これがそこそこやりよるわけですわ!

ここ何ヶ月はこれだけを楽しみに生きてきたと言って問題ないWUG!2は、まず越えられるワケがないと思ってたあの最終回を遥かに凌駕して、もう絶句するしかないような素晴らしい映画に完成していた。シナリオに演出も完璧。やればできる作画も完璧。声優陣も完璧。上映中、感極まって何度泣いたやら分からない。料金以上に払いたいと思った映画なんて実に「ジュラシックパーク」以来で、アニメを冒涜するために量産されたみたいなアニメが跋扈する現状で、WUG!のようにスタッフの気持ちの入ったアニメが生まれたのは奇跡に近いのではないか。久しぶりに生きていて良かったと思った。神技と言うしかないタイミングを具えるヤマカン以下、スタッフの皆さん本当にありがとうと心のなかで手を合わせてみる。

しかしこの映画のどこを切っても近岡絵の近岡先生のお仕事は、苛烈な製作状況のもと、長浜シリーズの屋台骨だった金山先生のそれにも匹敵する壮挙ではあるまいか。あとエンドクレジットで7人の名前が出るところは、WUG!ファンにとって、仮面ライダーストロンガー最終回のそれにも匹敵する感動シーンではないかと思っている。