「本の雑誌」2月号 2

 「本の雑誌」は1月号から連載の変更などがあったとのことです。
 気がついたら若島正さんが1ページのコラム「記憶の本棚」を受け持っていました。 
これがまあ由緒正しくない本を中心にとりあげるもののようでありまして、ずいぶんと
守備範囲が広いのに驚いてしまいました。
 若島さん、本業は大学の先生でありますが、知る人ぞ知る詰将棋作家でありまして、
昨年にぼーっとしながら、NHKで「日曜美術館」に続いて「将棋の時間」を見ておりま
したら、プロも参加する「詰将棋大会」で若島正さんが優勝したと紹介されていまし
た。
実力は折り紙つきであるのですが、昨年まではこの大会の主催者ということで出場権が
なかったのだそうで、めでたく会長役をおりたことで、出場がかなって、見事に優勝と
のことです。その時の「将棋の時間」に先生役ででていたプロ棋士は、難問が多くて、
なんとか上位には食い込めたがといっていたように思います。
 詰将棋はパズルのようなもので、現実の対戦とは違うのですが、実際の将棋でもとん
でもない実力の持ち主であります。
もともとは数学者を目指していて大学の理学部を終えてから、文学部に入り直したので
ありますから、数学の世界で生き残るというのが、これまたとんでもないことがわかり
ます。
 ということで、若島さんが2月号で取り上げているのは、晩聲社ヤゲンブラ選書」で
あります。
 はてなのキーワードには、「晩聲社から70年代後半〜80年代前半に刊行されてい
た、社会派ルポルタージュ選書。ヤゲンブラは、本多勝一の「ニューギニア高地人」に
登場した未開人の名前に由来する。」とあります。
 当方は本屋で、このシリーズを手にしたことはあるように思いますが、さすがに購入
したり、読んだりしたことはありませんでした。若島さんは、当方よりもわずかに年少で
ありますが、このシリーズをいつ頃に読まれたのでありましょうか。