歌う!若大将

日本映画専門チャンネル「ゼロ・ファイター大空戦」。脚本が関沢新一であんまり期待してなかったけど、共作のおかげさまかとても面白い映画だった。まずメインキャラクターと思わせといて、映画が始まった途端に撃墜される久保明がいい。お前は「ヤングガン」のチャーリー・シーンか。そして佐藤充のキャラクターまんまのあらくれ戦闘機隊・八生隊の面々の、最前線とは思えない磊落さがいい。そのひとり、太ってない東野英心なんて初めて見た気がする。そしてゼロ戦の神様と呼ばれる撃墜王加山雄三がなんたってカッコいい。しかも若大将よろしくギター片手に歌まで一発かましてくれて(戦死者を偲ぶシーンだけど)言うことなし。円谷英二のトクサツも最高潮で、ミニチュアと実物大セットの零戦のつなぎも全然まったく違和感なく、海面すれすれを雑巾掛け(劇中の呼称)する編隊の操演は某マイティジャックに爪の垢を煎じて飲ませてみたいほどの迫力。とにかく天・地・人と見事に揃って、これほど完成された映画ってそうはないのではないかと思う。東宝ではいちばん間違いないと思う森谷司郎の監督作品で1966年。みんなも観れ。

アイカツってテレビつけたときATXでやってたら観るくらいだけど、内容はともかくいちごちゃん以下の屈託がないキャラクターはなんかヒジョーに好感が持てる。なんたってスタッフがいまや自己満足だけで作ってるプリキュアに比べて、アイカツはちゃんと視聴者の女の子らに向いて作ってる感じなのがいい。ジブンみたいなおっさまが言うのはなんだけどこの調子で頑張っていただきたい。