今回の旅行中に購入した本ですが、新刊本屋へではどうであったかといいますと、
これが懐具合がさびしいせいもありまして、さっぱりであったのですね。
新刊本屋で買ったのは、わずかに二冊でありまして、うち一冊は新刊でも訳あり
割引本であります。なんともはやさびしいことで。
まずは、本当の新刊からです。
- 作者: 津野海太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: 新書
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晶文社がホームですので、サブカルチュア分野での仕事が長かったのですが、その
昔のサブが、いまは流れの真ん中に近いところにいるということでしょうか。
かってのメインという流れの水量が減ってしまっているのかもしれませんです。
この本のあとがきを、まずは見ていますが、「読書と日本人」というのは、
「私たち日本人はいつどのように本を読むようになったのか。」を記したものとあ
ります。この国には、まとまった読書史がないのですが、「おおづかみな読書史
エッセイ」となったともあります。
そういえば、その昔の人たちがどのように本を読んでいたかということで、思い
だすものといえば、前田愛さんの「近代読者の成立」(ずっと積読になったまま)
くらいしか思いつきませんです。
読書史にかかわるものが、このような手に取りやすい形で一冊になったのは、
歓迎すべきですね。
新刊本屋で買ったもう一冊は、1998年刊行のもので、版元が倒産したことで、
ぞっき本となった本です。
- 作者: 山本恵一郎
- 出版社/メーカー: 小沢書店
- 発売日: 1998/04
- メディア: 単行本
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んで入手ですが、倒産してずいぶんと時間がたちましたので、ここの在庫も少なく
なっています。
著者は小川国夫さんの年譜をつくっていた方で、小川国夫さんの研究家ではあり
ますが、本業は自動車販売会社の社員であったとあります。年譜つくりの裏話で
ありまして、このような本があることは知りませんでした。