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一応、邦画劇場

一応、邦画劇場            日本映画ランキング
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2018-06-17

[][]アイ マイ ミー マイン

私的評価★★★☆☆☆☆☆☆☆

アイ マイ ミー マイン [DVD]

 (2006日本)

 大学受験を控えた小林文(ふみ:悠城早矢さん)は、毎日イライラしていた。理由は分からない。明日東京大学受験日という日、文は学校帰りに、兄の徹也(三浦誠己さん)が、家の旅館ワゴン車で派遣コンパニオンの志穂菜葉菜さん)と駆け落ちするところに出くわす。『どうせ、すぐ帰ってくるんでしょ』と、うんざりする文。駆け落ちすると言うふたりの軽薄な感じの言動に、ますますイライラが募る。文にとっては、旅館を営む両親も、東京アングラ女優になった姉も、みんな何故かイラつくオトナたちばかりだった。どうして・・・

 『山形国際ムービーフェスティバル』は、東北の映画文化拠点である山形から新しい時代クリエーターの発掘・育成を目的2005年に初めて開催されたそうです。その第1回の審査員特別奨励賞を獲得した渡辺賢一監督の感動ドラマ、だとか。だから、どうした?みたいな感じ。

 DVDのパッケージの裏面に、『少女から大人への移り変わりを描いた、感動のヒューマンドラマ』と記載してあります。見終わった今、よく意味が分かりません。感動?−でき、、、ませんでした。

 とりあえず、文の、なんとなくイライラしてしまう心情は、ものすごく感情移入できるキャラでした。そのイライラは、未成熟であるが故の、『オトナになりたい。大人になれない』苛立ち。自分純粋さ、未成熟さと周りに見えるオトナたちの振る舞いに感じる違和感ギャップ。ボク自身も、あんな感じの思春期青春期を過ごし、まんま青臭いオトナになってしまった感じなもので^^;分かる気がするんです。

 そして、そんな文を取り巻くオトナたち。出てくる人物が、ことごとくイラつかせてくれます

 軽薄な言動を繰り出す兄の徹也(三浦誠己さん)。貧乏ダメダメな感じなのに、自分は頑張っていると言い張る姉の綾子(中村優子さん)。小さなアングラ舞台で息巻いている、生理的に受け付けがたい中年俳優の男。チャラいナンパな男子学生。泊り客のエラそうなパワハラ上司

 もう、見ているだけで文と一緒にムカつきが募り、動悸が高鳴ってイヤ〜な汗が滲んでくるみたいになって、、、ナンパな学生と文が語るシーンで、『韓国映画オールド・ボーイ”のどこが一番良かったか』という学生質問に、文が『主人公の男が金づちで10人くらい、ぶっ倒すところ』と答えますが、ホントに何人かぶっ倒したくなりました。

 ところが、文は文で、純粋なためか、周りのオトナに言われたことを、しなきゃいいのに、ことごとくやってしま無防備さを見せてくれるので、やっぱり見ていてイラッとくるのです。

 ある意味ニュートラル人物は、あまり出てきません。まぁ、文の両親は、まだ常識を感じるところはありますが、浮世の由無しごとに翻弄されながらもしぶとく生きるさまは、文の純粋さとの対比によって、少女とオトナの間に横たわる大きなギャップを感じないではいられないところです。そういう意味では、この作品で文は、まだオトナになっていこうとする入り口に立っただけだと思いました。そこで目にしたオトナたちの生態に、戸惑いと受け入れられない自分の未成熟さにうすうす気づき、イライラを募らせているだけ、みたいな。


 しかし、なんですよ。

 えっ!? そのひと言で終わるんですか?

 そう。最後最後に。深すぎて、意味不明です。

 何を意図したセリフなんでしょうか?


監督渡辺賢一 ●脚本:水藤友基/渡辺賢一

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2018-06-15

[][]放郷物語 THROWS OUT MY HOMETOWN

私的評価★★★★★★★★☆☆

放郷物語 THROWS OUT MY HOMETOWN [DVD]

 (2006日本)

 「失くしたと思っていることは、失くしてしまったのではなく、ただ、気が付かなくなっているだけのこと」


 桜の遅い北関東の町。高校卒業したばかりの愛子(徳永えりさん)と茅里(安藤希さん)は、この春から愛子が東京大学に進学するため、離れ離れになる。愛子と芽里と芽里の彼氏の哲平(小林且弥さん)の微妙三角関係を軸に、彼女たちが過ごした街で交錯するさまざまな人たちの人間模様を<喪失>と<再生>をテーマに描く群像劇


 娘を探しに県外から転入してきたバス運転手山田辰夫さん)、結婚仕事になかなか踏ん切りがつかないフリーターの青年金子昇さん)、長い夫婦生活の中で夫婦の意義を見失ってしまった主婦奥貫薫さん)と夫(田山涼成さん)、犬(たぶん、アラスカン・マラミュート)の飼い主を探すホームレス(西岡徳馬さん)。

 87分と、尺が短いのに、さまざまな人々の人生をいっぱい詰め込んでいます。そのため、それぞれの人生エピソードは短く、掘り下げが浅い印象は否めませんが、さっぱりと説明的なセリフや独白を排して、状況、しぐさ、表情などだけで繋いだ各エピソードは、却って登場人物たちの心情にボク自身感覚でいろんな思いを馳せることができて、感情移入しやすかったように思います。人によっては、この辺りを、観客に丸投げしすぎと感じる向きもあるかも知れません。あくまで、ボクの感想です。

 各エピソードでは、徳永えりさんの登場するシーンと奥貫薫さんの登場するシーン、しぐさや表情がとても印象的でした。それぞれがひとりっきりで登場するシーンでも、たたずまいが絵になると言うのか、場の空気支配するような強い存在感を感じました。

 徳永さんの表情は、とても惹きこまれるものがありますね。朝ドラでも何度かお見かけしていますが、そのときは脇としてしっかり支えている感じ。本作は、十分主演女優雰囲気を発揮されていると思います。実は、けっこう好きな女優さんなんですよね。

 奥貫さんや山田さんがスーパーで買い物をするシーンが何度か出てきますBGMもなく、淡々と進んでいくんですが、その中でも何かしら、いろんな思いを浮かべながら買い物をしているのかなぁ、と、なんだかちょっと切ない気分で見てました。

 ホームレスのエピソードは、よく分かんない設定でしたね。あまりに状況が突飛過ぎます

 ときどき、引きの画だけで押し切るシーンもありますが、表情が見えないけれど、状況と会話としぐさで、登場人物の表情が目に浮かぶようで、なかなか効果的な演出だと思いました。

 また、舞台は、北関東の狭い街なんでしょうね。各エピソードに、他のエピソード登場人物が、頻繁に映りこんで来ます。街のスケール感を、うまく表現できているのかもしれません。

 最後CGは、ちょっとあざとすぎたかな?

 でも、この作品雰囲気は大好きです。BGV代わりにボサッと見てても、なんかホッとします


(追記)

 バス運転手役の山田辰夫さんは、2009年に53歳で他界されています2005年に胃がん摘出して復帰した頃の作品かと思います。謹んで、ご冥福をお祈りいたします

監督脚本編集飯塚健

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2018-06-10

[][]ゴジラvsデストロイア

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

ゴジラVSデストロイア 東宝DVD名作セレクション

 (1995日本)

 ゴジラ死す。」


 VSシリーズレビューって書いてなかったのか。


 ゴジラシリーズ第22作で、ついにゴジラ死ぬ

 平成VSシリーズの完結編として、ゴジラの死を描く本作、あんまり劇場に足を運ばない自分が、当時ついついキャッチコピーに惹かれて、劇場まで見に行ってしまった映画です。

 冒頭、香港の空港から飛び立つ旅客機コクピットから見える、ゴジラの登場シーンが衝撃的でした。胸が真っ赤に燃え盛り、明らかに代謝異常を来たしていると思われるゴジラ

 最後メルトダウンして、本当にゴジラは死んでしまうのか?


 うん、20世紀ゴジラ、良くも悪くも。

 たぶん、もうVSシリーズみたいな雰囲気映画は、誰も撮らないんだろうな。

 案外、ボクは好きなんだけど、今じゃシン・ゴジラみたいにフルCGで作れちゃうからなぁ。

 ノスタルジーに浸るしかないのは、ちょっと寂しい限りです。

監督大河原孝夫 ●脚本大森一樹 ●特技:川北紘一

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2018-05-21

[][]We Are X

私的評価★★★★★★★★★☆

WE ARE X Blu-ray スタンダード・エディション

 (2016イギリス)

 日本のみならず世界活躍を続けるロックバンドX JAPAN。その激動の歴史と、世界熱狂させる彼らの魅力の神髄に迫る音楽ドキュメンタリーバンド解散とメンバーの死という最悪の状態から再結成、そして2014年10月11日のマディソン・スクエア・ガーデンのステージに立ち、再び輝きを放つまでのリアルストーリー

 あまりふつう人生ではお目にかかれないほどの、悲劇連続

 ひ弱な少年時代経験した父の自殺バンド結成。世界への挑戦と失敗。メンバーTAIJIさんの脱退。Toshiさんの洗脳と脱退を機に決断したバンド解散。追い討ちをかけるように起こった元メンバーHIDEさんの死。脱退したTAIJIさんも、久々に演奏を共にした数ヵ月後に亡くなってしまう。そしてYOSHIKIさん自身も、音楽生命危機に瀕するような傷を負っていた。

 日本の報道映像をふんだんに活用し、当時の日本に巻き起こったX JAPANを取り巻く社会現象ともいえる出来事の数々、特にToshiさんの洗脳からHIDEさんの死までの出来事が、YOSHIKIさんが封印していた心の生傷を開く。YOSHIKIさんは、改めて過去出来事を見つめ直し、それらを事実と受け止め、そして乗り越え、前へと進む決意をするのだった。

 WOWOWで深夜に何気なくこの作品を見始めたんですが、見進めるにつれて、次第に体が震えてくるのを禁じえませんでした。

 X JAPANは、ある意味信仰対象

 YOSHIKIさんも、亡くなったHIDEさんも、アイコンなのでしょう。

 目の前から居なくなってしまうと、埋め難いほどの大きな喪失感に苛まれるほどに、のめり込み、心を奪われてしまっている人たちが、少なからずいる。

 ボクには、そこまでのめり込む対象を持ち合わせていませんが、間違いなく、世界中の多くのX JAPANマニアたちが、バンドを心のよりどころにしていることが見てとれました。

 93分と尺は短いですが、スタイリッシュで美しい映像音楽、そして生々しくも濃密なバンド運命が胸を打つ、至高の音楽ドキュメンタリー映画です。

監督スティーブン・キジャック ●音楽X JAPAN

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2018-05-07

[][]ラプラスの魔女

私的評価★★★★★★☆☆☆☆

 (2018日本)

 

 別々の場所連続不審死が起こった。2件とも雪の温泉場の野外で、死因は硫化水素中毒事件検証のため現場を訪れていた地球化学の研究者である青江教授櫻井翔さん)は、同じような自然環境下で、起こりえない筈の中毒死が発生したことに適切な答えを導けず、行き詰っていた。2つの不審死が、殺人である可能性を追及する中岡刑事(玉木宏さん)や、不審死現場を訪れて来た謎の女性・羽原円華(広瀬すずさん)らと関わるうちに、青江はすっかり大学仕事が手につかなくなり、事件真相解明に全力を傾けるが・・・


 GW明けの月曜日の11時30分の回、ガラガラ・・・10人少々かな?

 ミステリーは好きですが、寡読にして東野圭吾さんの作品は、たぶん一作も読んでないんですね。

 では、映像作品はどうかと思って検索してみたんですが・・・

 そもそも福山雅治さんの『ガリレオシリーズを見ていないw

 阿部宏さんの『新参者(加賀恭一郎)』シリーズは、まぁ見ている。

 多部未華子さんの『浪花少年探偵団』も見ている。

 でも、あとはテレビは記憶にない。映画は・・・あぁ、ことごとく話題作を見ていないですね。

 でも、たぶん、原作者が嫌いなわけじゃないと思います。

 主演の方が、好みかどうかくらいの判断で。


 じゃあ、なんで今回『ラプラスの魔女』を見ようと思ったのかと言うと、単に先月行った神戸市の科学館にポスター掲示してあったから、に過ぎません。きっかけは大したことないものです。


 以下、感想です。


 正直言って、「金返せ!」とまで言わなくても、「期待はずれ」でした。

 ミステリーって言っていいのか、SFにも足を踏み入れてるのか、よく分かりませんが、純粋本格ミステリーと思ったら、ちょっとずるいな、と感じました。たぶん、もっと本格モノを期待していたのかと、自己分析します。

 物語としては、少し中盤が薄いような印象も。ただし、終盤から怒涛のクライマックスまで、特に鬼気迫るセリフの畳み掛けは、凄まじかったです。

 ところで、主役は、誰なんでしょうね?

 櫻井さんですか? なら半端です。印象が薄い。というか、アイドルなのに、節制してないのかと思うほど、顔のたるみが気になったのですが(苦)。

 いや、広瀬さんが主役でしょ? う〜ん、それも。彼女の演じる羽原円華の役どころが、イマイチ魅力に欠けてるような気がしたんですよねぇ。キャラが立ち切ってないような。

 いっそ、甘粕才生の豊川悦司さんにしますかw 登場場面は全部と言っていいくらい、ド迫力感じましたよ。さすがです。


 あと、気になったのが、3点ほど。

 高嶋政伸さんの最後の登場シーンで、「公安はオレが引き止めてやる」とか言ったあとのシーンがバッサリ切れてたの、演出の都合上ですかね? そのあとどうなるのか、ものすごく気になりました。

 次は、クライマックスCGシーン。なぜ、そんな? 一瞬、上映事故かと思ったよw 自分仕事にも映画の上映が関係あるので、本気で心配しましたw

 最後に、青江教授、なんで無事だったんですかw


 ネタバレ書きたくないので、これ以上は内容書けないんですが、初見は、ややがっかりでした。繰り返し見直すと、印象は変わるかもしれませんが、今回の収穫は、「豊悦はすごかった」ってところでしょうか。あと、科学館で広報する意味もない気がします。科学知識に対する誤解を流布しかねないとまで言ったら、言い過ぎかもしれませんが、せいぜい「科学に対する興味を持つきっかけくらいになれば」と思っていただいて、鑑賞してほしいと感じました。


監督三池崇史 ●原作東野圭吾小説ラプラスの魔女」/角川文庫

原作です》

ラプラスの魔女 (角川文庫)

ラプラスの魔女 (角川文庫)

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