第9回「コード・理論編」
ベロベロ音楽理論 第9回「コード・理論編」
今日は誰もが知りたかった「コード」のお話!
いよいよ本格的に作曲への道が開かれてまいりました!
フナカメもスタンバイばっちしで参りましょう! 今日はたいへんですよ!
chapter 0 コードマン
コードマンは、第5回「譜面は大迷路!?」で登場した、
受の平犬愛の救世主コーダマンの親戚で、つくば在住5才の男子です。
こんな見た目です。
ゆるキャラつーか、設定もなにもかもゆるすぎます。本当にありがとうございました。
さっさと本題に入りましょう!
今回はほんとうに大変なんです。
↓↓↓↓
たいせい先生はいつもこっそり変なTシャツをお召しになっていらっしゃいます。
chapter 1. コードとは
コードとは和音のことで、
和音の定義は2音以上の音が同時に鳴ったものとされています。
でも、2音といっても近すぎる音だと、濁って聞こえます。
こういうのももちろん現場では使用しますが「和音」とはあまり呼びません。
答えは「和声短音階」
第6音と第7音のあいだが半音3個分空いているのがポイントですね。
この2音が、和音になっているため、和声短音階というネーミングなのです。
そこでベロベロ音楽理論的に、コードを
半音2つ以上はさんだ異なる2音以上の音が同時に鳴ったものと定義します。
きちんとした定義がないなんて、音楽理論ってやっぱりアイマイな学問!どうでもいいけど字が見づらいよ!
和音のなかでも特に今日やるのは、3和音です。
読んで字のごとく3つの音からなる和音。〈Triad 〉トライアドともいいます。
ふだんとってもよく耳にする、CコードやGコードやFコード。
ギターをかじったことのある人なら最初に覚えるやつですね。わたしもこの3つは知っていました。
楽譜で見るとおだんごみたいな並びのやつです。これらは「長3和音」と呼ばれる種類のトライアドです。
では、まずはこの最も基本的な長3和音の仕組みから見ていきましょう。
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chapter2. 3和音〜トライアド
3和音は、
主となる音に3度の音、完全5度を積み重ねた3つの音からなる和音です。
このとき、主となる音のことを根音(Root)といいます。
根音(1度)+3度+完全5度
これが基本形! きっちりおさえましょう!
3度には、長3度と短3度の2種類がありました。
だからコードも2種類に分かれます。
根音(1度)+長3度+完全5度=長3和音(メジャートライアド)
根音(1度)+短3度+完全5度=短3和音(マイナートライアド)
ざっくり言うと、長3和音の真ん中の音を半音下げれば短3和音になるってことですね!
たとえば根音をCにした長3和音の場合、
長3度(半音4)のE、完全5度(半音7)のGを重ねて、
C・E・G いっぺんに鳴らします!
これで出来上がり! みんなよく聞く、♪ドミソ の和音ですね!!!!
それぞれの和音にはコードネームがついています。
コードネームは根音の音名をとるので、
Cを根音としたメジャートライアドは「Cコード」といいます!
それぞれの和音にはコードネームがついています。
コードネームは根音の音名をとるので、
Cを根音としたメジャートライアドは「Cコード」といいます!
Cが根音のマイナートライアドは「Cマイナーコード」です!
では、この法則を応用して、「B♭コード」をつくってみます!
えーと、根音はもちろんB♭ですね。長3度だから…
ああ!長3度と言われても何音上なんだかすぐには出てこない!!
そんなアナタのためにインターバル表の復習です(すいません、わたしです)
長3度は半音4つ分だから…えーと、
ああ!半音4つと言われてもどこに黒鍵があったかわからん!
そんなわたしのために鍵盤を置かせてください、すみません。
B♭の4音上は、Dですね! やっとわかりました。
これでいくと、7音上はFということもすぐわかります。
つまりB♭コードの構成音は B♭・D・F シ♭レファ〜ですね。
これで、メジャートライアドはもうマスターしたも同然!
つづいて一気にセブンスコードもいきましょうか!
セブンスコード
ネーミングから大体予測できるとおり、トライアドに7度の音を足したコードです。
7度にも長7度と短7度の2種類があるので、組み合わせは以下の通りになりますね。
・メジャートライアド+長7度 = メジャーセブンス
・メジャートライアド+短7度 = セブンス
・マイナートライアド+長7度 = マイナーメジャーセブンス
・マイナートライアド+短7度 = マイナーセブンス
…たぶん。こうなんじゃないかな。あまり自信ありません。
何度も言いますが私は音楽経験ほぼゼロです。
!注意!「Cマイナーセブンス」と「Cメジャーセブンス」、見ても読んでもまるで対比しているかのような2つですが、全然別のものです。
Cマイナーセブンス=Cマイナーコード+短7度
Cメジャーセブンス=Cメジャーコード+長7度
ここが憎らしいところ!
なぜこんなわかりにくいことになっているかというと、表記の仕組みに秘密があるのです!
次は表記の仕組みを勉強しましょう。
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chapter3. コードの表記
コードには簡略化した表記法があります。
しかも、表記の仕組がわかれば、どの音を鳴らすのかが逆算的にわかるというすぐれもの!このルールさえ理解れば、コードを全部覚える必要はないのです。
1、メジャートライアド
根音を大文字で書くだけ! カンタン!
例)Cコード → 「C」 Bフラットコード → 「B♭」
2、マイナートライアド
根音に小文字の「m」をつけるだけ! これもカンタン!
例)Cマイナーコード → 「Cm」 Bフラットマイナーコード → 「B♭m」
これらのコードは「C」「Bm」などシンプルな表記ですが、1つ、2つの情報が入っているのではなく、
実は4つの情報が含まれているのです!
隠された情報を次に明らかにします! 本邦発公開!byたいせい先生
見づらいので図を出します! どんっ!
えー、この上の図を見ていただければわかるように、コード表記には1度・3度・5度・7度の4つの音の情報が含まれています。(4つが基本的な形で、もっと増える場合もあります。)
基本的なルールのおさらい
1、根音を大文字で書く
2、長3度→無表記、短3度→「m」
3、長7度→M7または△7 短7度→7(7度の音を足す場合)
4、完全5度→無表記、減5度→♭5または-5、増5度→#5または+5
セブンスコードのメジャーマイナーがごっちゃごちゃになってしまうのは、この2番のルールのせいなんだ!
なにが基本的なルールじゃ!3度の次、5度を飛ばして7度を書くとか、長3度のときは何も書かなかったのに長7度は逆になるとか、音楽理論初体験のわたしには納得いかないことだらけです!!
ともあれ、つまるところ「C」と書いてあってもそこには
「Cを根音として、長3度を足します、完全5度を足します、7度は足しません」
という情報が詰まっているわけですね。一応理解します。
こういう複雑な表記のコードも、ルールをあてはめれば解読できますね。やってみましょう!
根音はもちろんC、3度はmだから短3度で♭E、5度に♭がついているので減5度の♭G、7だけ書いてあるのは短7度だから♭B
構成音は C・♭E・♭G・♭B ですね!!!!
このようにルールさえわかればどんな複雑な表記のコードでも構成する音がわかっちゃうわけです。
とはいえルールが身に付くまでが大変そう…。慣れが大事ですね。
ここまでも大変でしたが今回はこれでまだ前半!
こんなのベロベロ音楽理論じゃなーーーーい! 後半はさらに特殊なコードに参ります!
休憩中にお得なペンを買ってきたみやこ先生
みやこ先生「5本で百円だったんですよ!てことは1本25円です!」
たいせい先生「ちげえよ!!」
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chapter4. 特殊なコード
さらに7種類の特殊なコードを一気に勉強します!
イヤイヤ後半のショットをキメます。
覚えることたくさんなのでがんばりましょう。
そして「むにょうやく」オーガニック野菜を食べる女子会(近日UST予定とか)ベジ部について語りだすみやこ先生
それを見て驚くtwitter生徒の皆さん
みやこ先生の栄養状態と美の秘訣が詳しく知りたい方は本編をどうぞ!
(この脱線がなきゃベロベロ音楽理論とは言えない!)
では気をとり直して特殊なコードを覚えてまいりましょうね。
さっき覚えたルールは一度全部忘れます!
1、dim(ディミニッシュコード)
• 短3度の積み重ね [R(根音)・3♭・5♭]
Cを根音とした場合
• 表記[Cdim] 読み[シーディミニッシュ]
• 構成音 [C・E♭・G♭]
• 長3度の積み重ね [R・3・5#]
Cを根音とした場合
• 表記[Caug] 読み[シーオーギュメント]
• 構成音 [C・E・G#]
• 9度の音を加える [R・3・5+9]
• 表記[Cadd9] 読み[シーアドナインス]
• 構成音 [C・E・G+D /C・D・E・G ]
4、sus4(サスフォーコード)
sus4の使われている♪true loveを熱唱のみやこ先生
• 3度を4度につり上げる [R・4・5]
• 表記[Csus4] 読み[シーサスフォー]
• 構成音 [C・F・G ]
5、φ(ハーフディミニッシュ)
噓をついてパニックに陥っているみやこ先生
• Cm7♭5 と同じ [R・3♭・5♭・7♭]
• 表記[Cφ] 読み[シーハーフディミニッシュ]
• 構成音 [C・E♭・G♭・B♭]
6、6(シックスコード)
思わずセッ◯スと言ってしまいパニックに陥っているみやこ先生
• Cに長6度を加える [R・3・5・6]
• 表記[C6] 読み[シーシックス]
• 構成音 [C・E・G・A]
• Cmに長6度を加える [R・♭3・5・6]
• 表記[Cm6] 読み[シーマイナーシックス]
• 構成音 [C・E♭・G・A]
以上が特殊コード7種類です!
ぎゃーーーーもうパニック! この辺は、後にじっくり復習が必要そう。
今日やったコード、まとめるとこんな感じです。
コードのことなら私にまかしてくださいのポーズ
太整先生「全然任せられませんけど」
いよいよ本格的になってきたベロベロ音楽理論!
次回は10月18日、記念すべき第十回!
『理論と牛タンと私』お楽しみに!(多分コードの続きです!)
今回はだいぶ苦戦しました!