1冊でもにんじん。

 今日から野外仕事が始まった。ただ、新年の顔合わせがメインであるため、午後早くに終了。


 仕事始めの気分を高めようと今日は自転車で通勤した。徒歩約30分の距離も下りの続く行きはものの5分で着いてしまう。しかし、帰りはその急坂を避けて迂回路を通るため倍以上かかる。今日は正月とはいえ、箱根駅伝のランナーが脱水症状をおこすくらいに暖かいので自転車に乗っていても気持ちがいい。


 帰宅して自転車を置き、バスに乗って街へ買い物に行く。ユニクロや無印は新春セールで多くの人でにぎわっている。特に無印は改装前の全品売りつくし30%割引セールを行っているため、行くたびに棚から物がなくなり、そこに倉庫に眠っていたと思われる見慣れない品が並べられるのが面白くて毎日のように覗いている。愛用している修正テープのカートリッジなどは廃番商品となったとしてもしばらく困らないくらいのストックができたが、それもとうに棚から消えてしまった。全品3割引であるのだが、元々値札が30%offになっている商品はそこからの割引だから実質半額程度で買うことができる。昨日はカシミアセーターを半額で買った。今年の服の初買いである。


 文房具店にも寄り、本格的な机仕事の仕事始めに備えて筆記用具を新調する。愛用しているのは三菱uniのJETSTREAMというボールペンで、0.7mmの4色+シャープペンシルが1本になったもの。これの軸の色の新色が出ていたのでそれを購入。とうとう始まってしまう仕事へのあれこれの思いをこういうことで軽くしようとしているわけです。


 
 買い物から帰って、音楽を聴きながら読書。


 読んだ本はこれ。

芸人と俳人



 暮れに読んだ中野翠「この素晴らしき世界!?」の月ごとの扉頁に中野さんの作った俳句が一句ずつ載っていてそれが面白かった。本によると日記代わりに毎日その日のことを詠んだ俳句を一句作っているとのこと。それが頭にあったので積読本の中から俳句関係のものを引っ張り出してきたというわけだ。
 芸人・又吉直樹俳人・堀本裕樹に俳句のいろはを教わるという体裁の本。芥川賞作家である芸人は、俳人の質問に対しても的確に正解を答える優等生で、その姿は「ブラタモリ」における専門家の問いをすべて無にしてしまうタモリの姿を彷彿とさせる。「定型」「季語」「切字」といったテーマごとに章が分けられいるので中高生の俳句入門としても手頃な感じ。とりあえず、歳時記のアプリをスマホにダウンロードして、出てくる季語をチェックしたりしながら読んでいる。
 

 BGMはこれ。

  • 「いつか聴いた歌 スタンダード・ラヴ・ソングス」


いつか聴いた歌~スタンダード・ラヴ・ソングス


 監修・選曲・解説・邦訳=和田誠。2枚のCDにスタンダードナンバーが48曲入っている。厚めのブックレットには監修者の和田誠画伯による曲目解説と原詞と訳詞が掲載されている。同名の本との連動企画であるらしい。収録されている歌手がみな名うての人たちだから気持ちよく聴いていられる。


いつか聴いた歌 (文春文庫)