年末読書計画 5

 闘い済んで日が暮れてであります。
 本日は衆議院議員選挙でありましたが、与党の圧勝であります。政権与党は、この
選挙戦にはいるときに獲得目標を過半数といっていて、それじゃ最初から議席を落と
すことを宣言しているようなものではないかと批判を浴びましたが、結果はこうで
ありまして、ずいぶんと政権与党に対して、甘いことですね。まあ税金は上がらない
ほうがいいし、国の借金をどのように返すつもりかわかりませんが、かりてかりて
かりまくれであります。
 いろんなことが正気の沙汰とは思えないのでありますが、これがいいと思っては
いないのに、こういう結果になるというのが不思議なことであります。
 本日は午前にすこし読書でありました。
 読んでおりましたのは、谷崎潤一郎「鍵」でありました。はじめてこの作品を読ん
だわけでありますが、これがでた時には、そのスキャンダラスな内容に世間は当惑
したでありましょうね。この作品を発表したときの作者は70歳で、主人公は55歳の
設定であります。読んでいる小生は、ちょうどその真ん中でありますが、ここで
描かれる主人公は、どちらかというと、当方の年代に近いように思われたことで
あります。
 この次は、「瘋癲老人日記」にうつります。読んでいるのは、新潮文庫版となり
ます。

鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)

鍵・瘋癲老人日記 (新潮文庫)