迫力だけの男ってサイテー!

庄司薫「さよなら快傑黒頭巾」読了。シリーズらしい「赤頭巾ちゃん気をつけて」と同じく薫クンのある1日を切り抜いた青春譚。赤頭巾は俺は男だやったるで!みたいな結末だったけど、黒頭巾はうら寂しい雰囲気のまま幕を閉じて、いまどきのモラトリアムな日本人には薫クンたちの胸中は縁遠いのではないかと。どちらもネオンサインの描写が印象に残った。

どっかのチャンネルで「エースをねらえ!」をやってるのを観たら既に2話で、オープニングもエンディングも東京ムービー版なのに惜しいことした。しかしこのアニメ、改めて観るとほとんどタイミングと精神論だけでハナシが進むのが凄いけど、もとよりひろみが選抜された理由からしてあれだから致しかたなく、後年に原作者が宗教にハマる萌芽を見る思い。ちなみに「(ウルトラマンエースをねらえ!」なんてとんでもないタイトルの番組が始まったなあおい!とビックリした放送当時、園児だったワタシは高校生ってこんなステキにオシャレでハンバーガーなんだと憧れたけど、いざ自分が高校生になってみるとそんなことは全然まったくありませんでした。

あとテレ朝チャンネルだかで「一休さん」もやってたけど、放送当時は「ドカベン」ともほかに観るものがなくて仕方なく観ていたアニメの最右翼が腐っても50年代初頭の東映動画と言うか、いま観ると妙に愛おしいのが自分でもおかしい。あと改めて聞くと予告編の音楽がカッコいい。サントラ出てンのかしら?来週は蜷川新右衛門さんがハードに登場回で必見。