晩鮭亭日常

2006-07-29 カナブンは2匹いる。

カナブンは2匹いる。


今日は朝から晴れ渡って陽射しが強い。昼過ぎまで野外で仕事。昼に近づくにつれ曇ってきた。直射日光を浴びなくてすむので助かる。


退勤後、神保町へ。アクセスへ取り置きをお願いしていた本を受け取りにいく。その他数冊を購入。

取り置きをお願いしていたのは最初の「三國一朗の放送室」。こちらは限定百部ということで既にアクセスでも在庫がないそうだ。ただ、近々補充があるとのこと。

山田稔 何も起こらない小説」は“セミナーシリーズ 鶴見俊輔と囲んで4”という副題がついている。山田稔氏を招いて小説家の黒川創氏が司会を務め、SURE工房名誉顧問の鶴見俊輔氏も参加した「山田稔を囲む会」を記録したもの。

平野本は氏の描く独特の文字についての文章が収められている。著者自装の本もこぢんまりと品がよくていい。

『大阪人』は先月号に続く“続古本愛”特集。

彷書月刊』は“バレエ・リュスのイマジュリィ”。正直なんのことだかわからない。


東京堂書店ふくろう店に行くと「嵐山光三郎×石田千トークショー」の3時開催を告げるポスターが目に入る。これは聴きたいと思い時計を見ると3時を大きく過ぎているため諦める。


タテキンで。

“シリーズ民間日本学者”の1冊。確か、平凡社ライブラリーに入っていたと思うが、このシリーズを集めているので購入。400円。


いつものように喫茶ぶらじるでコーヒーブレイク。買った本や雑誌に目を通す。この瞬間が何ともいえない。

ぶらじるの階段をのぼり、地上に出ると前の道に10人ほどの年配の男性が並び、一斉にカメラをコミガレに向けている。誰か有名人でもいるのかとカメラが狙っている先を探すが、それらしき人影を見つけることができず。ただの写真サークル撮影会なのかな。


その後、いろいろ古本屋を覗いてから、日本特価書籍へ。

東京大学で行われた「表象文化論特殊研究演習」での講義をまとめたもの。1996年の法政大学社会学部での講義をまとめた浅羽通明「野望としての教養」(時事通信社)を思い出させる装幀と雰囲気だ。「野望としての教養」はとても面白い本であったという記憶あり(中野翠さんも絶賛していた)。この本にも同じオーラを感じる。楽しみ。


予定ではこの後新宿に出て京王百貨店の「東西老舗大古書市」を覗くつもりだったのだが、風邪を引いたのか頭が痛くなりパスする。

帰りの電車谷崎潤一郎「少将滋幹の母」読了


駅前でつけ麺を食べて帰宅。「三國一朗の放送室」を少し読む。三國さんが2000年に亡くなった時、朝日新聞に載った三遊亭円楽師匠の追悼文に対して小林信彦氏が『週刊文春』のコラムで《筋がちがう》と噛み付き、自身で2種類の追悼文を書いているという指摘を面白く読む。その2種類で小林氏がヴァラエティタレントとしての三國一朗DJの草分け的存在としての三國一朗を書き分けて追悼しているところまでチェックしている著者の目配りはさすがだと感心する。加えて、「三國一朗」という名前の表記が間違われ続けたという話では、活字では直されている森茉莉の間違いを「文藝別冊 総特集・森茉莉」に載った原稿の写真から見つけ出すその仕事の細かさに脱帽する。


本を読んでいると部屋の片隅でカサカサと音がする。昨日洗濯物を取り込んだ時にカナブンが入り込んでいたことを思い出す。ビニール袋の上で仰向けになっているカナブンを窓を開けて外へ。しばらくして窓の方を見るとカーテンにカナブンがとまっているではないか。確かにさっきカナブンを外に飛ばしたはずだ。カナブンは2匹いたのか。


今日の4000番台。


ジャズメッセンジャーズで飛ぶ鳥を落とす勢いのリー・モーガンアルバムが4034番。

ジャッキー・マクリーン、ボビー・ティモンズ、ポール・チェンバースアート・ブレイキーというメンバーはそのままジャズメッセンジャーズじゃないかとでも言いたくなる。モーガンとマクリーンは在籍時期がずれるのでメッセンジャーズとしての共演はなかったが、このメンバーもありかなと思う。1曲目「ジーズ・アー・ソウルフル・デイズ」は曲調もメッセンジャーズ風でそれだけでもなんだか楽しい。