幻の中。

 気持ちのいい秋晴れ。こういう日に限って会議はあれども野外仕事はなし。


 職場にあった『ちくま』を手に取る。荻原魚雷「魚雷の眼」は阿佐田哲也の巻。それにしても連載陣の充実しているPR誌だ。


 風の冷やかさを感じながら退勤。本屋へ。

エロス 広瀬正・小説全集・3 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)

エロス 広瀬正・小説全集・3 (広瀬正・小説全集) (集英社文庫)


 お、偶然和田誠カバーつながりだ。「エロス」は広瀬正小説全集の3。6か月連続刊行を祝して買い続けている。これを機会に全巻読破を狙っているのだができるかな。


 
 帰宅して『週刊文春』を読んでいると宅急便が届く。待っていたDVD「古今亭志ん朝全集 下」が届く。上と収録された噺が結構ダブっているのが残念だが、それでも志ん朝師匠の映像を見られるのはうれしいことこの上ない。

落語研究会 古今亭志ん朝 全集 下 [DVD]

落語研究会 古今亭志ん朝 全集 下 [DVD]


 早速、今まで聴いたことのない「宗珉の滝」を観る。堪能。CDに収録されていない噺として他に「締め込み」、「もう半分」、「文違い」がある。これらも楽しみだ。アマゾンのレビューによるとこの全集の上下に収録されていない映像が結構あるという。それらを集めた幻の「志ん朝全集 中」を思わず夢想してしまう。


 それにしても上のときも思ったのだが、この全集のDVDを収納するケースが外れやすいのはどうにかしてほしいものだ。