日本のタイポグラフィ 五十年の記録展

 10月1日から11月14日まで、神田錦町にある竹尾見本帖本店2Fで、日本タイポグラフィ協会創立50周年記念「日本のタイポグラフィ 五十年の記録展」が開催されています。

 同協会のWebページ(→日本のタイポグラフィ 五十年の記録展)には、

2014年、日本タイポグラフィ協会は創立50周年を迎えました。
当協会は、発足より半世紀にわたり、『年鑑』の制作、機関誌『タイポグラフィックス・ティー』誌の発行、展覧会の開催、知的財産権の研究等を通じて、タイポグラフィの発展と歴史の記録に寄与し続けてきた、稀有な団体であると自負しております。
このたび、創立50周年を記念して、これまでの活動を総括的に発信する展覧会を、「日本のタイポグラフィ 五十年の記録展」と題しまして、東京・大阪の2会場にて開催する運びとなりましたので、是非、ご覧ください。

とあります。
 会期は東京が10月1日〜11月14日、大阪が2015年3月16日〜27日とのこと。文字好きにはたまらない内容ですよ。お見逃しなく。


 ところで、東京会場の一角に烏有本も並んでいました。

 これは、同協会が毎年選定して顕彰している佐藤敬之輔賞を、2004年に高岡重蔵さん&昌生さんの嘉瑞工房が受賞しているからなんです。
 写真の左側は、嘉瑞工房創設者・井上嘉瑞さんの著作『井上嘉瑞と活版印刷』(印刷学会出版部)の特殊函入りバージョン。この函入り版は、たしか同会場にある美篶堂さんで買えたはず(10/7追記→品切れとのこと)。
 右側が烏有本・新装版『欧文活字』です。佐藤敬之輔賞受賞記念で発行した『復刻版 欧文活字 付録・タイポグラフィ習作1942 My Typography』(印刷学会出版部、2004年版)はもう品切れということで、うちの本が並んだようです。復刻版についてはこちらで→FM STUDIO Scribbles「3つの欧文活字」
 復刻版の内容は烏有本でも読むことができますが、オリジナル発行当時(1948年)の組版を楽しみたい方は、ぜひ古書店で探してみて下さい。
 ちょっと前に新刊書店(青山ブックセンター本店と紀伊國屋新宿南店)でも見かけた記憶がありますが、まだ店頭にあるかどうかはわかりません。ジュンク堂HP(→欧文活字(2004年07月)|高岡 重蔵)で検索してみると、まだ5店舗で在庫ありになってます!
 あと、「どうしてもオリジナルそのものが見たい!」という方は、新富町にある印刷図書館でどうぞ。印刷関連の書籍・雑誌・資料がぎっしり詰まった専門図書館。凄いですよ。