まだ読書中

 今月にはいってから購入した桐山襲さんについての本「テロルの伝説」を、ぼちぼ
ちと読んでいます。

テロルの伝説:桐山襲烈伝

テロルの伝説:桐山襲烈伝

 当方はゴシップ好きでありますからして、知られざる小説家 桐山襲の実像なんて
週刊誌ねたのようなものを期待しているのですが、たぶん、そういう本ではないので
ありましょう。桐山さんの奥様から貴重な資料などの利用を許され、それを使っては
いるものの、個人的な領域に話が及ぶことはないようです。
 あくまでも桐山作品を読み解くことで、作品の書かれた背景などを明らかにしてい
くことになりです。桐山さんは、当方よりも学年でひとつ上くらいでしょうか。学生
のころに経験したことはずいぶんと違っていますが、生きていた時代は、ほぼ同じで
ありまして、身近には桐山さんのような活動に身を投じる学生もいましたです。
 桐山さんの小説は、最近は読むのがむずかしくなっているということで、かなり詳
しく紹介しながら、論をすすめていますので、桐山作品のガイドブックにもなってい
るようです。
 今読んでいるのは、ちょうど半分くらいのところで、オキナワについてのところで
す。琉球処分とか謝花昇ということが、60年代から70年にかけてはずいぶんと話題に
なったことを思いだします。そのどちらもが桐山さんの作品のモチーフとなるわけで
すが、作品が書かれてから、なにがどのようにかわったのかなです。