河村たかし市長 VS 名古屋市議会

2010/03/01毎日新聞より。

>>議会改革に取り組む名古屋市議会が、批判されてきた「なれあい体質」を再び露呈させている。市の総合計画を議決の対象に加える議決権条例案(議員提出)を、議場で全く議論しないまま全会一致で可決したのがその象徴だ。残る条例案も会派間の事前調整ですまそうとしている。<<


>>2月25日の本会議場。議決権条例案が緊急上程され、議論なくわずか3分半で可決されると、河村たかし市長は怒鳴り声を上げた。
「暴挙だ暴挙!議会でちゃんと議論したらどうだ。こんなの議会の暴力だ!」<<

う〜ん、すごいわね。傍聴したかったわ。
普通、議員のほうが市長に対して「こんなの市長の暴挙だ!」って言うんじゃないのかしらね。


>>公の場で議論をしなかったのには理由がある。議会には「議員提出議案は全会一致で」という慣例があり、提出段階で決着がついていたからだ。<<

慣例ね〜。でも、せいぜい50年くらいのものじゃないの?そんなもの破ったらいいのに。
名古屋市民は道交法を破って路駐するのはお手の物なんだから、今さら議会の慣例破るくらい朝飯前でしょうに。


>>2月定例会には、市長が議員定数半減条例案などを出す一方、議会も改革を意識した市議会基本条例案を準備している。その骨子案には、「議員相互間において、市民の多様な意見を反映した闊達な討議を尽くす」とあるが、議決権条例可決までのプロセスは、その精神に反するものだった。<<

名古屋市議会だけが特別ってわけでもないと思う。
この根回し文化、なんとかならないかしらね。

全国の自治体の議会を見て回ったわけじゃないので、少ないサンプリングに基づく極めて主観的な意見ではあるけれど、地方議会って、ある意味、日本の根回し文化をきれいに保全している場所だと思う。

制度的に不備な部分もあると思う。そもそも、ひとりひとりの議員は、市長に対して意見を述べるにとどまるのであって、議員が他の議員の発言にたいして意見を述べる場はないし、議決の前に議員で話し合って意見をまとめるっていうプロセスもない。

最近はライブで本会議がケーブルテレビで放映されたりするから、多少テレビ映りを意識して、パフォーマンスをする議員も増えてきたけど、でも、議会の傍聴してみるとうんざりするんだけど、たまに調子にのってガンガン質問してる議員の発言聞いても、ほとんどその場の思いつきレベルの内容だったりする。

明らかに、それは地方議会で決めることじゃないでしょう、っていう内容を「市長の意見をうかがいたい」なんて言ってる議員も多いし。

議員の第一の仕事は、予算・決算を簡単には通さないことだと思うんだけど、絶対に予算書・決算書を開いたこともない議員ばっかりだしね。

あ〜あ、今日はなんだか愚痴っぽくなってきたからもうやめよう。

とにかく、このまんまじゃ議会は市民に対して説明責任を果たすことはできないんだから、もうちょっと努力していただかないと。河村市長が解散でもしたら、困るのは議員の先生方なんだし。

明日はどうなってるかしらね。とっても楽しみ。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村