これまでしばらくは気ままな読書を続けて来たのですが、すこし義務としての読書
をしなくてはいけなくなりそうです。これはあまり気がすすまないことでありますね。
活字に飢えていた時代でありましたら、どのようなものでも本の形をとっていれば、
むさぼり読むということもあったかもしれませんが、今は飽食の時代でありますので、
あまり関心のない分野についての読書は、できれば避けたいものです。
まあ、なかなかそうもいってられないのではありますが。
当然のことながら、この場所では読んで楽しくない本について話題とすることはな
しであります。
先日から図書館から借りた池内紀さんの本を手を伸ばせば届くところにおいていま
す。一冊は「亡き人へのレクイエム」で、もう一冊は「消えた国 追われた人々」で
あります。どちらもみすず書房の本。
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にロシア系の住民を抱え、いつクリミア半島とおなじような事態にならないとは限ら
ないということから、徴兵制を復活するというような話題であったように思います。
あらためて、ロシア、バルト三国、ポーランド、ドイツの過去の歴史に興味がわきま
した。
そんなときに、そういえば池内さんに「消えた国」という本があって、それがこの
あたりについて書いていることを思いだしました。それで、今回借りてきたわけです。
消えてしまった国は、「東プロシア」といったのだそうです。
国家としての形態を整えていたのかどうかは、これからこの本を読んでとなります
が、ドイツの飛び地であったこの地域が、いまは分割されて、哲学者カントが生まれ
てから、暮らしていたケーニヒスブルグは、現在ロシアの飛び地となって、地名も
カリーニングラードとなっているとのこと。いまだロシアがバルト海に領地をもって
いることは驚きでありました。
かってのユーゴスラビアが分割して、いくつかの国ができたように、これからも
国がくっついたり、別れたりするのでありましょう。