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シリコンバレーの風景 RSSフィード

2008-05-25 SF Chronicle Wine Section

日刊紙SFChronicleの金曜日には毎週6ページからなるワイン関係のセクションがある。今週の特集は先週亡くなったRobert Mondaviの追悼記事とピンク・ワインであった。


Robert Mondaviはアメリカ・ワインの顔といわれる人で、フランス・ワイン、特にボルドー・ワインに対抗して、いまやそれに比肩するほどの品質に育て上げた立志伝中の人物だ。

この記事によると、Mondavi家の歴史は、Steinbeckに若干の F. Scott Fitzgeraldをブレンドしたタッチの典型的な米国の物語だという。

彼に興味のある方は、Robertの自著の”Harvest of Joy: How the Good Life Became Great Business (1999)”とJulia Flynn Silverの “The House of Mondavi:The Rise and Fall of an American Wine Dynasty (2008)”を読むと良いだろう。「事実は小説よりも奇なり」と言うが,彼を中心としたMondavi家の話はとてもダイナミックで面白い。


もう一つの話題は、最近米国でも人気が出てきたピンク・ワインについてであった。135の国産ロゼから選んだ25のブランドをリストアップしている。ブドウの種類や熟成の期間などに応じて5,6種類もの色合いのロゼがあるのをはじめて知った。人気の秘密は地中海料理の流行、健康志向の高まりと関係がありそうだ。

2008-05-19 株式投資このごろ

こちらシリコンバレーでは今週から一転して熱波に襲われ、昨日のSanJoseでの最高気温は99度F(約38度C)で、久しぶりに東京の夏を思い出しました。


さて気温とは反対に、今日の新聞によると、消費者の景気判断は28年ぶりの底を記録し、多くがStagflationを心配しています。

ただ先日お伝えしたように、これとは裏腹に株式市場はこの所回復基調に転じています。

Citi Smith Barney証券の月刊情報誌“On The Markets”5月号によれば、米国市場は3月中旬に反転し、株式投資に関して強気の意見を表明しています。(そういえばドル・円為替相場もこの頃円高から円安に反転しています。)

これから1年間の世界の株式の予測では、日本を除くほぼすべての地域で強気です。(Cf. 添付資料: クリックすると拡大します。)


  f:id:victor_s:20080519124914j:image



米国の消費者も大変ですが、日本の方々特に退職された方々の資産保全環境は国内だけで見ると、もっと状況が悪化しているように思えます。日本の一部の方々はすでに始めていますが、日本国内ではなく新興国やエネルギーなどの株式投資を検討したほうが良いのではないでしょうか?

2008-05-02 The Bulls Are Back In The Pool

ゴールデンウイーク東京は暖かな(暑い?)日が続いているようですが、ここサンフランシスコ周辺はセーターが必要なくらい寒く、地球温暖化が嘘のように感じる今日この頃です。今日のSF Chronicleによると、ベイ・エリアの住宅価格は2006年5月のピークから25%も下落しており、何時底を打つか分からないという状況なので、一層寒さを感じるのかもしれません。


さてこの寒さの中で、珍しく若干明るいニュースが、BARRON`Sというこちらでは定評のある株式週刊誌(日経が最近提携誌を発行し始めた。)が4月28日の巻頭記事“The Bulls Are Back In The Pool”に現れましたので簡単にご紹介しようと思います。(この記事は機関投資家への経済・政治の動向アンケート調査をまとめたものです。)


住宅市場が底打ちするには、さらに12ケ月かかり(60%)、クレジット市場が通常の状態(Normalcy)になるにはさらに6ケ月が必要(50%)と考えているものの、91%がFED金融システムへの資金供給は成功すると予想している。現在株式市場は安値(Undervalue)が55%。(高値(Overvalue)が10%)であれば、2008年末から2009年中期にかけての投資環境では50%が強気(Bullish)と考えている(弱気(Bearish)は12%)。

大統領選挙は、民主党オバマ対共和党マケインで戦われ、マケインが勝つ(57%)(オバマが勝つが43%)。


今日(4月30日)FEDはレートを0.25ポイント下げて2%にしましたが、結果的には株式市場は余り反応せず、まだまだ当分神経質な動きが続きそうです。

BARRON`Sが株式関係の週間誌であることで、以上の内容は多少割り引かねばならないでしょうが、この予想が米国経済回復の序章のサインになれば良いと思います。

2008-03-23 米国大統領選挙最近の動向

最近新聞や雑誌にヒラリーの顔が良く見られるようになった。

Gallup Pollのサイトを見たところ、案の定世論調査では、3月16日以降、ヒラリー・クリントンの方がオバマを逆転し、現在48%対43%と言う数字が出ている。


ついでにマケイン対オバマ、マケインクリントンを見てみると、各々47%対43%、48%対45%でいずれもマケインのほうが優勢と出ている。


ボストンと同様インテリが多いここシリコンバレーでは、圧倒的にオバマの人気が高い。“ブッシュは最低だ。彼と比べればマケインだって良い。しかしこの国が今欲しいのは変革で、そのためには絶対オバマだ。”とある知人が言っていたが、これがシリコンバレーの代表的な意見だ。しかし数ヶ月前友人が言っていたように、全国調査ではマケインが強い。またマケインは、民主党の候補がオバマになった方がやり易いと考えているのは本当らしい。


昨日(3月21日)全国で唯一のメキシコ系知事、ニュー・メキシコ知事のBill Richardsonがオバマ支持を公表した。彼は支持演説で“Your candidacy is a once-in-a-lifetime opportunity for our country, and you are a once-in-a-lifetime leader.”とオバマに最高の賛辞を送った。

リチャードソン知事は、全クリントン政権時国連大使、エネルギー担当大臣を歴任しただけに、またメキシコ系に強いと言われているヒラリーも強く彼の支持を望んでいたそうだが、さてこの動きがレースにどう影響するか、まだ混沌としている。

2008-03-16 Dr. Randy Pauschの最終講義

"Really Achieving Your Childhood"


今朝友人から送られてきたビデオです。朝食前でしたが2時間ばかり、以下の2つのビデオに釘付けになりました。


若くして癌に侵され、可能な限りの治療を行った後数ヶ月の命と宣告されたカーネギー・メロン大学の教授の最終講義です。

彼の勇気、エネルギーユーモアが伝わってきて、感動の涙無しには見られませんでした。


米国はいま少し病んでいますが、こういう人を育てた、こういう教師がいる、またこういう教育が出来る米国を本当にうらやましいと思いました。

出来れば、Oprahの10分間の紹介ビデオだけではなく、本講義のビデオも是非見てください。


Dr. Randy Pausch - from Oprah

www.youtube.com/watch?v=_tIy8oSLVs


Randy Pausch Lecture: Really Achieving Your Childhood Dreams

www.youtube.com/user/carnegiemellonu

2008-02-25 2007年対中国・インド米国VC投資

Dow Jones VentureSourceによると、2007年の対中国・インド米国VC投資の状況は以下のとおり;


1. 対中国投資


2007年の投資は、件数で過去6年間で初めて減少した。 2006年は2005年の170件と比較して大幅増加の255件を記録したが、2007年は2006年に比べ5%減少の241件であった。

投資額では、2006年の$2.37Bに比べ、5%増加の$2.49Bであった。しかし2006年の対前年増加率85%と比較してその増加額はいも小さいものであった。

投資対象分野では、2006年がエネルギー・ウエッブ関連の投資が多かったのに比べ、

2007年の投資対象はは消費者・小売分野の非テクノロジー分野に移った。

消費者・小売・ビジネス用製品及びサービスの分野は$1.25Bの投資額を達成し、2006年には非常に好調であったIT分野は、2007年では2位の$992Mであった。

ヘルス・ケアー分野への投資額は約2倍に増加し、$175Mであった。

2. 対インド投資


2007年は80件に$928Mが投資された。 これは2006年の実績36件に$349Mの投資額に対し166%の増加であり、過去最高の投資額を記録した。

投資額の内その48%はIT関連で、38件$349Mを得て、2006年の全投資額を上回った。IT分野の内最も多くの投資を受けたのは、ウエッブ関連のサービス分野で、

22件$141Mの投資を受けた。その内バンガロールにある料理・イベントなどのローカル・オンライン情報を提供するFour Interactive社は第2ラウンドで

$10Mの投資を受けた。

テクノロジー関連及びホテルやタクシーなど非テクノロジー関連のサービス分野も、投資額が少なくて済むことと、大きな成長を期待できることから、継続して比較的高い投資実績を示した。この分野は30件$346Mの投資額で、2006年に比べると92%の増加であった。

ヘルス・ケアー分野はインドでは未だ未開拓分野で、7件$100Mの投資額であったが、前年に比較すると倍以上の増加を示した。

Dow Jonesによると、インドのVCマーケットは未だ始まったばかりで、2007年の投資件数の79%はアーリー・ステージか第1次投資で、これらのベンチャーが成長するにつれさらに多くの資金が必要になると期待している。

2007年の全投資対象企業の内、約73%が売り上げ及び利益を計上している。

(Dow Jones社のVC投資の定義には、Buyout、Mezzaninne及びDebt FinancingのようなPrivate Equity投資は含まれていない。)

2008-02-22 大統領選挙予想 #2

米国2月21日現在newsfutureの予測市場の投票結果を、前回お知らせした2月12日のそれと並べてみると以下のとおり;

                    

どの党が勝つか?民主党:共和党(2/12)61%、39% (2/21)62%、38%


共和党の勝利者?マケイン(2/12)98%, (2/21)96%


民主党の勝利者?オバマ:クリントン(2/12)74%、30% (2/21)84%、16%


これによると9連勝中のオバマ候補がいよいよクリントン候補を大きく引き離し、大統領の椅子も手に入れそうな勢いを感じる。

ところが前回ご紹介した私の友人によると、共和党はこのオバマ候補の躍進ぶりを見てほくそえんでいるのだそうだ。 真性のリベラルを標榜しているオバマ候補に対し、注意深くリベラルである印象を与えないように努力しているクリントン候補の方が、本当は共和党にとっては闘いにくいのだそうだ。

2008-02-12 大統領選挙予想

予測市場(Prediction Market)という分野でインターネットを使った人気投票サイト「newsfuture」によると、直近の米国大統領選挙の予想は次のとおり;


どの党が勝つか?  民主党 61%、共和党 39%

共和党の勝利者?  マケイン 98%

民主党の勝利者?  オバマ 74%、クリントン 30%


これらの数字を見ると、オバマ候補が大統領に選出される可能性が大と読める。しかしこれはインターネット使用者、ましては予測市場に参加する者は、若者に決まっていることから、かなりバイアスがあると考えたほうが良い。

前回の選挙ブッシュがゴアに勝ったように、実際の選挙では保守的で宗教色の強い、俗にバイブル・ベルトと呼ばれている中南部の投票の行方が体勢を決定する可能性が大きいそうだ。

“余り大きな声では言えないが”と前置きしての友人の予想では、リベラル保守マケインが超保守ハッカビーと組めば、マケインが勝つ可能性がかなり大きいという。“中南部の連中は、女性も黒人も嫌いだから。”だそうだ。 

米国経済の行方もさることながら、大統領選挙も当分目が離せない。

2008-01-21 好調な米国VC 投資

今米国は、サブプライム問題に端を発した混乱から、住宅価格・株価などが大幅に下落し,不況になる可能性が日に日に高まっています。 その中で健闘しているのがVC業界です。


1月19日(日)、今日のSF Chronicle紙によると、2007年のVC投資は$29.4Bで、ITバブルの頂点2001年の$40.6Bには及びませんが、過去6年で最高の値を示したそうです。2006年の投資額は$26.6Bで、11%の増加です。


National Venture Capital Associationの年末のアンケート調査によると、経済が混乱している中でも、今年2008年の投資も増加するという見方が55%を占めています。この強気の根拠として2007年の資金調達額が、去年の9%増、$34.7Bという数字と、現在ホットな投資対象分野が不況に強い(recession resistance)分野であることを挙げています。その分野とは、健康医療・バイオ関連、インターネット、クリーン・テクノロジーなどです。


(ただし、Business Week誌の記事の中で誰かが言っていましたが、金融・不動産・石油・コモディティー・中国などへの投資がピークアウトした今この分野しか選択肢がないのだという皮肉な見方もあります。)



詳しくは以下の英文記事をお読みください。


Venture capital hits 6-year high

Many investments aren't too vulnerable to recession

Michael Liedtke, Associated Press

Saturday, January 19, 2008


Venture capital investments in U.S. startups climbed to a six-year high of $29.4 billion in 2007, raising hope that ample money will still be available to back promising ideas even if the staggering economy falls into a recession.


The amount of venture capital spread across 3,813 deals represents the industry's busiest year since $40.6 billion went into nearly 4,500 U.S. startups in 2001, according to data scheduled for release today by Thomson Financial, PricewaterhouseCoopers and the National Venture Capital Association.

The $29.4 billion invested last year marked an 11 percent increase from $26.6 billion in 2006.


In 2001, venture capitalists were actually curtailing their investments after the dot-com economy pushed the U.S. economy into its last recession.

Although many experts believe another recession is imminent, venture capitalists say there is little reason to believe their investment pace will slacken this year.

In a show of confidence, venture capitalists raised $34.7 billion for future investments during 2007, a 9 percent increase from the previous year.

The industry's optimism stems from a belief that many of today's hottest concepts either are recession-resistant or are developing money-saving products that may have even more appeal during an economic downturn.

The investment areas spurring the optimistic outlook include: health care and biotech; the Internet; and technology aimed at developing alternative energy, reducing pollution and promoting conservation.

Combined, these sectors attracted nearly $16 billion in venture capital investments last year, accounting for more than half of the total activity.

While focusing on specialties less susceptible to economic downturns, venture capitalists have been increasing their investments more gradually in recent years. During the dot-com boom, high-tech financiers had routinely entrusted millions of dollars to young Internet entrepreneurs who had never run profitable businesses.

The newer, more disciplined approach makes it less likely there will be a dramatic about-face like the one that occurred after venture capitalists invested nearly $160 billion in 1999 and 2000. After that flurry, venture capital investments fell for the next three years before bottoming out at $19.7 billion in 2003.


Internet startups appear better positioned to weather any economic turbulence because the advertisers that generate most online profit appear likely to keep shifting their spending from television, print and radio to the Web even if there is a recession.

Venture capitalists invested $4.6 billion in Internet deals last year, a 12 percent increase from $4.1 billion in 2006.

Venture capital investments in clean technology that is focused on alternative energy and reducing pollution from fossil fuels totaled $2.2 billion, a 47 percent increase from $1.5 billion in 2006.


http://sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2008/01/19/BUIRUHRT3.DTL

This article appeared on page C - 1 of the San Francisco Chronicle

2008-01-09 2008年 米国経済:  On the Edge of Recession

(ビジネス関係のニュース・レター”The Kiplinger Letter”の新年号の内容の要約です。)

米国経済は、現在悪い面と良い面が非常に微妙なバランスを保っている。天候や戦局の展開などのショックの影響を受けやすい局面にある。この様なショックを考えに入れなくても、2008年の米国経済は、数四半期にわたって少しのあるいはゼロ成長である可能性が高いし、多くのビジネスマン消費者は惨めな気持ちを持たざるを得ないであろう。 しかしそれでも本格的な不況は回避できよう。

1.マイナス要因

A) 住宅価格の落ち込み

B) ローン・コストの上昇

C) エネルギー価格の高止まり

D) ビジネス利益の低成長

E) 州及び地方政府の予算の削減

F) 投資ファンドのグローバル競争激化

G) 食料、エネルギー価格の高止まりによるインフレの可能性

H) 住宅建設及びその関連分野(自動車金融を含む)企業の苦境

2.プラス要因A) 個人所得、雇用生産性の伸びによる個人消費の下ささえ

B) FEDの更なるRate・Cut

C) エネルギーの節約・新エネルギー技術の進歩

D) 企業バランス・シートの強さ

E) 連邦政府の対策

F) 米国の対外投資の強さ

G) 食料、エネルギーを除く、コアー・ビジネスののインフレ回避

H) ヘルス・ケアー、IT、防衛、航空、エレクトロニクス、重機械、食料及び農業など多くの産業の底堅い成長

結論:米国経済は簡単に不況に陥る可能性が高い局面にあるが、うまく対処が出来また運がよければ回避することができよう。

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