戦いすんで

 本日の高校野球では二試合連続で延長15回で決着がつかず、再試合となったのだそう
です。再試合というのが珍しいのに、それが二試合続くというのは、ずいぶんと熱戦が
続いているのでありましょう。
 このめったにないことがあまり話題にのぼってこないのは、大阪での本場所が大変な
盛り上がりをみせたせいでありましょう。どのようなことになっていくのだろうと思っ
ていましたが、結果は予想を裏切るものでありまして、相撲協会の幹部は皆さん、にこ
にこ顔で表彰式の花道に顔をそろえていました。
 当方のひいき力士たちはほぼ好成績で場所を終えて、当方もほっとしているのです
が、明日からは午後の時間がさびしくなることです。
 本日の新聞読書欄を目にして注目したのは、朝日新聞井上荒野さんの講演について
の紹介記事でありました。書き出しのところは、次のようになります。
「近ごろ、いよいよ立場が悪い不倫の恋。作家井上荒野さんが連載中の小説は、そんな
道ならぬ男女の仲がテーマ。しかも、父親で作家の故井上光晴と、瀬戸内寂聴さんの間
の実話が元になっている。」
 朝日の記者さんが書いたものですが、「近ごろ、いよいよ立場が悪い不倫の恋」なん
て記述をみたら、「立場が良かった」ことなんぞあったのかねとつっこみをいれたくも
なりますし、井上光晴と瀬戸内さんが不倫関係にあったのが40年前のことというのなら、
ここは寂聴さんではなく、晴美さんだろうと細かいことをチェックいれてみたくなった
りであります。どうやら、晴美さんは寂聴さんになっても、井上光晴さん(並びに井上
家の人々)との交流(不倫ではなく)は続いていたようですから、寂聴さんでもいいの
か。
 この井上荒野さんの作品は「あちらにいる鬼」というもので、小説「トリッパー」に
連載しているとのことです。
 もひとつ目についたのは、毎日新聞読書欄にあった「後藤明生コレクション 2」を
とりあげた荒川洋治さんの書評でした。

 そのうち買うぞと思いながら、いまだ買えていない「後藤明生コレクション」であり
ます。買ってもすぐに読むことは出来そうもないので、もうすこし買い控えすることに
いたしましょう。