昨日の茄子、今日の林檎。

 昨日の土曜は、午後3時前に仕事を終える。来週からの本格的な仕事始めに合わせて、新しい仕事用の手帳を準備しなければということで横浜そごうにあるLOFTに向かう。


 仕事場ではほぼ日手帳のカズンという大きめサイズの物を使っている。この手帳はネットでも買えるが送料がかかるので、取り扱っているLOFTに直接買いに行くことにする。そごうのLOFTの隣には紀伊国屋書店もあるからそこで買いたい本もあった。


 無事1月始まりのほぼ日手帳カズンを購入後、紀伊国屋書店へ。ここで地元書店では買えなかった本を2冊手に入れる。


茄子の輝き
右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。


 「茄子の輝き」は昨年地元の本屋で見かけた時に、その題名とカバーの茄子の絵に思わず目が釘付けになった。なにせこちらは茄子好きなのである。先日も茄子と油揚げの味噌汁を具沢山で作り、大きめの椀で2杯飲んだくらいだ。しかし、どうしたことかその時は見送ってしまった。そしてその店の棚に「茄子の輝き」は二度と姿を見せてくれなかった。神保町でも何度か探したのだが、見つけられず、久しぶりにその姿を目にして、やはりいい題名とカバーであることを再確認した。


 坪内本は最近個人的に好感度が高い幻戯書房から出た新刊。あとがきによると「ストリートワイズ」「後ろ向きで前へ進む」(共に晶文社)に続く3冊目の評論集で、そして《たぶん、これは私の最後の評論集になるでしょう》とのこと。第1章は「戦後論壇の巨人たち」ということで、“福田恆存”から“丸山真男”まで24人を取り上げている。第2章「文藝春秋をつくった人びと」、第3章「滝田樗陰のいた時代」と続く。こちらの『文藝春秋』及び『中央公論』という2つの雑誌を扱った章の方により興味がわく。関連年表と索引がついているのも嬉しい。




 今日は午前中が屋内仕事で、午後は机仕事と一日職場にいる。同僚から林檎を2つもらう。それと職場から貸与されているiPadをカバンに入れて帰宅。これで都合リンゴが3つになった。iPadを持ち帰ったのは職場にWi-Fi環境がなく、ソフトウエアのアップデートをするためには自宅のWi-Fiに繋がなければならないため。



 帰宅して林檎を剥いてカマンベールチーズとともに食べ、iPadのアップデートをする。BGMはソニー・クラーク「クール・ストラッティン」(BLUE NOTE)。このアルバムが録音されたのが1958年の1月5日。今から60年前になる。2日遅れの還暦祝いのつもりでレコードを聴く。いつ聴いても大好きなアルバム。そう、茄子と同じくらいに。


クール・ストラッティン +2 [ ソニー・クラーク ]