夕飯

ということで今日の夕飯

  • 塩鮭(豆苗とラディッシュのおひたし・プチトマト付け合せ)
  • がんもどきと竹輪の煮びたし(一昨日の残り)
  • 炊き込みご飯(鶏肉・油揚げ・しめじ・人参・牛蒡)
  • 豚汁(ワカメ・じゃが芋・大根・玉葱)


★「37歳で医者になった僕」第3回鑑賞。<あらすじ>祐太(草なぎ剛)は、すず(ミムラ)から仕事に復帰したいと相談されるが、すずの父・博昭(志賀廣太郎)から
止めるよう説得されていた為、複雑な思いで反対する。新見(斎藤工)は、治療の方法がない膵癌患者・木島(甲本雅裕)に
転院を勧め、祐太は思い悩む。


病院のベッドの稼働率を上げる為に、木島をホスピスに追い出そうとする新見達に反感を抱いた祐太は、膵癌治療の新薬を見つけ、
木島に投与したいと申し出る。しかし、その新薬は副作用も強く、日本では未認可。助かる確率は約7割で、効果が出ず死亡する
例もあった。「リスクが高すぎる」と新見達が猛反対する中、「紺野さんが、治ると言ってくれるのならば使う」と返答する木島。
「責任を被せようというわけではない。紺野さんが治ると言ってくれたら、大丈夫な気がするから」と言う木島に、祐太は
答えることが出来ない。
そんな祐太に「治ると軽々しく口にする医者も、医者の言葉を鵜呑みにする患者も許せない」と詰め寄る瑞希(水川あさみ)。
彼女の母は、医者の治るという言葉を信じたが為に、癌の発見が遅れ亡くなっていた。
「医者に結論を丸投げした時点で患者の負け」と言う瑞希の持論の意味、そして彼女が考える医者の責務というものが、
おぼろげながら見えてきた。
一方、「医者としてではなく、祐太自身の『大丈夫』という言葉が、私のお守りになる」というすずの言葉にも、祐太の心は揺れ動く。
その後、木島は新薬投与を始め、腫瘍は劇的に縮小するが、喜びもつかの間、突然の肺出血で木島はあっけなくこの世を去る。
新薬投与により、体力が落ちていた部分もあったのだろうか。
治らなかったことを木島の娘に責められ項垂れる祐太に、「治ると言うべきではなかった」と瑞希は言い捨てる。
そんな瑞希に「『治る』って、木島さんに言ってあげればよかった。」と呟く祐太。実は祐太も、「治る」とは、どうしても
言えなかったのだ。医者だからこそ言えなかった。そんな祐太に相対しながら、木島は治療を選んだ。
「死にゆく準備ではなく、生きる可能性に向かう日々を送れたことを良かったと思う」と遺書に記していた木島。
遺族や周囲にとっては、それが正しかったのか、答えが出せるものではないと思う。しかし、これは木島が他の誰でもない
自分自身に問うて出した結論でもある。相当悩んだことだろうし、誰かの言葉に縋りたいと思ったのかもしれない。
「自分は、木島の「お守り」にもなれなかった」と祐太は号泣する。そんな祐太のネームプレートをそっと裏返して、静かに
立ち去る瑞希。医者でなかったら、祐太も瑞希もいくらでも言ってあげたかったことだろう。でも、患者の命に責任がある
医者だからこそ、治る確証がないものを、安易に「治る」とは言えないのだ。
医者は全ての患者の命を救うことは出来ないという現実。治らない患者が一番欲っする「治る」という希望を、差し出す事が
出来ないジレンマ。病院は変えられても、医者という仕事の本質は変えようもない。祐太にとっては、ある意味、医者の限界を
感じているのではないかと思った。(クーラン)