それは太陽が眩しかったから。


暑さについてはもう言うまいと思っていても口から「暑い!」というつぶやきがもれる。


今日もいろいろあって退勤時間に。横浜・川崎に大雨洪水警報が出されていると聴き、傘を持ってきていないのであわてて職場を出る。しかし、空は明るく雨の降る気配はない。
本屋へ。

“特集=2006年上半期ベスト1”とあり、巻頭には堀江敏幸×新元良一対談「エッセイも評論も翻訳も書き言葉は創作である!」が載っている。
駅ビル内のカフェに入り、目を通す。対談のタイトルは堀江氏の発言から。なるほどその通りだなと思う。
特集の上半期エンターテインメント小説のベスト1は有川浩図書館戦争」。読んだことがない。というより、ベスト10に選ばれている作品はすべて読んだことのない作家であり、作品だ。
“私のベスト1”では内澤旬子さんが遠藤秀紀「解剖男」(講談社現代新書)を挙げている。内澤さんの文章を読むととっても読みたくないのにとっても読みたくなるから不思議。高野秀行さんは奥野良之助金沢城ヒキガエル」(平凡社ライブラリー)を推す。この本はいろんな人が評価しているな。興味がそそられる。


帰宅して、大村彦次郎「文士のいる風景」(ちくま文庫)読了。こういう本は楽しくて資料的な価値もあり、文庫オリジナルでもあるし、将来古本的な価値も高まりそう。いつくかの作家の項目で狂言回しのように評論家・十返肇氏が登場している(もちろん、十返肇氏の章もある)。氏の書くゴシップ風評論の資料的価値について坪内祐三さんが評価していたことを思い出す。


今日の4000番台。

プロフィール

プロフィール


ピアニスト・デューク・ピアソンの初リーダー作が4022番。僕にとってのこの人のイメージは、ソニー・クラークやウイントン・ケリーといったファンキージャズのピアニストとハービー・ハンコックチック・コリアといった新主流派ピアニストを結ぶ過渡期的存在といったところだ。このアルバムのようなピアノトリオだけではなく後年ビックバンドを率いたアルバムをつくったりするところもそんな印象を強める。ただ、過渡期的存在につきもののどっちつかずな感じもしてしまう。そこのところでちょっと個人的評価の定まらない人なのだ。


連日の暑さで、数字の出し入れをするのが面倒くさくなったので、1冊読んだら新刊を1冊買えるという権利制を明日からしばらく止めることにする。
暑いからというのは冗談だが、今月後半から来月前半にかけては泊まりがけの出張もいくつか入り、また来月中は仕事関係の資料をかなり読まなければならなくなるため、通常の読書形態を維持できず、権利制の継続がむずかしくなるからというのが本当のところ。
そんな仕事がらみの理由より、いっそ「太陽が眩しかったから」とでもしておいた方がかっこいいんだろうけど。
秋になって涼しくなったらまた権利制は復活させる予定です。

この夏最後の権利表示。読了1。
【購入できる新刊数=2】