NO.11「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット」

私には8歳上の兄がいまして、私が洋楽にはまったのは過分に兄の影響があります。なにせ私が幼稚園の頃には兄は中学生で、ビートルズをはじめ、ディープ・パープルだのアバだのを聴いていたわけで、当時の兄のお気に入りのアルバムは「レット・イット・ビー」を始めとする後期の作品、私は「シー・ラヴズ・ユー」「フロム・ミー・トゥ・ユー」などの初期シングルが好きだったので「オールディーズ」でした。
それはさておき、このように小ちゃな頃から英語に親しんだせいか、中学生になってもほとんど文法で困ったことはありませんでした。特にこの「ドゥ・ユー〜」なんてタイトルは、一般動詞の疑問形の作り方に、不定詞が入っていますから、学校で習うときに「あぁ、あれってそういう意味だったのね」というのがすんなり理解できたわけです。
一時期ありましたよね、「ビートルズで英語を学ぶ」とかいう教材や書籍。入り口としては確かに入りやすいのかも。ジョンのソロ作もさすが俳句に影響されたジョンだけあって、実にシンプルでわかりやすい歌詞の曲が多いですし。
ちなみに私が教わった中学の英語の先生は、教材としてピーター・ポール&マリーの「If I Had A Hammer」(天使のハンマー)を使ってましたっけ。いまだに妙にこの曲がアタマに残ってますが、「パフ」や「風に吹かれて」ではなくて、この曲を取り上げたところに、当時の教師の妙なマニアックさが・・・とかじゃなくて、単に仮定形を教えたかったのでしょうね。さすがに「If I Needed Someone」(恋をするなら)を教材にするには中学生にはちょっとためらいがあったのかなぁ?

ベスト・オブP.P&M

ベスト・オブP.P&M

とまあこういうわけで、ビートルズが英語の習得に随分お世話になったのは事実ですが、それこそ中学生の頃、これだけはよくわからんなぁという文法がありました。それは・・・

「All I've Got To Do」でした。