBとその家族を狙った二つの事件、同一犯という線が固まってきたようです。その目的はいまだ不明なのに、驚いたことに(まだ弱くはありますが)気持ちはわかるといった声もちらほら聞こえてきます。私にはそれが気持ち悪く感じられます。

 厚労省だとか、年金行政だとか、お役人といったものに個人的にどう感情を動かそうがどれもあり得ることとは思います。でもそれを根拠に個人的に断罪して罰するというやり方や、その家族を巻き込む(というか家族も狙う)犯行の在り方にどう共感できるというのでしょう?

 これが個人テロじみた犯行だとして、それは誰かが「人を断罪し、裁く」ことを個人的に行い、「家族にも罪有り」と判断しなければ起こらない類のものだと考えます。それは単に身勝手で幼稚な行為です。


家族にも罪有りと考えること

 誰かが何か悪事を行ったとして、家族にも累が及ぶとか連帯責任があると考えることを私は許容したくありません。何度か書いた例ですがあなたが学校にいて、そこに転校生がやってきて、その子の親が殺人犯ということが露見して、その子が犯罪者の子供だということでいじめられたり仲間はずれになったりすることがあったなら、それが正しいと思われるでしょうか?

 罪は遺伝するものではありません。まして感染するものでもありません。誰か個人に責任があるとしても、直接にはその「罪」なるものは責任があった当体に限定されなければおかしいです。連帯責任的なものが問われるのは、ほとんどの場合怒りに目が眩んだ理不尽な行為でしかありません。


個人攻撃

 何らかの悪事・不行状・不品行があったとして、組織が悪いということでその組織の中の誰も一切個人的な責を受けないことがあれば、それは人々の(道義的)フラストレーションを溜めることだろうというのは想像できます。でもそのはけ口を適当な誰かに仮託して、個人攻撃によってカタルシスを得ようとすることまでするのは行き過ぎだとも考えます。ましてそれを断罪し罰する権利を個々人に置かないことでこの社会は成り立っているのですから、個人テロの類は無条件に非難されるべきものでしょう。

 個人攻撃でカタルシスを得るという風潮を助長してきた責の一端がマスメディアにあることは確かだと思います。何か事件があれば捜査員気取りでほじくり返し、有責の人があれば検事気取りで追求し、庶民の代弁者をかたっては裁判官気取りで断罪する、そういう傾向が(少なくとも)一部のニュースショーにあったという感想はずっと持ってきました。

 ただそのことでメディアを叩くという行為は、今度は矛先がそちらに向かって、その中の何人かの個人が俎上にあげられ、そこでまたカタルシスのための個人攻撃が始まるといった矛盾する事態を招きかねません。やっかいな状況です。

 メディアはの態度はそれが「受ける」からやっていたと考えることもできます。ですからそれは視聴者の側にも責任の一端があるということとして受け止め、むやみな個人攻撃に快哉を叫ぶようなことを慎んでいけばいいんじゃないかとも…。


余談

 全くの個人的感想なのですが、オバマ候補に対する米大統領選終盤でのネガキャン、個人攻撃をみっともないものと感じたのと同様に、ブッシュ大統領の資質だとか人格だとかを個人攻撃する一部の風潮も私はいやな気持ちで見ていました。その遣り口が不正だと思えてそれが嫌いだったとしても、個人を揶揄してカタルシスを得ようという姿は下品だと感じたのです。ネガティブ・キャンペーンのような政治に個人攻撃を積極的に持ち込む手法は、十年も前は日本にはなじまないだろうと思っていたのですが、その後結構日本にも似たようなことをする人が現れてきてとてもがっかりしています。

rice_showerrice_shower 2008/11/20 19:05 antonianさんことでもコメントしましたが、示威ならぬ自慰的行為だと分析しています。
“パブリックな義憤に駆られて”との自己愛的錯誤、フィクションに短絡する(したい)人々が、「気持ちは分る」とカタルシスを共有している、そういう事かと。
但し、先の秋葉原と同様、結果として行政なり、社会なりが、一時的だろうが“身を糾す”という効果は有る。 だから、まだまだ起こる。
貴兄の主張、思考は全くもって正しい。 ただ、外道に道を説いても詮無いことで.....。

uumin3uumin3 2008/11/21 07:49 本当は犯人が捕まるなどして詳報が出てからと思ったのですが、一言どうしても言いたくなって書きました。
そして犯人がどういう人間であれ、周囲が毅然とそれを許容しない態度を見せれば、模倣犯的な人はでなくなるんじゃないかと少し期待もしております。

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